
こんにちは、ときわオンラインのヨシハマです。
高級柑橘の2トップといえば、「紅まどんな」と「せとか」。
どちらも皮が薄くて、とろけるような果肉の柑橘なので、
「どっちがどう違うの?」
「贈るなら、どっちがいい?」
と迷う方も多いと思います。
じつは僕、この2つがどちらも大好きなんです(笑)
今日は、
- 紅まどんなとせとかの違い(一覧表)
- それぞれ、どんな柑橘なのか
- 食感・味・旬の違い
- じつは「遠い親戚」だった話
を、果物屋の目線でまとめました。
それでは、いきましょう!
紅まどんなとせとかの違いを一覧で

写真の左が紅まどんな、右がせとかです。
先に、違いを表にまとめます。
| 比べること | 紅まどんな | せとか |
|---|---|---|
| 品種名 | 愛媛果試第28号 | せとか |
| 生まれ | 愛媛県が育成(2005年に品種登録) | 国の研究機関(今の農研機構)が育成(2001年に品種登録) |
| 親 | 南香×天草 | (清見×アンコール)×マーコット |
| 旬 | 11月中旬〜12月(年明けまで) | 2月〜3月 |
| 食感 | ゼリーのようにプルプル | トロッと濃厚 |
| 大きさ | 約250g | 200〜280g |
| 作られている場所 | 愛媛県だけ | 愛媛県が中心(全国の約7割) |
いちばん大きな違いは、旬の時期と食感です。
紅まどんなは年末のお歳暮の時期、せとかは冬の終わりから春先。
食べられる季節が、ちょうどずれているんですね。
紅まどんなは、ゼリーのような柑橘

紅まどんなは、愛媛県が生んだオリジナルの柑橘です。
正式な品種名は「愛媛果試第28号」。
「紅まどんな」は、JA全農の登録商標(ブランド名)なんです。
愛媛県の資料によると、1990年に「南香」と「天草」を掛け合わせて、2005年に品種登録されました。
いちばんの特徴は、プルプルの食感
紅まどんなの果肉は、ゼリーのようにプルプル。
皮がとても薄くて、果肉はとてもやわらかく、果汁たっぷりです。
種もありません。
雨に弱いので、ハウスで守って育てる
皮が薄いぶん、雨に当たると皮にひびが入りやすい柑橘です。
なので、雨よけのハウスで育てるのが基本なんだそうです。
栽培は愛媛県の中だけに限られていて、ほかの県では作られていません。
参考
【参考】「紅まどんな」と「まどんな」「愛媛果試第28号」の名前の違いは、こちらです。
【参考】紅まどんなの値段や、高い理由はこちらでまとめています。
せとかは「柑橘の大トロ」

せとかは、国の研究機関(今の農研機構)が長崎県の口之津(くちのつ)で育てた柑橘です。
「清見×アンコール」に、さらに「マーコット」を掛け合わせて生まれ、2001年に品種登録されました。
名前は、育成地の近くの「早崎瀬戸」や瀬戸内地方の「瀬戸」と、「香り」から付けられたと言われています。
濃厚な甘さと、トロッとした果肉
せとかは「柑橘の大トロ」や「柑橘の女王」とも呼ばれています。
甘味、酸味、果汁の多さ、食感。
どれをとってもクオリティが高い柑橘です。
僕はせとかを初めて食べたとき、
「これを上回る柑橘は、今後出てこないんじゃないか?」
と思ったほどなんです。
口に入れた瞬間に、甘〜い果汁がドバッと広がって、果肉を噛むと柑橘とは思えないほどトロッとした食感。
これは、ほかの柑橘ではなかなか味わえないですね。
参考
【参考】せとかの旬と味については、こちらで詳しく書いています。
食感と味の違い

どちらも「とろける系」の柑橘ですが、食べ比べると違いがあります。
| 比べること | 紅まどんな | せとか |
|---|---|---|
| 食感 | ゼリーのようにプルプル。やわらかく、果汁が多い | トロッと濃厚。きめ細かい果肉 |
| 味 | やさしい甘さで、酸味はおだやか | 甘さが濃く、香りが良い |
| 皮 | 薄くて、果肉にぴったりくっついている | 薄い |
| 種 | なし | ほとんどなし |
写真は、紅まどんなを切ったところです。
ゼリーのような果肉の感じが、伝わるでしょうか。
ひとことで言うと、
- 紅まどんな=プルプルの「ゼリー」
- せとか=トロッと濃厚な「大トロ」
というイメージです。
僕はどちらも大好きなので、正直、選べません(笑)
旬の時期の違い

旬は、はっきり分かれています。
| 時期 | 紅まどんな | せとか |
|---|---|---|
| 11月中旬〜12月 | 旬(お歳暮の時期) | まだ |
| 1月 | 年明けまで出回る | ハウスものが出始める |
| 2月〜3月 | 終わり | 旬(露地ものは3月ごろから) |
なので、
- お歳暮・年末の贈り物なら、紅まどんな
- 春先の贈り物・自分へのごほうびなら、せとか
と、季節で選ぶのがいちばんわかりやすいと思います。
写真は、マルナカ農園さんのせとかです。
せとかは、寒さとの勝負
せとかは、旬が2〜3月なので、いちばん寒い1月・2月を木の上で耐えないといけません。
−3℃以下の冷え込みが何時間も続くと、実が凍って傷んでしまうことがあるそうで、一度凍ったせとかは、暖かくなっても味が戻らず、苦味が出てしまうんです。
じつはうちも、これで大失敗をしたことがあります。
以前、マルナカ農園さんのせとかを予約で受け付けていた年に、大寒波に当たってしまったんです。
せとかが凍ってしまい、ご予約分をお送りできなくなって、返金や、次のシーズンにお送りするという対応をさせていただきました……。
それ以来、せとかの予約は「確実にお届けできる量だけ」と、かなり慎重に受け付けています。
じつは、2つは「遠い親戚」

ここ、ちょっと面白い話です。
紅まどんなとせとか、家系図をさかのぼると、どちらにも「清見(きよみ)」が入っているんです。
- 紅まどんな ← 親の「天草」 ← そのまた親(清見×興津早生)に「清見」
- せとか ← 親の「口之津37号」 ← その親に「清見」
清見は、日本で初めての「タンゴール(みかんとオレンジを掛け合わせた柑橘)」と言われる品種です。
つまり、紅まどんなとせとかは、清見の血を引く遠い親戚なんですね。
どちらも、オレンジの血が少し入っている柑橘なんです。
食べるときは、ナイフで切るのがおすすめ
紅まどんなは、皮が果肉にぴったりくっついていて、手でむくのはちょっと大変です。
せとかも皮が薄くて果汁が多いので、手でむくと果汁が飛び散りやすいんですよね。
なので僕は、どちらもナイフで切って食べています。
写真のように、フォークで食べると手も汚れません。
参考
【参考】紅まどんなの切り方は、こちらです。
【参考】せとかの切り方は、こちらです。
うちの「まどんな」と「せとか」

うちのショップでは、愛媛県の農家さんから届く「まどんな(愛媛果試第28号)」と「せとか」を扱っています。
※JAを通さずに農家さんから直接届くものは、「紅まどんな」とは名乗れないので、「まどんな」という名前でお届けしています。中身は同じ品種です。
まどんな(11月下旬ごろ〜)
オレンジラインさん(愛媛・大洲市)のまどんなは、準備ができしだい受付を始める予定です。
せとか(2月ごろ〜)
せとかは、愛媛県の木下農園さんとマルナカ農園さんのものを扱っています。
予約の受付は、毎年年明けごろからです。
まとめ:紅まどんなは「ゼリー」、せとかは「大トロ」
| ポイント | 紅まどんな | せとか |
|---|---|---|
| 食感 | ゼリーのようにプルプル | トロッと濃厚 |
| 旬 | 11月中旬〜12月 | 2月〜3月 |
| 贈り物なら | お歳暮・年末 | 春先 |
| 生まれ | 愛媛県(南香×天草) | 農研機構((清見×アンコール)×マーコット) |
| 共通点 | 皮が薄く、清見の血を引く遠い親戚 | 皮が薄く、清見の血を引く遠い親戚 |
紅まどんなを年末に、せとかを春先に。
季節ごとに、2つの「とろける柑橘」をぜひ食べ比べてみてください。
本日は以上です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
ときわオンラインのヨシハマでした。
それでは〜!
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