
こんにちは、ときわオンラインのヨシハマです。
洋梨とラ・フランスの違いは、「グループ」と「品種」の違いです。洋梨(西洋なし)というグループの中の、1つの品種がラ・フランスなんです。
「りんご」と「ふじ」の関係と同じですね。
ラ・フランスがあまりに有名なので、「洋梨=ラ・フランス」と思っている方も多いと思います。
個人的には、それだけラ・フランスが日本の洋梨を引っぱってきた、ということなんだと思っています。
でも実は、洋梨にはほかにもいろんな品種があるんです。
うちのショップでお届けしている、新潟の「ルレクチェ」もそのひとつ。
今日は、
- 洋梨とラ・フランスの違い
- ラ・フランスってどんな洋梨?
- ラ・フランスとルレクチェの違い
- それぞれの食べ頃の見分け方
を、果物屋の目線でまとめました。
それでは、いきましょう!
洋梨は「グループ」、ラ・フランスは「品種」

先に、答えを整理しておきますね。
先に結論
- 洋梨(西洋なし):ヨーロッパ生まれの梨のグループの呼び名
- ラ・フランス:その洋梨の中の、ひとつの品種。日本でいちばん多く作られている洋梨
- ルレクチェも洋梨の品種のひとつ。ラ・フランスとは「産地」「熟したときの色」「追熟の長さ」がちがう
日本の梨は、大きく分けると2つあります。
- 和梨(日本なし):幸水・豊水・二十世紀など。シャリッとした食感
- 洋梨(西洋なし):ラ・フランス・ルレクチェなど。とろっとなめらかな食感
洋梨は、和梨とちがって収穫してから追熟させて食べるのが大きな特徴です。
日本で作られている洋梨の品種には、
- ラ・フランス
- ル レクチエ(ルレクチェ)
- バートレット
- オーロラ
- シルバーベル
- ゼネラル・レクラーク
- マルゲリット・マリーラ
などがあります。
この中で、いちばん多く作られているのがラ・フランス。
だから「洋梨といえばラ・フランス」というイメージになっているんですね。
参考
【参考】和梨・洋梨・中国梨の違いや、人気の品種は、こちらでまとめています。
ラ・フランスってどんな洋梨?

ラ・フランスは、1864年にフランスで見つかった品種だそうです。
日本には明治時代の終わりごろに入ってきて、今では山形県が一大産地になっています。
農林水産省の東北農政局の資料によると、西洋なしの全国シェアは、山形県が7割を超えているそうです。
洋梨の多くが、山形で作られているんですね。
ちなみに、ラ・フランスは見た目がゴツゴツしていて地味なこともあって、はじめは注目されていなかった、とも言われています。
それが今では、日本を代表する洋梨です。
見た目より中身、を地でいく果物ですね(笑)
ラ・フランスの特徴
- 甘みと酸味のバランスがよく、さわやか
- 果汁がたっぷりで、とろけるような食感
- 熟しても、色がほとんど緑のまま
- 出回るのは、10月中旬〜12月ごろ
いちばんのポイントは、3つ目の「熟しても色が変わりにくい」ところです。
これが、あとでお話しする「食べ頃の見分けにくさ」につながってきます。
ラ・フランスとルレクチェの違い

では、同じ洋梨のラ・フランスとルレクチェは、どこがちがうのか。
表にまとめてみました。
| 比べるところ | ラ・フランス | ルレクチェ |
|---|---|---|
| 主な産地 | 山形県 | 新潟県(国内の約8割) |
| 出回る時期 | 10月中旬〜12月ごろ | 11月下旬〜12月 |
| 追熟の長さ | 2〜3週間ほど | 約40日 |
| 熟したときの色 | 緑のまま(少し黄色みをおびる程度) | あざやかな黄色に変わる |
| 味 | 甘みと酸味のバランス型 | 濃厚な甘さと、華やかな香り |
| 値段 | 比較的手ごろ | 高級 |
写真は、木になっているルレクチェ。
実はルレクチェも、木になっているときは緑色なんです。
それが、収穫して約40日寝かせているあいだに、あざやかな黄色に変わっていきます。
ここが、ラ・フランスとのいちばん分かりやすい違いですね。
味のちがいは「さわやか」と「濃厚」
味でいうと、
- ラ・フランス:甘みと酸味のバランスがよく、さわやか
- ルレクチェ:酸味が少なく、濃厚な甘さと香水のような香り
という感じです。
ラ・フランスが「さわやかな優等生」なら、ルレクチェは「華やかな貴婦人」。
ルレクチェは「西洋梨の貴婦人」と呼ばれているんですが、なるほどなあと思います。
参考
【参考】ルレクチェの歴史や、食べ頃のサインは、こちらで詳しく書いています。
食べ頃の見分け方は、ここがちがう

洋梨は、和梨とちがって食べ頃を自分で見きわめる果物です。
早すぎると硬くて甘くない。
置きすぎると、中から傷んでしまう。
ここが、洋梨のいちばん難しいところなんですよね。
ラ・フランスは「さわって」見分ける
ラ・フランスは、熟しても色がほとんど変わりません。
なので、色ではなくさわって見分けます。
- 軸のまわり(肩のあたり)を、指でやさしく押してみる
- 少しやわらかく、弾力を感じたら食べ頃
- 甘い香りが強くなってくるのも目安
強く押すと、そこから傷んでしまうので、やさしくがコツです。
ルレクチェは「色」で見分ける
ルレクチェは、熟すと色が変わるので、ラ・フランスより分かりやすいです。
- 全体があざやかな黄色になる
- 甘く華やかな香りが強くなる
- 軸のまわりを軽く押すと、少しやわらかい
この3つがそろったら食べ頃です。
色が教えてくれるので、はじめて洋梨を食べる方にも、実はやさしい果物なんですね。
どちらも、冷やすのは食べる前だけ
ラ・フランスもルレクチェも、冷蔵庫に入れると追熟が止まってしまいます。
まだ硬いうちは、冷蔵庫に入れずに置いておくのが基本です。
食べ頃になったら、食べる1〜2時間前に冷やすと美味しくいただけますよ。
参考
【参考】家でできる追熟のやり方や、熟しすぎのサインは、こちらでまとめています。
迷ったら、どっちを選ぶ?
最後に、僕の意見を正直に書いておきますね。
選び方のめやす
- 気軽に洋梨を楽しみたい:ラ・フランス(スーパーでも見かけやすく、値段も手ごろ)
- 特別な日や贈り物に:ルレクチェ(香りと甘さが濃く、見た目も華やか)
- 食べ頃の見分けに自信がない:色で分かるルレクチェ
ふだん食べるなら、ラ・フランスで十分美味しいと思います。
ただ、年に一度の贈り物や、ちょっといいことがあった日なら、個人的にはルレクチェを推したいです。
1年のうち、11月下旬から12月のひと月ほどしか出会えない洋梨なので、その「今だけ」も含めて特別なんですよね。
うちのショップでは、ラ・フランスは扱っていないんですが、新潟の西村果樹ガーデンさんと、佐渡の吹上農園さんのルレクチェをお届けしています。
どちらも、例年11月下旬から出荷が始まります。
参考
【参考】ルレクチェの値段の相場や、なぜ高いのかは、こちらでまとめています。
まとめ:洋梨の中の1つが、ラ・フランス
今日のお話を、まとめますね。
- 洋梨(西洋なし)はグループ、ラ・フランスはその中の品種。りんごと「ふじ」の関係
- ラ・フランスは日本でいちばん多く作られている洋梨。西洋なしの7割以上が山形県産
- ルレクチェも洋梨の品種のひとつ。新潟が国内の約8割
- いちばんの違いは、熟したときの色。ラ・フランスは緑のまま、ルレクチェは黄色に変わる
- ラ・フランスはさわって、ルレクチェは色で食べ頃を見分ける
- どちらも、冷やすのは食べる1〜2時間前だけ
同じ洋梨でも、育つ場所も、熟し方も、味もけっこうちがいます。
食べくらべてみると、それぞれの良さがよく分かると思いますよ。
本日は以上です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
ときわオンラインのヨシハマでした。
それでは〜!
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