
こんにちは、ときわオンラインのヨシハマです。
みかんの木は、1本でも実がなり、鉢植えでも育てられる果樹です。剪定は3〜4月、肥料は年3回。実がならない原因でいちばん多いのは、実がなりすぎた翌年に実が減る「隔年結果(かくねんけっか)」です。
隔年結果、よくわかります(笑)
僕の実家は、石垣島で「ときわマンゴー農園」というマンゴー農園をやっているんですが、実がなりすぎた年の翌年には、実が減る。
この隔年結果を、毎年のように経験しています。
マンゴーもみかんもそうなんですが、豊作の年を「表年(おもてどし)」、不作の年を「裏年(うらどし)」といって、表年と裏年をくり返すことが多いんです。
さて、庭やベランダで、みかんを育ててみたい。
そう思ったことがある方も多いと思います。
でも、
「1本だけで実はなるの?」
「何年くらいで食べられるの?」
「去年はたくさんなったのに、今年は全然ならない……」
など、わからないことも多いと思うので、いろいろ調べてみました。
今日は、
- みかんの木は、どんな木なのか
- 植え付け・肥料・剪定の時期
- 実がならないときの原因
- 和歌山のみかん農家さんの、木の育て方
を、果物屋の目線でまとめました。
それでは、いきましょう!
みかんの木って、どんな木?

まずは、みかんの木の基本からです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 分類 | ミカン科の常緑樹(冬も葉が落ちない) |
| 花が咲く時期 | 5月ごろ。白くて、いい香りの花 |
| 実がなるまで | 苗木を植えてから数年 |
| 受粉 | 1本でも実がなる(受粉しなくても実ができる) |
| 剪定の時期 | 3〜4月 |
| 収穫 | 早生みかんは10月中旬〜、普通のみかんは11月中旬〜 |
写真は、和歌山県紀の川市のグリーンジャンクションさんの畑で、木になっている温州みかんです。
1本だけでも、実がなる
柿や梅は、品種によっては、受粉のための別の木があったほうが実がつきやすいと言われています。
でも、温州みかんは、受粉しなくても実ができる性質を持っています。
なので、庭に1本だけでも、ちゃんと実がなるんです。
温州みかんに種がないのも、この性質のおかげなんですね。
ただ、近くにほかの柑橘があると、花粉がついて種ができることがあるそうです。
冬も葉が落ちない「常緑樹」
みかんの木は、冬になっても葉が落ちない常緑樹です。
そのぶん、寒さにはあまり強くありません。
みかんの産地が、和歌山・愛媛・静岡など暖かい地域に多いのは、そのためです。
参考
【参考】温州みかんの生まれや品種については、こちらで詳しく書いています。
みかんの木の育て方(植え付け・置き場所・肥料)

ここからは、育て方です。
植え付けは、3月以降の暖かくなってから
植え付けは、3月以降、暖かくなってからがいいそうです。
寒さに弱いので、真冬の植え付けや植え替えは避けてください。
日当たりのいい、暖かい場所に
みかんの木は、日当たりが大好きです。
よく日の当たる、冷たい風の当たらない場所に植えましょう。
鉢植えでも育てられる
みかんの木は、鉢植えでも地植えでも育てられます。
地植えのほうが、実はたくさんなりやすいそうです。
寒い地域なら、鉢植えにして、冬のあいだは軒下や室内に入れるという方法もあります。
肥料は、年3回
肥料は、年3回が基本です。
| 肥料 | 時期 | 目的 |
|---|---|---|
| 春肥(はるごえ) | 3月上〜中旬 | 春の芽や花のために |
| 夏肥(なつごえ) | 6月上旬 | 実を大きくするために |
| 秋肥(あきごえ) | 10月中旬〜11月 | 実をとったあとの木の回復と、寒さに備えるために |
愛媛県の資料によると、秋肥は、木の回復と、寒さに強くなることにつながるそうです。
剪定の時期とやり方

写真は、グリーンジャンクションの田村さんが、ハサミでみかんを収穫しているところです。
みかんの木の剪定は、3〜4月が基本です。
切りすぎないのがコツ
みかんの木は常緑樹なので、葉で栄養をつくって、木にたくわえています。
なので、一度にたくさん切ってしまうと、木が弱ってしまうんです。
1年に切る量は、全体の3割以下に抑えましょう。
木の内側に、光を入れる
剪定のポイントは、木の内側に光が入るようにすることです。
内側に向かって伸びている強い枝や、混み合っている枝を切って、風通しと日当たりをよくします。
実がならない・実が少ないときの原因

「花は咲いたのに、実がならない」
「去年はたくさんなったのに、今年は全然……」
そんなときに考えられる原因を、まとめました。
| 原因 | 内容 |
|---|---|
| 木がまだ若い | 苗木を植えてから、実がなるまでに数年かかる |
| 隔年結果(かくねんけっか) | 実がたくさんなった次の年は、実が少なくなりやすい |
| 剪定のしすぎ | 切りすぎると、木が弱って花が少なくなる |
| 日当たりが悪い | 花が咲きにくく、実も育ちにくい |
| 寒さ | 冷たい風や霜で、木が弱ってしまう |
いちばん多いのは「隔年結果」
みかんの木は、隔年結果になりやすい果樹です。
実がたくさんなる年(表年)と、少ない年(裏年)を、1年おきにくり返してしまうんです。
実をたくさんつけた年は、木が体力を使いはたしてしまって、次の年に実をつける力が残らない……というイメージですね。
冒頭でもお話ししましたが、僕の実家のマンゴー農園でも、これは毎年のことです。
2025年は、ここ10年でいちばんかもしれないくらいの大豊作だったんですが、2026年は「裏年」で、花がぐっと少なくなりました。
果樹にとっては、本当によくある悩みなんですね。
隔年結果を防ぐには「摘果」
隔年結果を防ぐには、摘果(てきか)=実を間引くことと、肥料が大事だそうです。
| 摘果のポイント | 内容 |
|---|---|
| 時期 | 自然に実が落ちるのが落ち着く7月上〜中旬 |
| 目安 | 葉20枚に、実1個くらい |
「せっかくなった実を落とすなんて、もったいない……」と思いますよね。
でも、実を減らすことで、残った実が大きく甘くなって、次の年の分の体力も木に残せるんです。
気をつけたい病気と害虫

みかんの木で、よく見かける病気と害虫です。
| 名前 | どんなもの |
|---|---|
| アゲハチョウの幼虫 | 柑橘の葉が大好物。見つけたら取り除く |
| カイガラムシ | 枝や葉にくっついて、木を弱らせる |
| ハダニ | 葉の汁を吸って、葉の色が悪くなる |
| そうか病・かいよう病 | 葉や実に、かさぶたのような斑点ができる |
とくにアゲハチョウの幼虫は、柑橘の葉を食べて育つので、みかんの木によくやってきます。
小さな木だと、葉をたくさん食べられてしまうこともあるので、見つけたら取り除いてあげてください。
無農薬でみかんの木を育てる、農家さんの話

ここで、農家さんの話をさせてください。
うちのショップでお付き合いしている、和歌山のグリーンジャンクションの田村さんは、農薬も、除草剤も、化学肥料も使わずに、みかんを育てています。
無農薬でみかんを育てて、もう15年以上です。
田村さんに話を聞くと、農薬を使わずに育て始めると、2年目、3年目に木が弱るのが「無農薬あるある」なんだそうです。
でも、そこを乗り越えると、木が自分で強くなっていく。
田村さんは、これを木の「免疫」と話していました。
農薬に頼らない分、木そのものが、病気や虫に負けない力をつけていくんですね。
写真は、田村さんがみかんを収穫しているところです。
参考
【参考】田村さんの木の「免疫」の話は、こちらで詳しく書いています。
自分で育てるのは大変……という方は

みかんの木を育てるのは、楽しいですが、なかなか手間もかかります。
「育てるのは大変だけど、おいしいみかんは食べたい」という方は、農家さんのみかんをどうぞ(笑)
うちのショップでは、田村さんの無農薬のみかんをお届けしています。
ほかの農家さんのみかんも、まとめてご覧いただけます。
参考
【参考】柿の木の育て方は、こちらで書いています。
まとめ:みかんの木は、1本でも実がなる
| ポイント | 内容 |
|---|---|
| どんな木? | ミカン科の常緑樹。寒さはやや苦手 |
| 受粉 | 1本でも実がなる(だから種がない) |
| 植え付け | 3月以降、暖かくなってから。日当たりのいい場所に |
| 肥料 | 年3回(3月・6月・10〜11月) |
| 剪定 | 3〜4月。1年に切るのは全体の3割以下 |
| 実がならない | いちばん多いのは隔年結果。7月の摘果(葉20枚に実1個)で防ぐ |
みかんの木は、1本でも実がなって、鉢植えでも育てられる、家庭でも育てやすい果樹です。
5月には、白くていい香りの花も楽しめますよ。
興味のある方は、ぜひ育ててみてください。
本日は以上です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
ときわオンラインのヨシハマでした。
それでは〜!
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ショップでは、安心安全にこだわった農家さんの『無農薬フルーツ』やスーパーに出回ることのない『新品種のフルーツ』など取り揃えています。ご興味があれば見にきて下さい。