
こんにちは、ときわオンラインのヨシハマです。
干し柿(吊るし柿)は、皮をむいた渋柿を紐にくくり、沸騰したお湯に5秒くぐらせてから、風通しのよい外に吊るすだけ。2週間ほどで完成します。
我が家は、僕も子どもたちも、干し柿が大好きです。
半生でトロトロの「あんぽ柿」も、しっかり干した「ころ柿」や「市田柿」も、どれも大好き。
でも実は、フルーツショップの店長なのに、自分で干し柿を作ったことがなかったんです・・
それはいかがなものか!ということで、2023年に初めて挑戦してみました。
結果から言うと、大成功です!
(よかったー!)
中がしっとりとした半熟状態で、出来上がりました。
味もメチャクチャ甘くて、美味しい!
干し柿好きの息子たちに食べてもらったんですが、
二人とも、「メチャクチャ美味しい!」
と喜んでくれました。
干し柿(吊るし柿)の作り方|5ステップ
意外と簡単だったので、作り方と干し柿になっていく過程をお伝えします。
(徐々に乾燥していって小さくなっていくのがわかります。)
「干し柿を作りたいけど、作り方がわからない・・」
「柿が大量にあまって、保存方法に困っている」
という方は、参考にして干し柿を作ってください。
用意するもの
- 渋柿(ヘタの枝がT字に残っているもの)
- 包丁(ピーラーでもOK)
- 紐(ビニール紐やタコ糸)
- 鍋(熱湯にくぐらせる用)
- あれば、焼酎と霧吹き(カビ予防)
まずは、作り方のまとめです。
これを見れば、ほぼわかります。
干し柿の作り方
1、ヘタの部分を残して皮を剥きます。
2、紐に枝の部分をくくり付けます。
3、沸騰したお湯に、5秒間くぐらせます。
(この作業をすることで、カビが生えにくくなります)
4、風通しの良い外に吊るす。
5、2週間で完成。
1、ヘタの部分を残して皮を剥きます

今回、渋柿を使って干し柿を作りました。
品種は、干し柿用として売られていた「江戸柿」です。奈良県五條市にあるJAの直売所で買いました。
ヘタの部分を残して、ナイフで皮を剥いていきます。
ピーラーで剥いた方がやりやすいのでは?と思って使ってみましたが、
ピーラーを使う僕がヘタなのか、ピーラーの切れ味が悪いのか、メッチャ剥きにくい・・・
ナイフの方が断然やりやすかったです。

2、紐に枝の部分をくくり付けます。

今回、購入した柿は、干し柿用だったので吊るすための紐もついていました。
そして、
紐で吊るせるように、枝がきちんと残っていて、括り付けやすかったです。
もし、枝がない柿であれば
干し柿用のクリップという便利なものが売っているみたいなので、Amazonとかで探してみて下さい。
こういうアイテムです。
↓

くくり付ける時には、柿と柿がぶつからないように間隔を空けるのがポイントです。
柿同士が当たると、カビの原因になるので注意が必要です。

3、沸騰したお湯に、5秒間くぐらせます。

お鍋に入れた水を沸騰させて、その中に5秒間柿を浸して下さい。
そうすることで、殺菌されてカビが生えにくくなります。
4、風通しの良い外に吊るす。(2週間で出来上がります)


いよいよ、最後の工程
風通しの良い、外で吊るして干して下さい。
写真にもあるように、日に日に柿が小さくしぼんでいきます。
この過程で時々アルコールを吹きかけるとさらにカビが生えにくくなるそうです。
今回は、一度もアルコールを吹きかけなくても、カビも生えることなく出来上がりました。
注意ポイント
雨の日には気をつけてください。
今回、雨の日は一度もなかったので、うまく出来上がりましたが、
もし、雨の日があった時には、雨の日は雨が当たらないように気をつけて下さい。
もし雨が激しくて濡れそうだな。と思った時は屋内に避難させて下さい。
ベランダや室内で干すときは
軒下がなくても、マンションのベランダや室内で作れます。
我が家も、渋柿を100個もらった年は、家の中に吊るしました(このあとお話しする「干し柿カーテン」です)。
室内で干すときのコツは、空気をこもらせないこと。
窓を開けて風を通したり、扇風機やサーキュレーターで風を当てたりすると、表面が早く乾いてカビが出にくいと言われています。
とくに大事なのが、干し始めの1週間。表面が乾くまでは、しっかり風を当ててあげてください。
ちなみに、乾燥機などで一気に乾かすと、渋が抜けきらないこともあるそうです(神奈川県農業技術センターの資料より)。急がず、風でゆっくり乾かすのがいいんですね。
干し柿に向いている柿と、作る時期

干し柿には「渋柿」を使う
干し柿には、渋柿が向いていると言われています。
渋柿は、甘柿よりも糖度が高いものが多く、干すと渋みが抜けて、そのぶん甘さがぐっと出てくるんです。
甘柿でも作れないことはないそうですが、途中でカビが出やすいとも言われています。
干し柿用として有名なのは、蜂屋柿や市田柿、平核無柿など。直売所やスーパーで「干し柿用」として売られている渋柿を選ぶと安心です。
作る時期は、11月ごろから
干し柿を作るのは、最低気温が10度を下回るころからがいいと言われています。
地域によりますが、だいたい11月ごろからですね。
暖かいうちに干すと、カビが出やすくなります。
それから、干し始めの1週間は、雨の降らない日を選ぶのがおすすめです。
もっとおいしくするコツ

おいしく作るコツ
- 柿と柿をくっつけない(カビの原因になる)
- 雨や夜露に当てない(濡れそうなときは軒下や屋内へ)
- 表面が乾いてきたら、指でやさしく揉む
- カビが心配なら、焼酎を霧吹きでかける
揉むと、中がやわらかく甘くなる
吊るしてから1週間〜10日ほどたって、表面が乾いてきたら、指でやさしく揉むといいそうです。
中の果肉がほぐれて、全体がもっちり、甘く仕上がると言われています。
つぶさないように、そっと押すくらいで大丈夫です。
1回目から5日〜1週間ほどたったら、もう一度揉むと、中心までやわらかくなるそうです。
種を抜きたいときは、この揉むタイミングで抜くとやりやすいとのことです。
完成の目安|干す長さで食感が変わる
好みのやわらかさになったら、取り込んで完成です。干しすぎると、どんどん硬くなっていきます。
| 干す期間 | 食感 |
|---|---|
| 2〜3週間ほど | 中がしっとりした半生。僕が作ったのは、このくらい |
| 3週間〜1か月ほど | しっかり乾いて、表面に白い粉がふく(ころ柿) |
この白い粉は、カビではなく糖分です。
柿の甘さが表面で結晶になったもので、「柿霜(しそう)」と呼ばれています。
白い粉をしっかり出したいときは、干し上がった柿をワラの間に2〜3日置いてから、寒い風に当てるという方法が昔からあるそうです。
参考
【参考】白い粉とカビの見分け方や、カビが生えたときの対処は、こちらで詳しく書いています。
干し柿作りでよくある失敗
自分で作ってみると、「あれ?」ということも出てきます。よく聞く失敗と、その原因をまとめました。
| 失敗 | よくある原因 |
|---|---|
| カビが生えた | 暖かいうちに干し始めた・柿同士がくっついていた・雨や夜露に当たった |
| 途中で柿が落ちた | 熟してやわらかくなった柿を使った(かたい柿を選ぶ) |
| 甘くならない・渋い | まだ乾きが足りない(もう少し干す) |
| 硬くなりすぎた | 干しすぎ(好みのやわらかさで取り込む) |
いちばん多いのは、やっぱりカビだと思います。
気温が高い時期に始めないこと、柿と柿の間をあけること、雨に当てないこと。この3つを守るだけで、かなり防げますよ。
干し柿の保存方法

できあがった干し柿は、1個ずつラップで包んで、保存袋に入れておきます。
| 保存のしかた | 目安 |
|---|---|
| 冷蔵庫(野菜室) | 1か月ほど |
| 冷凍庫 | 2〜3か月ほど |
※手作りの干し柿の目安です。干し具合で変わるので、早めに食べてくださいね。
冷凍した干し柿は、食べる前に常温に置いて、ゆっくり解凍してください。
参考
【参考】常温・冷蔵・冷凍それぞれの日持ちや、保存中に気をつけることは、こちらでまとめています。
干し柿とあんぽ柿のちがい
よく聞かれるのが、「干し柿とあんぽ柿って、何がちがうの?」という質問です。
| 比べるところ | あんぽ柿 | 一般的な干し柿(ころ柿など) |
|---|---|---|
| 水分 | 約50% | 25〜30%ほど |
| 見た目 | 鮮やかなオレンジ色 | 茶色〜黒っぽい |
| 食感 | とろとろ | ねっとり、噛みごたえあり |
あんぽ柿は、半生でとろとろの干し柿です。
家で作ると、あのとろとろ感を保ったまま日持ちさせるのは、なかなか難しいんですね。
ときわオンラインでは、山梨県南アルプス市の秋山農園さんのあんぽ柿をお届けしています。例年10月〜11月ごろのお届けです。
半分に割ると、中はこんなふうに鮮やかなオレンジ色。家ではなかなか出せない色です。
参考
【参考】あんぽ柿がとろとろのまま日持ちする理由は、こちらで詳しく書いています。
【参考】干し柿のカロリーや、生の柿とくらべた栄養のちがいは、こちらです。
以上、干し柿の作り方とコツでした。
作り方もメチャクチャ簡単なので、「自分で作ってみたい」という方や「干し柿が大好き」という方は挑戦してみてください。
最後にもう一度まとめます。
干し柿の作り方
1、ヘタの部分を残して皮を剥きます。
2、紐に枝の部分をくくり付けます。
3、沸騰したお湯に、5秒間くぐらせます。
(この作業をすることで、カビが生えにくくなります)
4、風通しの良い外に吊るす。
5、2週間で完成。
今回、本当にうまくできたので、もっと作っておけばよかった!って思っています。
(8個しか作っていないんです・・)
干し柿好きの我が家では、これから干し柿の争奪戦が始まると思います(笑)
来年はたくさん作ろうと思います。
その後、毎年作るようになりました

この「来年はたくさん作ろう」は、ちゃんと実現しました(笑)
2024年は30個ほど作ったんですが、子どもたちがあっという間に食べてしまって、一瞬でなくなりました。
そして2025年は、友人から渋柿を100個もらったんです。
友人の庭になっていた、農薬も肥料も使っていない渋柿です。虫に食べられているところもあって見た目は悪いんですが、我が家はまったく気になりません。
100個の皮むきは本当に大変で、次男が学校から早く帰ってきた日に、包丁とピーラーで一緒に格闘しました。
できあがったのは、家の中の「干し柿カーテン」です(笑)
次男は「干し柿ができるまでをクラスで観察したい!」と言って、ひと束を学校に持って行きました。
干し柿を作るときは、むいた皮も捨てずに干しておくと、もうひとつのおやつになりますよ。
参考
【参考】柿の皮の食べ方や使い道は、こちらで書いています。
この記事は動画でも見られます
「文字と写真では分かりにくい・・」という方は、動画でどうぞ。
本日は以上です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
ときわオンラインのヨシハマでした。
それでは〜!
このサイトは、農家直送のフルーツショップ「ときわオンライン」が運営する、フルーツお役立ちサイトです。
ショップでは、安心安全にこだわった農家さんの『無農薬フルーツ』やスーパーに出回ることのない『新品種のフルーツ』など取り揃えています。ご興味があれば見にきて下さい。
