
こんにちは、ときわオンラインのヨシハマです。
冬になると、当たり前のようにコタツの上にあるみかん。
あれ、正式には温州みかん(うんしゅうみかん)といいます。
・・・で、ここで質問です。
「温州みかん」って、何品種あると思いますか?
1つ? 2つ?
答えは――
100品種以上。
「え、みかんはみかんでしょ?」
そう思いますよね。僕も果物屋を始めるまで、恥ずかしながらそう思っていました。
でも実際は、宮川早生、興津早生、南柑20号、青島温州・・・
品種名を挙げていくとキリがないくらいあるんです。
しかも困ったことに、スーパーではほとんど品種名で売られていません。
だから知る機会がない。
でも、ここを知るとみかん選びが一気に変わります。
「今の時期ならこの品種」
「甘いのが好きならこのタイプ」
と、狙って買えるようになるんですね。
今日は、
- そもそも温州みかんとは何なのか
- 名前に「温州」とつくのに中国原産じゃないという話
- 極早生・早生・中生・晩生の違い(ここが一番大事)
- 主な品種一覧
- 美味しいみかんの選び方
まで、果物屋の目線でまるっと解説します。
この記事は、みかんの「入口」になるようにまとめました。
それでは、いきましょう!
温州みかんとは?実は日本生まれです

まず、いちばん誤解されているところから。
温州みかんは、日本生まれのみかんです。
「温州」という名前がついているので、
中国の温州(浙江省にある地名)から来たと思われがちですが、違います。
じゃあなぜこの名前なのか。
当時、中国の温州はみかんの名産地として有名でした。
そこで――
「温州のみかんのように、素晴らしい」
という意味で名づけられた、と言われています。
いわばキャッチコピーだったわけですね(笑)
産地としてのブランド名を借りた、と考えると分かりやすいと思います。
発祥は鹿児島。突然変異で生まれました
温州みかんのふるさとは、鹿児島県の長島とされています。
誕生は江戸時代。
もともと日本にあった柑橘に種があったのですが、
そこから突然変異で種なしのものが生まれた。
それが温州みかんの始まりと伝えられています。
つまり――
私たちが当たり前に食べている「種のないみかん」は、偶然の産物なんですね。
昔の人がその1本を見つけて、「これはいい」と増やしてくれたおかげで、
今の私たちは種を出さずにみかんを食べられている。
そう考えると、ちょっとありがたい気持ちになりませんか。
海外では「サツマ」と呼ばれています
面白いのがここです。
温州みかんは海外にも渡っていて、英語圏ではこう呼ばれています。
Satsuma(サツマ)
そう、薩摩です。
鹿児島発祥だから、産地の名前がそのまま海外での呼び名になった。
日本では中国の地名、海外では日本の地名。
ややこしいけれど、それぞれの土地でちゃんと物語があるんですね。
一番大事なのは「極早生・早生・中生・晩生」

ここが、この記事でいちばん覚えて帰ってほしいところです。
温州みかんは品種が多すぎるので、収穫時期で4つに分類されます。
極早生(ごくわせ)→ 早生(わせ)→ 中生(なかて)→ 晩生(おくて)
この順番で、秋から春へリレーしていきます。
そして重要なのが、分類によって味の傾向がまるで違うこと。
| 分類 | 時期の目安 | 皮の色 | 味の傾向 |
|---|---|---|---|
| 極早生 | 9月下旬〜10月下旬 | 緑が残る | 爽やかな酸味。キュッと締まった味 |
| 早生 | 10月下旬〜12月 | オレンジ | 酸味と甘みのバランス型 |
| 中生 | 11月下旬〜12月下旬 | 濃いオレンジ | 酸味が落ち着き、甘みと香りが増す |
| 晩生 | 12月後半〜3月 | 濃いオレンジ | 濃厚。貯蔵で酸が抜けてさらに甘く |
「酸っぱいみかんが苦手」という方は、中生・晩生を狙ってください。
逆に「みかんは酸味がないと物足りない」という方は、極早生・早生です。
これを知らずに10月に極早生を買って「酸っぱい」と言う方が本当に多いんですが、
それはハズレを引いたのではなく、そういう時期のみかんなんですね。
なぜ後半ほど甘くなるのか
もうひとつ、覚えておくと得をする話を。
みかんは、旬の後半になるほど甘く感じるようになります。
ただしこれ、糖度が上がっているわけではありません。
酸味が抜けているんです。
農家さんは、みかんが酸っぱいとき「まだ酸抜けしていないなぁ」という言い方をします。
糖度が同じでも、酸が減れば人は「甘い」と感じる。
だから同じ品種でも、出始めと終わりかけでは印象がかなり違うんですね。
※【参考】柑橘全体の時期を一覧で見たい方は、こちらの早見表が便利です。
→ みかんの旬はいつ?柑橘の時期がわかる早見表
主な品種一覧

では、具体的な品種を見ていきましょう。
代表的なものを分類ごとにまとめました。
| 分類 | 主な品種 | ひとこと |
|---|---|---|
| 極早生 | 日南1号、上野早生、岩崎早生 | シーズンの先陣。緑がかった見た目 |
| 早生 | 宮川早生、興津早生、田口早生 | 流通量が多い王道タイプ |
| 中生 | 南柑20号、南柑4号、大津4号 | 酸味が落ち着き香りが豊か |
| 晩生 | 青島温州、十万温州 | 大玉で濃厚。貯蔵して熟成させることも |
宮川早生は、みかんの中でもとくに有名な品種です。
スーパーで「早生みかん」として売られているものの多くが、この宮川早生か興津早生だと思ってもらって大丈夫です。
興津早生は、木の上で糖度が上がり続けるので、
完全に色づいてからも味がぼやけにくいという特徴があります。
青島温州は、晩生の代表格。
大玉で濃厚な味わいがあり、収穫後に貯蔵して酸を抜いてから出荷されることもあります。
・・・とはいえ、正直に言いますね。
スーパーではこれらの品種名はまず表示されません。
「愛媛みかん」「和歌山みかん」という産地名で売られるのが普通です。
品種で選びたいなら、産地直送で買うのがいちばん確実なんですね。
産地はどこ?和歌山・愛媛・静岡が三強

温州みかんの主な産地は、この3県です。
- 和歌山県
- 愛媛県
- 静岡県
年によって順位は入れ替わりますが、この3県で全国のかなりの割合を占めています。
うちのショップでも、
- 和歌山のグリーンジャンクションさん(無農薬の紀州みかん)
- 愛媛のマルナカ農園さん(温州みかん・極早生みかん)
という産地から仕入れています。
同じ「温州みかん」でも、産地によって味の個性が違うのが面白いところです。
※【参考】産地の細かい順位が気になる方は、最新のランキング記事もどうぞ。
→ 【2025年産・最新】みかん生産量ランキングTOP5
※【参考】無農薬でみかんを育てている農家さんに、直接お話を聞いた記事もあります。
→ 無農薬みかん農家『グリーンジャンクション』インタビュー
美味しい温州みかんの選び方

売り場で迷ったときに見るポイントです。
● 色が濃く、均一に色づいている
日をよく浴びて育った証拠です。まだらより均一なものを。
● 小さめを選ぶ
意外に思われますが、同じ品種なら小さいほうが味が濃い傾向があります。
大玉は水分が多くて味がぼやけがちなんですね。
● ヘタが小さくて、軸が細い
軸が太いものは水分が多く、大味になりやすいです。
● 皮が薄く、実に張り付いている
皮と実の間に隙間があるもの(浮き皮)は、味が薄いことがあります。
● ずっしり重い
同じ大きさなら重いほうが果汁が多いです。
● 形は平たいもの
まん丸より、少し平べったいほうが味が乗っていることが多いです。
まとめると――
「小さめ・平たい・色が濃い・ずっしり」
この4つを覚えておけば、まず失敗しません。
みかんをもっと楽しむために

温州みかんの基本がわかったところで、
関連する話もまとめておきますね。
● 買ったみかんが酸っぱかったら
捨てないでください。家で甘くする方法があります。
※【参考】→ 「すっぱいみかん」が劇的に甘くなる!自宅でできる裏技と保存の秘密
● 箱で買ったみかんを長持ちさせたい
保存の仕方ひとつで、日持ちがまったく変わります。
※【参考】→ 【これで長く楽しめる】簡単!みかんの保存方法
※【参考】→ みかん10kgでも余裕で食べ切れる“保存の裏ワザ”
● カロリーや食べ過ぎが気になる
※【参考】→ みかんは太る? みかん1個のカロリーは?
※【参考】→ 【本当?】みかんを食べすぎると、手が黄色くなる?
● 白い筋は取るべき?
※【参考】→ みかんの白い筋は食べていいの?取ったほうがいいの?
● 皮を活用したい
※【参考】→ 簡単!レンジだと5分『陳皮』の作り方
※【参考】→ 美肌効果&リラックス、みかんの皮で作る「みかん風呂」
● 柑橘全体で一番甘いのはどれ?
※【参考】→ 一番甘いみかん(柑橘)は? 甘い柑橘ランキング10
まとめ:みかんは「時期」で選ぶと失敗しません
今日のお話を、まとめますね。
- 温州みかんは日本生まれ。発祥は鹿児島県の長島
- 「温州」は中国の名産地にちなんだ名前。中国原産ではない
- 海外では「Satsuma(サツマ)」と呼ばれている
- 種なしなのは、江戸時代の突然変異から
- 品種は100以上。極早生・早生・中生・晩生の4分類がある
- 酸味が苦手なら中生・晩生、爽やかさが好きなら極早生・早生
- 後半ほど甘いのは、糖度が上がるのではなく酸が抜けるから
- 選ぶときは「小さめ・平たい・色が濃い・ずっしり」
みかんって、日本人にとってあまりに身近すぎて、
知らないまま食べている果物だと思うんです。
でも、極早生と晩生では別物といっていいくらい味が違う。
それを知って選べるようになると、
冬のみかんが何倍も楽しくなります。
うちのショップでは、和歌山のグリーンジャンクションさんの無農薬・紀州みかん、
愛媛のマルナカ農園さんの温州みかん・極早生みかんを、農家直送でお届けしています。
農家さんが「今が一番おいしい」というタイミングで収穫したみかんは、
スーパーのものとはまったく違いますよ。
本日は以上です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
ときわオンラインのヨシハマでした。
それでは〜!
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