
こんにちは、ときわオンラインのヨシハマです。
みかんは英語で「mandarin(マンダリン)」。日本の温州みかんは、鹿児島の旧国名にちなんで「satsuma(サツマ)」と呼ばれています。
こたつの上のみかん。
これ、英語で何て言うか、知っていますか?
「orange(オレンジ)でしょ?」
と思いがちなんですが、じつはちょっと違うんです。
調べてみると、みかんの英語には、
- mandarin(マンダリン)
- tangerine(タンジェリン)
- satsuma(サツマ)
と、いくつも呼び方があって、それぞれちゃんと意味の違いがありました。
しかも、日本の「温州みかん」は、英語では日本の地名で呼ばれているんです。
今日は、
- みかんの英語は、どれを使えばいいのか
- mandarin・tangerine・satsuma・clementineの違い
- それぞれの名前の由来
- 皮・房・白い筋は英語で何と言う?
を、英語の辞書やアメリカの大学の資料などをもとにまとめました。
それでは、いきましょう!
みかんは英語で「mandarin」

先に答えをお伝えします。
先に結論
- みかんの仲間は、英語で mandarin(mandarin orange)
- 日本の温州みかんは、英語で satsuma(サツマ)。「薩摩」のこと
- tangerine は、赤みの強いmandarinを指すことが多い呼び名
- 「mikan」は、英語の辞書にはまだ載っていない
ケンブリッジの英英辞典では、mandarinは「皮が薄くてむきやすい、小さくて甘いオレンジの一種」と説明されています。
日本語の「みかん」に、いちばん近い言葉ですね。
mandarin・tangerine・satsuma・clementineの違い
| 英語 | 読み方 | どんなもの? |
|---|---|---|
| mandarin | マンダリン | みかんの仲間全体を指す言葉 |
| tangerine | タンジェリン | 皮の赤みが強いmandarinを指すことが多い |
| satsuma | サツマ | 日本の温州みかんの仲間。種がなく、皮がむきやすい |
| clementine | クレメンタイン | 地中海で生まれた、小さめのmandarin |
satsumaもclementineも、mandarinの仲間です。
アメリカの大学(カリフォルニア大学リバーサイド校)の柑橘のコレクションでも、satsumaとclementineは、mandarinの中のグループとして分けられていました。
tangerineは、分類の名前というより「売るときの呼び名」に近いようで、今ではmandarin全体をtangerineと呼ぶこともあるそうです。
温州みかんは英語で「satsuma(サツマ)」

ここが、いちばん面白いところです。
日本の温州みかんは、英語で satsuma(サツマ) と呼ばれています。
そう、鹿児島の旧国名の「薩摩」です。
温州みかんは、鹿児島県の長島で、今から約400〜500年前(江戸時代の初めごろとも)に生まれたとされるみかんです。
アメリカには、1876年にフロリダへ渡ったのが、最初の記録だそうです。
その後、1878年ごろに日本から苗木が送られたときに「satsuma」という名前がついた、とも言われています。
日本では中国の地名の「温州」、海外では日本の地名の「薩摩」。
名前の旅が、なんだかおもしろいですよね。
写真は、和歌山のグリーンジャンクションさんの温州みかんです。
学名は「Citrus unshiu」
温州みかんの学名は、Citrus unshiu(シトラス・ウンシウ) です。
「unshiu」は、「温州(うんしゅう)」の古いローマ字の書き方からきているそうです。
イギリスでは、satsumaはおなじみの果物
イギリスでは、satsumaはスーパーの定番の果物なんだそうです。
皮がむきやすいsatsumaやclementineは、まとめて「easy peelers(イージーピーラー)=簡単にむける果物」と呼ばれて売られているとか。
クリスマスに、靴下の中にsatsumaやclementineを入れる習慣もあると言われています。
「こたつでみかん」ならぬ「クリスマスにサツマ」ですね(笑)
参考
【参考】温州みかんの生まれや品種については、こちらで詳しく書いています。
mandarin・tangerine・clementineの名前の由来

ほかの呼び方にも、それぞれ名前の由来があります。
mandarin:中国の役人の服の色から?
「mandarin」は、もともと中国の役人(官吏)を指す言葉です。
果物のmandarinは、18世紀後半にフランス語から英語に入った言葉で、役人の服の色に実の色が似ていたから、という説があるそうです。
ただ、オックスフォードの辞書でも「たぶん(perhaps)」と書かれていて、はっきりしたことはわかっていないようです。
tangerine:モロッコの港町「タンジール」から
「tangerine」は、アフリカ・モロッコの港町タンジール(Tangier)にちなむ名前です。
タンジールから運ばれてきたmandarinを「tangerine orange」と呼んだのが始まりだそうです。
clementine:修道士「クレマン」さんから
「clementine」は、北アフリカのアルジェリアで見つかったmandarinです。
見つけたクレマン(Clément)という修道士の名前にちなんで、名づけられたそうです。
「mikan」は英語で通じる?

「みかん」は、そのまま「mikan」で通じるのでしょうか?
調べてみると、ケンブリッジやオックスフォードの学習用の英英辞典には、「mikan」は載っていませんでした。
日本に住んでいる外国の方や、日本好きの方には通じることもあると思いますが、一般の英語圏の人には、まだ伝わりにくい言葉のようです。
外国の方に説明するなら、
- satsuma
- Japanese mandarin(orange)
と言うのが、伝わりやすいと思います。
ちなみに、柚子は「yuzu」のまま、オックスフォードの英英辞典に載っていました。
柚子のほうが、一足先に英語になっていたんですね。
ほかの柑橘の英語は?
| 日本語 | 英語での書き方 |
|---|---|
| ゆず | yuzu(英英辞典に載っている) |
| すだち | Sudachi(ローマ字のまま) |
| はっさく | Hassaku(ローマ字のまま) |
| デコポン | Dekopon。アメリカでは「Sumo Citrus」という名前で売られている |
| せとか・紅まどんな | 決まった英語名はなく、ローマ字で書かれる |
デコポンは、品種名を「不知火(しらぬい)」といって、「デコポン」は熊本県果実農業協同組合連合会の登録商標です。
同じように、「紅まどんな」は「愛媛果試第28号」という品種の、JA全農の登録商標なんです。
皮・房・白い筋は英語で何と言う?

みかんを食べるときの言葉も、英語でまとめておきますね。
| 日本語 | 英語 |
|---|---|
| みかんの皮をむく | peel a mandarin(a satsuma) |
| 皮 | peel / rind |
| 房(ふさ) | segment |
| 白い筋・白い部分 | pith |
| みかんの缶詰 | canned mandarin oranges |
ケンブリッジの英英辞典にも「Peel and segment two mandarins and set aside.(mandarinを2つ、皮をむいて房に分け、置いておく)」という例文がありました。
房はsegment、白い部分はpith。
これを知っておくと、英語のレシピも読みやすくなりますね。
みかんの缶詰も「mandarin oranges」
みかんの缶詰は、英語では「mandarin oranges」と呼ばれています。
アメリカ農務省の規格でも、「MANDARIN ORANGES, CANNED」という名前になっていました。
オレンジとみかんは、親戚どうし

「orange(オレンジ)」と「mandarin(みかん)」は、英語でも別の果物です。
| くらべること | オレンジ | みかん |
|---|---|---|
| 英語 | orange(sweet orange) | mandarin |
| 学名 | Citrus sinensis | Citrus reticulata など |
| 皮 | 厚くて、むきにくい | 薄くて、手でむきやすい |
ただ、遺伝子を調べた研究によると、オレンジは、みかん(mandarin)とブンタン(pummelo)が混ざり合ってできた果物だとわかってきたそうです。
オレンジとみかんは、別の果物だけど、親戚どうしなんですね。
参考
【参考】みかんとオレンジの違いは、こちらで詳しく書いています。
【参考】柿は、海外でもそのまま「kaki」と呼ばれています。
まとめ:みかんはmandarin、温州みかんはsatsuma
| ポイント | 内容 |
|---|---|
| みかん(仲間全体) | mandarin(mandarin orange) |
| 温州みかん | satsuma(薩摩から)。学名は Citrus unshiu |
| tangerine | 赤みの強いmandarinを指すことが多い。モロッコのタンジールから |
| clementine | アルジェリアで見つかったmandarin。修道士クレマンさんから |
| mikan | 英語の学習辞書には、まだ載っていない |
| 房・白い部分 | segment・pith |
日本では中国の地名で「温州みかん」、海外では日本の地名で「satsuma」。
いつものみかんも、英語で見ると、ちょっと違って見えますね。
今の時期は、ちょうど温州みかんの季節です。
うちのショップでも、農家さんから直送のみかんをお届けしています。
本日は以上です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
ときわオンラインのヨシハマでした。
それでは〜!
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