
こんにちは、ときわオンラインのヨシハマです。
焼くと、まるでスイートポテトのようにねっとり甘くなる「安納芋」。
僕、この安納芋が大好きなんです(笑)
でも、
「安納芋って、ふつうのさつまいもと何が違うの?」
「読み方は? 旬はいつ?」
と聞かれると、意外と知らないことも多いと思います。
今日は、
- 安納芋の読み方と、名前の由来
- 安納芋の特徴(なぜ、あんなにねっとり甘いのか)
- 「安納紅」と「安納こがね」の2つの品種
- 旬・収穫時期
- 美味しい食べ方と、保存方法
を、果物屋の目線でまとめました。
それでは、いきましょう!
安納芋とは?読み方と名前の由来

安納芋の読み方は、「あんのういも」です。
先に結論
- 安納芋(あんのういも)は、鹿児島県の種子島で生まれたさつまいも
- 名前は、種子島・西之表市の「安納(あんのう)地区」から
- 焼くとねっとりして、蜜が出るほど甘くなる
- 品種は「安納紅」と「安納こがね」の2つ
- 収穫は8〜11月ごろ。収穫後に寝かせて、甘くしてから出荷される
「安納」という名前は、種子島の北部・西之表市にある安納地区の地名から来ています。
もともと安納地区で作られていた芋が、甘くて美味しいと評判になって島じゅうに広がり、地区の名前をとって「安納いも」と呼ばれるようになったそうです。
始まりについては、「戦後、南の島から持ち帰られた芋が元になった」と伝えられているんだとか。
写真は、種子島の雨ゆき農園さんの畑です。
安納芋の特徴は「ねっとり」と「蜜のような甘さ」

安納芋のいちばんの特徴は、なんといっても焼いたときのねっとり感。
焼き芋にすると、蜜があふれ出るほど甘くなります。
国(農林水産省)の資料によると、安納芋はふつうのさつまいもに比べて、
- 加熱したときの果糖・ブドウ糖が多い
- デンプンが少ない
という特徴があるそうです。
デンプンが少ないからホクホクではなく、ねっとり。
糖が多いから蜜が出るほど甘い。
なるほど、という感じですよね。
収穫したあと、寝かせて甘くなる
さらに安納芋は、収穫してすぐより、しばらく寝かせたほうが甘くなる芋です。
収穫後に貯蔵しておくあいだに、デンプンが糖に変わっていくんだそうです。
JA種子屋久の資料では、13〜15℃くらいの温かい場所で1か月ほど寝かせてから出荷する、と紹介されていました。
安納芋の品種は「安納紅」と「安納こがね」

じつは「安納芋」というのは、品種の名前ではなく呼び名なんです。
鹿児島県の試験場が、昔から作られていた「安納いも」の中から良いものを選び抜いて、1998年に2つの品種として登録しました。
| 品種 | 皮の色 | 味(僕の感想) |
|---|---|---|
| 安納紅(あんのうべに) | 赤っぽい | これぞ安納芋!ねっとり、濃い甘さ |
| 安納こがね | 白っぽい(淡い黄褐色) | 安納紅に似ているけど、後味がさっぱり、上品な甘さ |
写真の、赤っぽいのが安納紅、白っぽいのが安納こがねです。
子どもたちと食べ比べたときは、王道の安納紅が大人気で、一瞬でなくなりました(笑)
参考
【参考】安納紅と安納こがねの違いと、食べ比べの話はこちらです。
【参考】安納紅・安納こがね・紅さつまの3種類を食べ比べた記事もあります。
安納芋の旬・収穫時期

安納芋の収穫は、8月〜11月ごろ。
種子島では、4〜6月ごろに苗を植えて、夏から秋にかけて掘り上げるそうです。
| 時期 | やること |
|---|---|
| 4〜6月ごろ | 苗を植える |
| 8〜11月ごろ | 収穫 |
| 収穫後 | 1か月ほど寝かせて、甘さを引き出す |
| 秋〜冬 | 出荷・食べ頃 |
収穫してから寝かせるので、本当に美味しくなるのは秋から冬。
寒い時期に焼き芋が恋しくなるのと、ちょうど重なるんですね。
ちなみに、うちが取引している雨ゆき農園さんは、今年は10月下旬から芋掘りの予定で、12月中旬ごろからお届けします。
写真は、雨ゆき農園さんの畑で掘り上げた安納芋です。
種子島産の安納芋が美味しい理由

安納芋は、品種登録から2013年まで、種子島の中だけで作られていました。
今は、種子島以外でも作れるようになっています。
それでも僕は、安納芋を扱うなら、絶対に種子島産がいいと決めていました。
理由はシンプルで、種子島の安納芋は、甘さとねっとり感が違うと感じているからです。
種子島は、年平均気温が約20℃、年間の雨の量は2,300mmほど。
霜がほとんど降りない暖かい島で、国の資料でも、さつまいもを育てて貯蔵するのに向いた気候だと紹介されていました。
ちなみに、種子島で作られた安納芋は「種子島安納いも」として、2022年に国の地理的表示(GI)にも登録されています。
一度、うちから安納芋が消えた話
じつは、うちのショップでは何年か、安納芋を扱えなかった時期があります。
以前は種子島の別の農家さんの安納芋を扱っていたんですが、種子島で「基腐病(もとぐされびょう)」という病気が広がってしまったんです。
その農家さんの畑にも病気が出てしまい、収穫量が半分以下に。
次の年も病気が続いて、とうとう安納芋をやめてしまわれたんです……。
それでも、どうしても安納芋を扱いたくて、種子島の農家さんを探し続けて出会ったのが、雨ゆき農園さんでした。
安納芋の美味しい食べ方は、やっぱり焼き芋

安納芋の食べ方は、なんといっても焼き芋がいちばんです。
ポイントは、低めの温度で、じっくり時間をかけて焼くこと。
さつまいもは、加熱するとデンプンが糖(麦芽糖)に変わっていきます。
この変化は70℃前後でいちばん進むと言われているので、ゆっくり温度を上げていくほうが、甘さが引き出されるんですね。
ちなみに我が家では、手軽に済ませたいときは、小さめの芋をトースターで200度・30分ほど焼いて食べています。
焼きたてにバターをのせると、もう反則級の美味しさです(笑)
参考
【参考】安納芋がねっとり甘くなる焼き芋の作り方は、こちらで詳しく書いています。
安納芋の保存方法

安納芋は寒さに弱い芋です。
保存のポイント
- 冷蔵庫には入れない(低温で傷みやすい)
- 1本ずつ新聞紙などで包んで、段ボールに入れる
- 13〜15℃くらいの、暗くて風通しのよい場所に置く
- 暖房の効いた部屋や、冷え込む玄関は避ける
さつまいもは、10℃を下回る環境が続くと傷みやすいとされています。
なので、冷蔵庫に入れるのはNG。
ただ、雨ゆき農園さんによると、経験上は「氷点下を下回らなければ、まず大丈夫」とのことでした。
それよりも気をつけたいのが、冬の寒い地域への輸送。
寒冷地のお客さんのところで、傷みが出てしまったことがあるそうです。
うちの安納芋(雨ゆき農園・種子島)

うちのショップでは、種子島の雨ゆき農園さんが育てた安納芋をお届けしています。
雨ゆき農園さんは、農薬・除草剤・化学肥料を使わずに安納芋を育てている農家さんです。
皮まで安心して食べられるので、焼き芋を皮ごと食べるのもおすすめですよ。
今年は植え付けが予定より少なく、収穫量が少なめになりそうとのこと。
発送は12月中旬ごろからです。数に限りがあるので、気になる方はお早めにどうぞ。
参考
【参考】雨ゆき農園さんとの出会いと、無農薬の安納芋の話はこちらです。
まとめ:安納芋は、種子島生まれの「ねっとり甘い」さつまいも
| ポイント | 内容 |
|---|---|
| 読み方 | あんのういも |
| 名前の由来 | 種子島・西之表市の安納地区 |
| 特徴 | 焼くとねっとり、蜜が出るほど甘い。デンプンが少なく糖が多い |
| 品種 | 安納紅(赤っぽい皮)と安納こがね(白っぽい皮)。1998年に品種登録 |
| 旬 | 収穫は8〜11月ごろ。寝かせてから出荷され、秋〜冬が食べ頃 |
| 食べ方 | 焼き芋がいちばん。低めの温度でじっくり |
| 保存 | 冷蔵庫はNG。13〜15℃くらいの暗い場所で |
安納芋は、焼くだけでスイートポテトのようになる、本当にすごい芋です。
食べたことがない方は、ぜひ一度、焼き芋で味わってみてください。
本日は以上です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
ときわオンラインのヨシハマでした。
それでは〜!
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