10月のフルーツ 11月のフルーツ フルーツ保存方法

柿の追熟のやり方!硬い柿を2〜3日でトロトロに

柿 追熟

こんにちは、ときわオンラインのヨシハマです。

秋になると、うちのショップにこんな声が届きます。

「届いた柿が硬いんですけど、これで合ってますか?」

わかります。すごく、わかります(笑)

楽しみにしていた柿を切ってみたら、
コリコリしていて、思っていたのと違う。

「傷んでるのかな?」
「ハズレを引いた?」

と不安になりますよね。

でも、安心してください。

硬い柿は、失敗ではありません。

むしろ、**「これから好きな食感に育てられる、
一番いい状態」**なんです。

そして、たった2〜3日で
とろけるような柿に変える方法があります。

今日は果物屋のヨシハマが、

  • 柿の追熟のやり方(かんたん3ステップ)
  • 逆に「硬いまま保ちたい」ときの裏技
  • 追熟でやってはいけないこと

を、まるっと解説します。

これを読めば、
柿の食感を自由自在にコントロールできるようになりますよ。

それでは、いきましょう!

そもそも「追熟」って何?

柿 追熟 りんご

追熟(ついじゅく)とは、
収穫したあとに、果物が追いかけるように熟していくことです。

柿は、収穫してからも生きていて、
少しずつ果肉がやわらかく、甘くなっていきます。

なぜそんなことが起きるのか。

カギを握っているのが、
エチレンガスという植物ホルモンです。

果物は自分でこのガスを出していて、
それが「そろそろ熟しなさい」という
合図の役割をしているんですね。

つまり追熟とは、

**「エチレンガスを味方につけて、
柿を食べ頃に育てること」**

なんです。

面白いのは、この性質を利用すれば
熟すスピードを人間側でコントロールできるということ。

早めたいなら、ガスを増やす。
遅らせたいなら、ガスを断つ。

たったこれだけなんです(笑)

【基本】柿を追熟させる3ステップ

柿 追熟 ポリ袋

まずは一番かんたんな方法から。

ステップ1:ポリ袋にりんごと柿を入れる

りんごを1個、柿と一緒に袋へ。

ここが最大のポイントです。

りんごは果物界でも屈指の
エチレンガス放出量を誇る品種。

そのりんごを柿と同じ袋に入れると、
柿がガスをたっぷり浴びて、
熟すスピードが一気に上がるんです。

りんごがなければ、
バナナでも代用できます。

ステップ2:袋の口を閉じて、常温に置く

ガスが逃げないよう、
袋の口はしっかり閉じてください。

置き場所は、
直射日光の当たらない、涼しい室内

冷蔵庫はNGです(理由は後述します)。

ステップ3:2〜3日待つ

これだけで、2〜3日で食べ頃になります。

毎日そっと触ってみて、
指で押したときに少し弾力を感じたら完成。

・・・簡単でしょう?

「特別な道具も、難しい技術も、いっさい不要」

これが追熟のいいところです。

追熟のスピード早見表

柿 熟し具合

どのくらいで柔らかくなるか、目安をまとめました。

方法 目安の日数 特徴
そのまま常温 5〜7日 ゆっくり自然に
ポリ袋に入れるだけ 3〜5日 自分のガスがこもる
りんごと一緒に袋へ 2〜3日 一番早い
冷蔵庫 ほぼ進まない 硬さをキープしたいとき

「週末に食べたいから、今から仕込む」

みたいな逆算ができるようになると、
柿がぐっと楽しくなりますよ(笑)

【逆パターン】硬いまま長持ちさせたいときは?

柿 保存 冷蔵庫

「私はコリコリ派なんです!」

という方も、けっこういらっしゃいます。

柿のいいところは、
硬い派も柔らかい派も、両方満足できること。

硬さをキープしたいなら、
やることは追熟の真逆です。

硬さキープの3つのコツ

1. ヘタに濡れたキッチンペーパーを当てる
柿はヘタから水分と呼吸が抜けていくので、
そこを濡れたペーパーで覆ってフタをします。

2. ヘタを下にして、袋に入れる
ヘタを下向きにすると、
実の重みでペーパーが密着して効果アップ。

3. 冷蔵庫の野菜室へ
低温にすると追熟がほぼストップします。

この方法なら、
2週間ほど硬さを保てることもあります。

「今週は硬いのを、来週は柔らかいのを」

なんて楽しみ方も可能です。

※【参考】柿の保存方法については、こちらの記事でさらに詳しく解説しています。
【かんたん!】30秒でマスターする柿の保存法 ~食べごろキープのプロテクニック~

追熟でやってはいけない3つのこと

柿 熟しすぎ

失敗を避けるために、
注意点もお伝えしておきますね。

NG1:追熟したいのに冷蔵庫に入れる

一番多い失敗がこれです。

冷蔵庫は追熟を止める場所。

「早く柔らかくしたい」と思っているのに
冷蔵庫に入れてしまうと、
いつまで経っても硬いままです。

追熟させたいなら、常温が鉄則です。

NG2:柔らかくなった後も、りんごを入れっぱなし

追熟は「止める」ことも大事です。

好みの柔らかさになったら、
りんごを取り出して、冷蔵庫へ移動させてください。

放っておくと熟しすぎて、
グズグズになってしまいます。

(※熟しすぎた柿も、冷凍してシャーベットにしたり、
ジャムにしたりと使い道はあるのでご安心を)

NG3:渋柿を追熟だけで甘くしようとする

ここ、大事なポイントです。

渋柿は、追熟しても渋は抜けません。

渋柿の渋を抜くには、
焼酎を使った脱渋(さわし柿)や、
干し柿にするなど、専用の処理が必要です。

「柔らかくすること」と「渋を抜くこと」は
まったく別の話なんですね。

もし渋柿が手元にある方は、
干し柿にするのがおすすめです。

※【参考】渋柿がある方はこちらをどうぞ。1分でわかる干し柿の作り方です。
【渋柿で簡単に作れる】1分でわかる干し柿の作り方

品種によって「向き・不向き」があります

柿 品種 食感

もうひとつ、果物屋として言っておきたいことがあります。

実は、**すべての柿が
トロトロに向いているわけではありません。**

タイプ 追熟の相性 おすすめの食べ方
富有柿など 追熟でとろける食感に
太秋柿 サクサク食感が売り。硬めで食べるのが正解
秋王など種なし系 好みに合わせて

特に注意してほしいのが太秋柿(たいしゅうがき)

太秋は「梨のようなサクサク感」が最大の魅力なので、
柔らかくしすぎると、その良さが消えてしまいます。

太秋は、あえて硬めで。

これ、意外と知られていない
もったいないポイントなんですよね。

※【参考】太秋柿の魅力については、こちらで詳しく紹介しています。
【ちょっと高いけど、激うま!】サクサク食感「太秋柿」!旬の時期、選び方、保存方法を紹介します

まとめ:柿は「育てて」食べる果物

柿 食べ頃

今日のお話を、まとめますね。

  • 硬い柿は失敗じゃない。むしろ好みに育てられる状態
  • 追熟の主役はエチレンガス
  • りんごと一緒にポリ袋+常温で、2〜3日でトロトロに
  • 硬さキープなら、ヘタに濡れペーパー+冷蔵庫で2週間ほど
  • 追熟したいなら冷蔵庫はNG。好みになったら冷蔵へ移す
  • 渋柿は追熟しても渋は抜けない(別処理が必要)
  • 太秋柿だけは、あえて硬めで食べるのが正解

柿って、届いたその日から
自分好みの食感に育てていける果物なんです。

こんなに「自分でコントロールできる」果物、
なかなかありませんよ。

硬めのシャクシャクも、
とろけるような柔らかさも、どちらも柿の魅力。

ぜひ両方試して、
お気に入りの食べ頃を見つけてみてください。

うちのショップでも、秋になると
和歌山・グリーンジャンクションさんの太秋柿や、
福岡・井上農園さんの秋王など、
農家直送の柿をお届けしています。

「硬めが好き」「とろとろが好き」
どちらの方にも楽しんでいただける品種を揃えていますので、
よかったら覗いてみてくださいね。

→ 農家直送の美味しい柿はこちらからご覧いただけます

本日は以上です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
ときわオンラインのヨシハマでした。
それでは〜!

このサイトは、農家直送のフルーツショップ「ときわオンライン」が運営する、フルーツお役立ちサイトです。

ショップでは、安心安全にこだわった農家さんの『無農薬フルーツ』やスーパーに出回ることのない『新品種のフルーツ』など取り揃えています。ご興味があれば見にきて下さい。

ときわオンライン(ショップ)はこちら

  • この記事を書いた人

ヨシハマ リョウジ

農家直送フルーツショップ「ときわオンライン」店長
スーパーでは手に入らない『無農薬フルーツ』や『地域オリジナル品種』のフルーツを探し求めて、全国の農家さんに会いにいっています。
夏場は石垣島にある「ときわマンゴー園」で農家として収穫作業。
また、「国産バナナを日本の食卓に広めたい!」という夢があり、石垣島で無農薬バナナを育てています。

-10月のフルーツ, 11月のフルーツ, フルーツ保存方法,
-, ,