
こんにちは、ときわオンラインのヨシハマです。
先日、山梨の勝沼で、ぶどうの直売所めぐりをしてきました。
その様子をYouTubeに出したところ、思っていた以上にたくさんの方に見ていただいていて。
「ぶどうの品種のことを知りたい方って、こんなに多いんだな」と、あらためて感じています。
そこで、動画の中で食べた品種を、1つずつ詳しく紹介していくことにしました。
第1回は、紅伊豆(べにいず)です。
勝沼で食べたぶどうの中で、僕がいちばん衝撃を受けた品種なんです。
でもこの紅伊豆、スーパーではまず見かけません。
調べてみると、それにはちゃんと理由がありました。
今日は、
- 紅伊豆がどんなぶどうなのか
- 直売所で食べた正直な感想
- 生みの親は、ピオーネを作った人だった話
- スーパーで見かけない理由
- 皮・種・旬と、選び方・保存方法
まで、お話しします。
それでは、いきましょう!
紅伊豆ってどんなぶどう?

まずは基本から。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 読み方 | べにいず |
| 色 | 紫がかった赤 |
| 生まれ | 「紅富士(べにふじ)」というぶどうの枝変わり |
| 粒の大きさ | 1粒13〜16gほどの大粒 |
| 糖度 | 18〜20度ほど |
| 酸味 | 弱い |
| 種 | 種ありが多い(種なしに育てたものもある) |
| 皮 | むいて食べる(身離れがよく、むきやすい) |
| 旬 | 8月〜9月ごろ |
| 主な産地 | 岩手県(全国の約6割)、滋賀県、埼玉県 |
ひとことで言うと、大粒で、とにかく甘い赤ぶどうです。
酸味が弱いので、甘さがまっすぐ伝わってきます。
「枝変わり」というのは、木の枝の一部が突然変異を起こして、もとの木とは違う実がなることです。
紅伊豆は、紅富士の木にあらわれた、粒が大きくて早く熟す枝から生まれたんだそうです。
勝沼の直売所で食べて、衝撃を受けました

紅伊豆に出会ったのは、勝沼の直売所です。
「紅伊豆って何ですか?」と聞いたら、「ちょっと食べてみー」と試食させてもらいました。
これが、めちゃくちゃ美味しくて。
「これ、買って帰りたいんですけど」と言ったら、
「これ形悪いやつだから、もらっていき」
と、訳ありのぶどうをいただいてしまいました(笑)
山梨の人、本当に優しいです。
車の中で、あらためて食べてみました
いただいた紅伊豆を、車の中でじっくり食べてみました。
まず、種がありました。
皮をぷちっと取ると、実がスポッと抜けて、めちゃくちゃ食べやすいです。
味は、とにかく甘い。
酸味がほとんどなくて、ぶどうの濃い味がしっかりします。
香りも強くて、僕の感想では、巨峰より甘いかもしれないと思いました。
食べた感じは、ピオーネにちょっと近いかな。
それから面白かったのが、巨峰みたいな黒ぶどうの味がするのに、ほんのりマスカットの香りもするところです。
もうひとつ驚いたのが、果汁です。
巨峰やピオーネもそうなんですが、皮のすぐ内側に、甘い果汁がたっぷり入っていて、噛んだ瞬間にバッとはじけるんです。
果肉は少しゼリーっぽくて、スチューベンやナイアガラのような、プルプルとした食感でした。
※【参考】勝沼の直売所めぐりのことは、こちらの記事で書いています。
生みの親は、ピオーネを作った井川秀雄さん

食べていて感じた、「黒ぶどうの味に、ほんのりマスカットの香り」。
調べてみると、ちょっと納得する話が出てきました。
紅伊豆のもとになった紅富士は、
「ゴールデンマスカット」×「クロシオ」
を掛け合わせて生まれたぶどうなんだそうです。
親の片方には、名前のとおり「マスカット」がついているんですね。
僕が感じたマスカットの香りは、もしかするとここから来ているのかもしれません。
そして、この紅富士を育てたのが、井川秀雄(いがわ ひでお)さん。
ピオーネの生みの親として知られる方です。
井川さんは、静岡県の伊豆の方。
巨峰を生み出した大井上康(おおいのうえ やすし)さんの研究所で、ぶどうの交配を教わったそうです。
そして生涯で、1,000種を超える交配種を作り出したと言われています。
その中のひとつが、巨峰を親にして生まれたピオーネなんですね。
紅伊豆は、その井川さんが育てた紅富士から、枝変わりで生まれたぶどうです。
名前の「伊豆」の由来がはっきり書かれた資料は見つけられなかったんですが、
井川さんが伊豆の方だと知ると、なんだか納得してしまいますね。
ちなみに紅伊豆は、巨峰やピオーネと同じ「4倍体」という、粒が大きくなりやすいグループのぶどうだそうです。
※【参考】ピオーネの生まれについては、こちらで詳しく書いています。
スーパーで見かけないのは「粒が落ちやすい」から

これだけ美味しいのに、紅伊豆はスーパーでまず見かけません。
その理由のひとつが、粒が落ちやすいことです。
実は、直売所のおっちゃんも、熟してくると粒がけっこう落ちるんだと言っていました。
僕が食べたときも、実際にけっこう粒が落ちました。
調べてみると、紅伊豆には、
- 熟すと粒が落ちやすい
- 日持ちが短い
という弱点があるんだそうです。
箱に詰めて遠くの市場まで運ぶには、あまり向いていないんですね。
そのため、観光農園や直売所で売られることが多いんだとか。
僕が紅伊豆に出会えたのも、直売所だったからこそなんだと思います。
いちばん作っているのは、岩手県
もうひとつ意外だったのが、産地です。
2022年の国の調査によると、紅伊豆の栽培面積はこうなっています。
| 順位 | 県 | 割合 |
|---|---|---|
| 1位 | 岩手県 | 約61% |
| 2位 | 滋賀県 | 約13% |
| 3位 | 埼玉県 | 約12% |
全国の6割ほどが、岩手県なんです。
岩手の中でも、花巻市や紫波町(しわちょう)が産地として知られているそうです。
そして、全国の栽培面積はおよそ20ヘクタール。
2010年には約39ヘクタールあったそうなので、12年でほぼ半分に減っていることになります。
売り場で見かけないのも、納得ですね。
皮は?種は?食べ方と選び方

皮は、むいて食べる
紅伊豆の皮は、少し厚みがあります。
ただ身離れがいいので、つるっとむけます。
僕が食べたときも、皮を取ると実がスポッと抜けました。
皮ごとよりも、むいて食べるのがおすすめです。
種は、あることが多い
紅伊豆は、種ありのものが多いぶどうです。
僕が食べたものにも、種が入っていました。
ただ、ジベレリン処理という方法で、種なしに育てたものもあるそうです。
買うときに、種ありか種なしかを確認してみてください。
旬は、8月〜9月ごろ
収穫は、だいたい8月〜9月ごろです。
産地や、その年の天候によって、少し前後するそうです。
僕が勝沼で食べたのは、9月の中旬でした。
選び方と保存方法
選ぶときは、
- 全体がしっかり赤く色づいているもの
- 軸が緑色で、枯れていないもの
- 粒にハリがあるもの
を選ぶといいそうです。
保存は、冷蔵庫の野菜室で。
紅伊豆は粒が落ちやすく、日持ちもしないので、なるべく早めに食べるのがいちばんです。
すぐに食べきれないときは、1粒ずつキッチンバサミで切り分けて、冷蔵庫で保存するといいそうです。
※【参考】食べきれないぶどうは、冷凍するのもおすすめです。
ときわオンラインの赤いぶどう

正直に言うと、ときわオンラインでは紅伊豆は扱っていません。
粒が落ちやすく、日持ちもしないので、遠くまでお届けするのはなかなか難しいぶどうなんだと思います。
そのかわり、赤いぶどうなら、山梨・南アルプス市の秋山農園さんのぶどうがあります。
赤いシャインマスカットと呼ばれている、サンシャインレッド(訳あり)。
赤いマスカットと呼ばれている、甲斐路(かいじ)。
ほかのぶどうも、こちらからご覧いただけます。
※【参考】秋山農園さんのことは、こちらの記事で紹介しています。
→ 秋山農園さん(山梨)消えゆく甲斐路と、生まれたての赤いぶどう
まとめ:紅伊豆は、直売所で出会いたいぶどう

紅伊豆のお話でした。
| ポイント | 内容 |
|---|---|
| どんなぶどう? | 大粒で酸味が弱く、とても甘い赤ぶどう |
| 生まれ | 紅富士の枝変わり。紅富士は、ピオーネの生みの親・井川秀雄さんが育てた |
| 味(僕の感想) | 巨峰より甘いかも。黒ぶどうの味に、ほんのりマスカットの香り |
| 皮と種 | 皮はむいて食べる。種ありが多い |
| 旬 | 8月〜9月ごろ |
| 主な産地 | 岩手県が約6割 |
| 見かけない理由 | 粒が落ちやすく、日持ちが短い |
紅伊豆は、スーパーではなかなか出会えないぶどうです。
でも、観光農園や直売所に行けば、出会えるかもしれません。
もし見かけたら、ぜひ一度食べてみてください。
僕みたいに、きっと衝撃を受けると思います(笑)
動画で食べたほかの品種も、これから1つずつ紹介していきますね。
動画はこちらです。紅伊豆を食べているのは、5分49秒あたりからです。
本日は以上です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
ときわオンラインのヨシハマでした。
それでは〜!
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