
とよみつひめとは?福岡だけで作られる無農薬いちじく
こんにちは、ときわオンラインのヨシハマです。
いちじくって、けっこう好みが分かれるフルーツですよね。
「あのプチプチした食感が好き」という人もいれば、
「見た目がちょっと苦手」という人もいる。
僕は完全に前者です。
あのプチプチと、とろけるような自然な甘さがたまらないんですよね。
そして今日ご紹介するのは、
その「いちじく観」を、たぶん変えてしまう品種です。
とよみつひめ。
糖度は17度以上。
メロンを思わせる甘さと、とろりとした口あたり。
しかも――
福岡県でしか作れません。
さらに、うちが扱っているものは無農薬です。
今日は、
- とよみつひめがどんないちじくなのか
- 名前の由来(かわいい名前ですが、ちゃんと意味があります)
- 普通のいちじく(桝井ドーフィン)との違い
- 福岡でしか作れない理由
- 無農薬であることの意味
- この農家さんとの出会いの話
まで、お伝えします。
いちじくが苦手な方にこそ、読んでほしい記事です。
それでは、いきましょう!
とよみつひめは、福岡生まれのブランドいちじく

まず、プロフィールから。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 育成 | 福岡県農業総合試験場 豊前分場 |
| 品種登録 | 2006年(平成18年) |
| 産地 | 福岡県のみ |
| 糖度 | 17度以上 |
| 果皮 | 赤紫色 |
| 果肉 | きめ細かく、酸味おだやか |
| 特徴 | 完熟してもお尻が割れにくい |
| 旬 | 7月下旬〜9月中旬 |
福岡県のオリジナル品種です。
だから、福岡県以外では栽培されていません。
「福岡のブランドいちじく」として、
「博多とよみつひめ」の名前で流通することもあります。
まだ生まれて20年ほどの、比較的新しい品種ですね。
名前の由来は「豊」と「蜜」

「とよみつひめ」。
かわいい名前ですよね。
これ、ちゃんと意味があります。
「とよ」=豊前(ぶぜん)
育成された場所が、福岡県農業総合試験場の豊前分場(行橋市)だったから。
「みつ」=蜜
甘いから。
つまり――
「豊前で生まれた、蜜のように甘いいちじく」。
そこに「ひめ」をつけて、とよみつひめ。
名前を知ると、ちょっと親しみが湧きませんか。
僕は「蜜」の字が入っているのがいいなと思っています。
実際に食べると、その名前に納得します。
糖度17度以上。メロンみたいな甘さです

味の話をします。
とよみつひめの平均糖度は17度以上。
これ、かなりの数字です。
比べてみます。
| フルーツ | 糖度の目安 |
|---|---|
| とよみつひめ | 17度以上 |
| シャインマスカット | 18〜20度 |
| メロン | 14〜16度 |
| 温州みかん | 11〜13度 |
| 和梨(幸水) | 12度前後 |
メロンより甘いんです。
しかも、酸味がおだやか。
だから甘さがまっすぐ届くんですね。
果肉はきめ細かくて、とろりとした口あたり。
「メロンを思わせる甘味とトロリとした口あたり」——
そう表現されることが多いのですが、食べると本当にその通りだと思います。
いちじくが苦手という方の理由って、たいてい
- 甘さが物足りない
- 食感がぼんやりしている
- 独特の風味が苦手
このあたりだと思うんです。
とよみつひめは、そのうち2つを解決してくれるんですよね。
しっかり甘くて、口あたりがなめらか。
「いちじくって、こんなに甘かったの?」
そう言われることが多い品種です。
普通のいちじくと、何が違うのか

スーパーで売っているいちじくと比べてみます。
実は、日本で流通しているいちじくの約8割は、
桝井ドーフィン(ますいドーフィン)という品種です。
「いちじく」として売られているものの、ほとんどがこれ。
とよみつひめと並べると、こうなります。
| 比べるところ | とよみつひめ | 桝井ドーフィン |
|---|---|---|
| 産地 | 福岡県のみ | 全国 |
| 流通量 | 少ない | 国内の約8割 |
| 糖度 | 17度以上 | 標準的 |
| 果肉 | きめ細かい | 標準的 |
| 酸味 | おだやか | やや感じる |
| 完熟時 | お尻が割れにくい | — |
そしてもうひとつ、日本には蓬莱柿(ほうらいし)という在来種もあります。
こちらは完熟するとお尻が星型に割れるのが特徴で、
そのため輸送に向かないんですね。
だから流通量が少なく、産地の近くでしか出会えません。
「割れにくい」ことの価値
ここ、地味ですがすごく大事なポイントです。
とよみつひめは、完熟してもお尻が割れにくい。
いちじくは、熟すとお尻の部分が裂けてきます。
裂けると、そこから傷みやすくなるし、輸送に耐えられない。
だからいちじくは、まだ完熟していない状態で出荷されることが多いんです。
でも――
とよみつひめは割れにくい。
つまり、しっかり熟してから穫れる。
完熟の甘さのまま、届けられるということなんですね。
糖度17度以上という数字の裏には、この品種特性があるわけです。
福岡でしか作れない、という希少性
とよみつひめは、福岡県のオリジナル品種です。
福岡県が開発した品種なので、福岡県でのみ栽培されています。
つまり――
他の県では、作りたくても作れない。
これは、うちで扱っている他の品種とも共通する話です。
香川のさぬきキウイっこも、山梨の甲斐路も、福岡の秋王も、
その県でしか作れない品種です。
県のオリジナル品種というのは、
その県が何年もかけて開発した財産なんですよね。
だから外には出さない。
結果として、流通量が限られて、希少になる。
スーパーで「とよみつひめ」を見かけることが少ないのは、
そもそも作れる場所が福岡だけだからなんです。
そのうえ、無農薬です

ここからが、うちのとよみつひめの話です。
育てているのは、福岡県久留米市の井上農園さん。
そして――
井上さんのとよみつひめは、無農薬です。
これ、かなりすごいことなんです。
「福岡限定品種 × 無農薬」の二重の希少性
整理すると、こうなります。
① とよみつひめ自体が、福岡でしか作れない
② そのうえ、無農薬で育てている
この2つが重なっているわけですね。
ただでさえ手に入りにくい品種を、
さらに難しい無農薬で育てている。
そういう農家さんは、そう多くありません。
皮ごと食べるから、意味がある
そして、いちじくにはもうひとつ大事な事情があります。
いちじくは、皮ごと食べられる果物なんです。
薄い皮なので、そのままかじっても気になりません。
むしろ皮のあたりに栄養があるので、皮ごとがおすすめです。
でも――
皮ごと食べるということは、農薬も一緒に口に入るということですよね。
だから、いちじくにおいて無農薬であることの意味は大きい。
安心して、丸ごと食べられる。
うちが井上さんのとよみつひめを扱っている理由は、ここにあります。
※【参考】いちじくの栄養については、こちらで詳しく書いています。
→ 生とドライいちじく、栄養が高いのはどっち?食物繊維10倍の驚きの違いと効果的な食べ方
井上農園さんとの、出会いの話

少し、思い出話をさせてください。
うちが井上農園さんとお付き合いを始めたのは、
この「とよみつひめ」がきっかけでした。
5〜6年ほど前のことです。
無農薬でとよみつひめを育てている農家さんがいる、と知って、
取り扱わせていただくようになりました。
そして、しばらく経ったある日。
井上さんから、こんな連絡が来たんです。
「実は、秋王という柿も育てていて。めちゃくちゃ美味しいので、一度食べてみてください」
送っていただいて、食べてみたら――
柿の概念が、ぶっ壊れました。
「こんなに甘い柿があるのか」
「これ、本当に柿なの?」
本気でびっくりして、すぐに井上さんに連絡しました。
「ぜひ当ショップで取り扱わせてください!」
いま、うちで扱っている秋王(あきおう)は、
このとよみつひめから始まったんですよね。
ひとつの品種との出会いが、次の出会いを連れてくる。
農家さんとのお付き合いって、こういうことがあるから面白いんです。
柿は、無農薬にできなかった
ひとつ、正直にお伝えしておきます。
井上さんは、柿も無農薬で育てることに挑戦されています。
でも、柿の無農薬栽培はなかなか難しいそうで、
秋王にはごくわずかに農薬を使用しています。
一般的に見れば「ほとんど使っていない」と言えるレベルですが、
無農薬ではないので、正直にお伝えしておきますね。
そもそも柿は農薬を使った慣行栽培が基本なので、
ここまで農薬を抑えて育てている農家さんは、本当に稀だと思います。
そして、いちじくのほうは無農薬でやりきっている。
同じ農園でも、作物によって難易度が違う。
そういうことなんですね。
旬と、美味しい食べ方

● 旬
とよみつひめの出荷は、7月下旬〜9月中旬です。
夏から初秋にかけての、短い期間ですね。
ひとつ注意点があります。
シーズン終盤になると、果実のサイズが少しずつ小さくなる傾向があります。
大きいサイズで楽しみたい方は、早めがおすすめです。
● そのまま食べる
まずはこれです。
皮ごと、丸ごと。
無農薬なので、洗ってそのままかじれます。
● 皮をむいて、冷やして
皮の食感が気になる方は、むいてもOK。
軽く冷やすと、甘さが締まって美味しいです。
● 生ハムと合わせる
いちじく × 生ハムは、もはや定番ですね。
甘さと塩気の相性が抜群です。
ワインのお供にどうぞ。
● ヨーグルトに入れる
いちじくは食物繊維が豊富なので、腸活の面でも相性がいいんです。
朝食に入れると、それだけで贅沢になります。
● 保存
いちじくは日持ちしません。
届いたら冷蔵庫に入れて、2〜3日以内に食べきってください。
食べきれない場合は、冷凍もできます。
半解凍でシャーベット状にすると、これがまた美味しいです。
まとめ:いちじくの印象が変わる品種です

今日のお話を、まとめますね。
- とよみつひめは、福岡県が2006年に品種登録したオリジナル品種
- 名前の由来は「豊前(とよ)」+「蜜(みつ)」
- 糖度17度以上。メロンより甘く、酸味はおだやか
- 国内のいちじくの約8割は桝井ドーフィン。とよみつひめは希少
- 完熟してもお尻が割れにくいので、しっかり熟してから穫れる
- 福岡県でしか栽培されていない
- うちの井上農園さんのものは、そのうえ無農薬
- いちじくは皮ごと食べる果物。だから無農薬の意味が大きい
- 旬は7月下旬〜9月中旬。終盤はサイズが小さくなる傾向
いちじくって、なんとなく地味な果物だと思われがちなんですよね。
でも、とよみつひめを食べると、
「いちじくって、こんなに甘かったのか」
そう思ってもらえるはずです。
福岡だけで作られていて、そのうえ無農薬。
こういう組み合わせは、なかなかありません。
シーズンは9月中旬までと、もう終盤に近づいています。
気になる方は、お早めにどうぞ。
本日は以上です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
ときわオンラインのヨシハマでした。
それでは〜!
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