9月のフルーツ ぶどう フルーツ紹介

サンシャインレッドとは?赤いシャインマスカットの正体

サンシャインレッド

こんにちは、ときわオンラインのヨシハマです。

突然ですが、皆さん。

「赤いシャインマスカット」があると聞いたら、信じますか?

シャインマスカットといえば、あの輝くような黄緑色。

それが、鮮やかな赤色になって、しかも味はシャイン譲りの甘さとマスカット香・・・

「そんな夢みたいなぶどう、あるの?」

あるんです。

その名も、サンシャインレッド

山梨県が15年の歳月をかけて生み出した、生まれたてホヤホヤの超新品種です。

なにせ新しすぎて、「名前は聞いたことあるけど、実物は見たことない」という方がほとんどのはず。

デビューのときには、ふるさと納税で10万円超えの寄付が殺到して、たった3日で完売という伝説を作ったぶどうでもあります。

今日は果物屋のヨシハマが、このサンシャインレッドについて、

  • どうやって開発されたのか
  • 何と何のかけ合わせなのか
  • どんな味がするのか
  • なぜ山梨でしか作れないのか

細かいところまで、たっぷり解説していきます。

読み終わる頃には、今年の秋に食べたいぶどうが決まっているはずですよ(笑)

それでは、いきましょう!

サンシャインレッドってどんなぶどう?

サンシャインレッド シャインマスカット

まず、プロフィールをざっくりと。

サンシャインレッドは、ひとことで言えば「赤いシャインマスカット」です。

  • :鮮やかな赤色の美しい果実
  • 甘さ:糖度19度程度と、シャインマスカットに匹敵
  • 香り:マスカット香が非常に強い
  • 食べやすさ種なし・皮ごとOK

つまり、シャインマスカットの「甘い・香る・種なし・皮ごと」という4拍子をそのまま受け継ぎながら、

見た目だけが、宝石のような赤に変わった。

そんな、いいとこ取りのぶどうなんです。

シャインマスカットが世に出て20年近く。

「シャインの次」を担う存在として、今もっとも注目されている品種のひとつです。

【いきなり衝撃】正式名は「サンシャインレッド」じゃない

サンシャインレッド 甲斐ベリー7

さて、いきなりですが豆知識を。

実は「サンシャインレッド」は、正式な品種名ではありません。

正式名は――

「甲斐ベリー7(かいベリーセブン)」

・・・急に、開発コードみたいになりましたね(笑)

これはどういうことかというと、

  • 品種名(戸籍上の名前):甲斐ベリー7
  • 商標(売るときの名前):サンシャインレッド

という2段構えになっているんです。

品種登録が2022年、「サンシャインレッド」の商標登録が2023年

「甲斐ベリー7、おいしいよ!」と言われるより、

「サンシャインレッド、食べてみて!」

の方が、100倍おいしそうですもんね。

太陽(サンシャイン)を浴びて輝く赤いシャイン。

ネーミングの勝利だと思います(笑)

ちなみに「甲斐」は山梨の旧国名。

コードネームにも、ちゃんと山梨の誇りが刻まれているんです。

誕生の物語:「シャインの赤が欲しい」に応えた15年

サンシャインレッド 開発

ここからは、誕生の物語です。

サンシャインレッドを生んだのは、山梨県果樹試験場

つまりこのぶどうは、山梨県が公式に開発した「県のオリジナル品種」です。

開発のきっかけは、農家さんや市場からのこんな声でした。

「シャインマスカットの特性を受け継ぎながら、赤い色で皮ごと食べられるぶどうが欲しい」

シャインマスカットは、たしかに完璧に近い。

でも、色は黄緑一色。

贈答用の売り場に、シャインと並べて映える「赤」があれば――

そんな期待を背負って、2007年、最初の交配が行われました。

かけ合わせたのは、

サニードルチェ × シャインマスカット

母親の「サニードルチェ」は、山梨県が育成した赤系ぶどう。
美しい赤色と、パリッとした食感の持ち主です。

そこに、父・シャインマスカットの甘さと香りと食べやすさを掛け合わせる。

狙いはズバリ、「赤いシャインマスカット」そのものでした。

そこから、選抜に次ぐ選抜。

何千という候補の中から「色よし・味よし・作りやすさよし」の一本を選び抜き、

初交配から15年後の2022年、ついに品種登録にたどり着きました。

2007年といえば、初代iPhoneが発表された年です。

iPhoneが16まで進化する間、山梨の試験場ではひたすら一房のぶどうを磨き続けていた。

そう考えると、15年の重みが伝わってきませんか?

デビューが伝説級。「10万円のぶどう」が3日で完売

サンシャインレッド ふるさと納税

さて、そうして生まれたサンシャインレッド。

デビューの仕方が、規格外でした。

2022年、品種登録されたばかりのサンシャインレッドが、山梨県のふるさと納税の返礼品として登場したんです。

その内容が、

「10〜12万円の寄付で、サンシャインレッド1房」

10万円ですよ!? ぶどう1房で!?

「さすがに高すぎでしょ・・・」

と思いきや――

用意された50房が、わずか3日で完売。

新品種への期待の高さが、とんでもない形で証明されたデビュー戦でした。

もちろんこれは「世界初お披露目のプレミア価格」であって、今はもっと現実的な価格で買えますので、ご安心ください(笑)

でも、「10万円でも欲しい人が殺到したぶどう」という事実は、知っておいて損はないですよ。

サンシャインレッドは「山梨でしか作れない」

サンシャインレッド 山梨

ここも大事なポイントです。

サンシャインレッドは、山梨県内の農家さんしか栽培できません。

山梨県が開発した県のオリジナル品種なので、苗が県外に出ないよう管理されているんです。

これ、実は今の時代、とても大事な戦略なんですね。

というのも、シャインマスカットは国が開発した品種でしたが、苗が海外に流出してしまい、今では海外産のシャインが大量に出回る事態に。

その教訓から、新しい品種は「地域限定」でしっかり守る、という流れになっているんです。

つまりサンシャインレッドは、

「山梨に行くか、山梨から取り寄せるしかない」

正真正銘の、山梨限定ぶどう。

このプレミア感、たまりませんよね。

※【参考】同じ「山梨のぶどう」でも、民間の研究所が生んだ品種もあります。幻の赤いマスカット「甲斐路」の物語はこちら。
甲斐路のすべて。スーパーから姿を消した「幻の赤いマスカット」を知っていますか?

ライバル登場!長野の「クイーンルージュ」との赤いシャイン対決

サンシャインレッド クイーンルージュ

実は、「赤いシャインマスカット」を名乗るぶどうはサンシャインレッドだけではありません。

お隣・長野県が開発した「クイーンルージュ」という品種も、シャインマスカットの血を引く赤系ぶどうなんです。

  • 山梨代表:サンシャインレッド(シャイン×サニードルチェ)
  • 長野代表:クイーンルージュ(シャイン×ユニコーン)

ぶどう王国の1位と2位が、それぞれの威信をかけて「赤いシャイン」をぶつけ合っている――

そんな構図なんですね。

これ、ぶどう好きとしてはたまらなく面白い時代だと思いませんか?

シャインマスカットという偉大な親から、県ごとに違う「子どもたち」が生まれて、それぞれの土地の看板を背負って競い合う。

戦国時代の甲斐と信濃よろしく、令和のぶどう川中島です(笑)

※【参考】この2つの「赤いシャイン」を徹底比較した記事があります。対決の詳細はこちらでどうぞ。
どっちが赤いシャインマスカット?「クイーンルージュ」VS「サンシャインレッド」

味・食べ方・旬の時期

サンシャインレッド 味

お待たせしました。実食情報です。

味の特徴

  • 糖度19度程度——数字だけならシャインマスカット級
  • マスカット香が非常に強い——ここがサンシャインレッド最大の魅力。「シャインより香りが強い」という声もあるほど
  • パリッとした食感——母・サニードルチェ譲りの心地よい歯ざわり
  • 種なし・皮ごと——手も汚れず、パクパク止まらない

赤いぶどうというと「濃厚でコクのある系」を想像しがちですが、サンシャインレッドは爽やかで上品な甘さ

見た目は情熱の赤、味わいは貴婦人。

このギャップがいいんです(笑)

美味しい食べ方

  • 食べる1〜2時間前に冷蔵庫へ(冷やしすぎると香りが立ちにくくなります)
  • 皮ごとそのままが正解。皮の近くにこそ香りがあります
  • 赤い実を活かして、フルーツ盛り合わせの主役にすると映えます

旬の時期

9月上旬〜下旬が出荷の中心です。

シャインマスカットと時期が重なるので、「緑と赤のシャイン食べ比べ」という最高に贅沢な楽しみ方もできますよ。

まとめ:サンシャインレッドのすべて

サンシャインレッド 食べ比べ

今日のお話を、まとめますね。

  • サンシャインレッドは「赤いシャインマスカット」。糖度19度・強いマスカット香・種なし皮ごと
  • 正式な品種名は「甲斐ベリー7」。サンシャインレッドは商標(2022年品種登録・2023年商標登録)
  • 山梨県果樹試験場が、2007年の初交配から15年かけて開発
  • かけ合わせは「サニードルチェ×シャインマスカット」
  • デビューはふるさと納税10〜12万円で50房が3日完売という伝説
  • 栽培できるのは山梨県内の農家だけ。正真正銘の山梨限定品種
  • ライバルは長野のクイーンルージュ。「赤いシャイン対決」が熱い
  • 旬は9月。シャインとの食べ比べもおすすめ

シャインマスカットの登場が「ぶどうの歴史が変わった瞬間」だとしたら、

サンシャインレッドは「その歴史の、次のページ」です。

まだ流通量が少なく、スーパーではほぼ出会えない今だからこそ、

「もうサンシャインレッド食べたよ」

って、ちょっと自慢できるチャンスでもあります(笑)

うちのショップでは、山梨・南アルプス市の秋山農園さんが育てたサンシャインレッドを、9月上旬ごろからお届けします。

山梨県内でも、まだ栽培している農家さんが少ない貴重な赤いシャイン。

数に限りがありますので、気になる方はお早めにチェックしてみてくださいね。

秋山農園のサンシャインレッドはこちらからご覧いただけます

本日は以上です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
ときわオンラインのヨシハマでした。
それでは〜!

このサイトは、農家直送のフルーツショップ「ときわオンライン」が運営する、フルーツお役立ちサイトです。

ショップでは、安心安全にこだわった農家さんの『無農薬フルーツ』やスーパーに出回ることのない『新品種のフルーツ』など取り揃えています。ご興味があれば見にきて下さい。

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  • この記事を書いた人

ヨシハマ リョウジ

農家直送フルーツショップ「ときわオンライン」店長
スーパーでは手に入らない『無農薬フルーツ』や『地域オリジナル品種』のフルーツを探し求めて、全国の農家さんに会いにいっています。
夏場は石垣島にある「ときわマンゴー園」で農家として収穫作業。
また、「国産バナナを日本の食卓に広めたい!」という夢があり、石垣島で無農薬バナナを育てています。

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