どんな味? 赤いシャインマスカット「クイーンルージュ」
先日、メチャクチャおいしいぶどうに出会ってしまいました。
その名は・・・
「クイーンルージュ」
赤いシャインマスカットと言われ、種無しで、皮ごと食べられて、しかもシャインマスカット並みに甘い。
という品種なんですね。
ちょっと前に、山梨のぶどう農家さんにおしえてもらって、メチャメチャ気になっていたんです。
それで、時期になったので取り寄せてみたんですが、
「これは、シャインマスカットを超えたかも!」
と思えるほど美味しかったです。
今日は、「クイーンルージュ」の紹介をしようと思います。
当ショップでは取り扱っていませんが、「食べてみたい」という方は是非探してみて下さい。
まずは、クイーンルージュを食べた感想をまとめました
■甘味 ★★★★★
■酸味 ★☆☆☆☆
■果汁 ★★★☆☆
■香り マスカットの香りがします
■食感 硬め
■皮 薄い、皮ごと食べられる
■タネ なし
■品種の掛け合わせ
シャインマスカット×ユニコーン
■房サイズ 400g~500g
■粒のサイズ
15~20g(シャインマスカットくらい)
■時期 9月下旬~10月中旬
■主な栽培地
長野県、長野オリジナル品種
■価格
1房(450g前後)→ 3000~3500円
酸味がないから、甘味が強く感じます
食べた感想は、「シャインマスカットより甘いかも、、」
と言う感想です。
酸味がほとんど感じられなかったので、甘味が強く感じられます。
そして、
後からくる風味がシャインマスカットに似ていて、さっぱりとした爽やかな風味が感じられます。
甘さがしつこくないので、パクパクとずっと食べていても「飽きがこない」という印象です。
粒の色づきが薄い部分は、なんとなく甲斐路の風味にも似ていると感じました。
甲斐路を知っている方であればわかると思いますが、
クイーンルージュは粒の形や、色づき具合が甲斐路にそっくりですよね?
ちょっと細長い粒が似ています。
なので、
甲斐路のイメージがあって、風味も似ていると感じたのかもしれません。
まぁ、皮の厚さも全然違うので、食感と甘味は全く違いますけどね。
タネなし、皮ごと
シャインマスカットもそうですが、やっぱりなんだかんだで『タネがない』『皮ごと食べられる』っていうのは、手軽でいいですよね。
以前にも、「フルーツはナイフを使わずに手軽に食べられる方がいい。」「食べるハードルが低い方がいい」
と個人的には考えているのですが、クイーンルージュはまさに『手軽』です。
なんと言っても、洗って食べるだけですから(笑)
ホント笑ってしまうくらい手軽です。
クイーンルージュの皮の薄さは、シャインマスカット以上かもしれないです。
めちゃくちゃ薄くて、口に残る感じは全くなく、ホント食べやすいです。
結論、甘くて手軽でおいしい!
とにかく、一言でまとめるとメチャメチャおいしいぶどうです。
家族で食べたんですが、息子たちの食いつきがすごかった!
ちなみに、息子たちはフルーツの英才教育で舌がかなり肥えています(笑)
我が家には常にフルーツがあって、毎日食べているので、
ちょっとしたフルーツでは、眉毛ひとつ動かさなくなっているんですが、、
(なんて、贅沢な!)
クイーンルージュは久々に、食いついていましたね。
いや、ホントにおいしいぶどうでした。
栽培量が少ない・・・
クイーンルージュは、まだまだ生産量が少ないんです。
なので、スーパーではほとんど見る機会がないでしょうね。
なぜ、少ないかというと、そもそも新しい品種だからです。
2019年に品種登録され、2021年が初出荷された品種なので、ホントにここ最近の品種なんですね。
さらに、生産量が少ない、もう一つの理由は
長野県オリジナル品種だからです。
長野県果樹試験場が育成した品種なので、長野県以外では栽培ができません。
色々調べてみると、クイーンルージュの県外流出の対策は徹底しています。
商品にも「®︎」をつけないといけないだとか、
クイーンルージュを使った加工品でも、許可の申請が必要だったり、とか
徹底した対策が行われています。
なので、生産量は少なくなっているんですね。
今後も増える品種ではなさそうですね。
オリジナル品種って多くない?
ところで、最近出てくるフルーツはオリジナル品種が多いと感じませんか?
新しい品種が出てきたら、「○○オリジナル品種」というのが多い印象があります。
このオリジナル品種の背景には、海外への流出を阻止しようというところがあるのかな?と思います。
この記事を読んでいる方はフルーツ好きの方が多いので、ご存じだと思いますが
シャインマスカットが中国や韓国で大量に栽培されていますよね?
シャインマスカットは、日本での商標登録はしていましたが、海外への流出をあまり深く考えていなかったのか、海外での商標登録を行なっておらず、中国、韓国へ苗が流出してしまった。ということです。
現在では、中国産、韓国産のシャインマスカットが香港、タイ、マレーシアなどで販売されていて、価格は日本の3分の1くらいだそうですよ。
数年間には、かなり問題になっていましたが、後になって「日本のものだ!」と訴えても、違法ではないのでどうすることもできません。
このような、海外流出はシャインマスカットだけじゃなくて、他にもあります。
福岡のイチゴ「あまおう」や、さつまいもの「紅はるか」も同じように海外へ流出しているそうです。
去年は、愛媛オリジナルみかん「甘平」が韓国で栽培されている。とニュースになっていました。
こういった流出の背景から、海外でも商標登録を行なったり、オリジナル品種が増えているのかもしれないですね。
少なくとも、クイーンルージュは確実にシャインマスカットから教訓を得て、流出規制を行なっています。
開発に数十年・・・
新品種を開発するために「育種家(ブリーダー)」という人たちがいます。
新しい品種を作るためには、何年いや、何十年もかかることがあって、育種家の方々がああでもない、こうでもない。と研究しています。
果樹は1年に1度しか、実験した結果が出ないので、一つの品種を開発するのにメチャメチャ時間がかかる。っていうのは想像できますよね。
年数をかけて、実らせることに成功しても「おいしくなかった・・・」とか、「病気に弱かった・・・」とか、失敗も多くあるので、ほんと膨大な時間と労力がかかっています。
そんな育種家の方々の努力を考えると、流出問題は大変な問題ですよね。
知的財産の流出というか・・・
やっぱり、しっかり考えるべきだよなぁ。と考えさせられます。
一方、規制をかけずに、多くの人に広まった方が認知度も上がるし、その方がいいんじゃないの?
という意見もあると思います。
確かに認知度のことを考えると、そっちの方がいいですよね。
どっちの意見も「確かになぁ」って思いますが、でも作った方への敬意は忘れたらダメですね。
本日は以上です。
最後は、少し難しい内容になってしまいました・・・
とにかく、クイーンルージュはメチャメチャ甘くておいしいので、興味のある方は探してみて下さい。
当ショップでも、どうしても取り扱いたいので、長野の農家さんを探してみようと思います。
それでは、本日以上となります。
長い文章を、最後まで読んでいただきありがとうございました。
ときわオンラインのヨシハマでした。
それでは~、、、
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