
こんにちは、ときわオンラインの吉濱です。
本日は、和歌山県紀の川市で、みかん、八朔、レモン、梅、桃、玉ねぎ、など農薬も化学肥料も使わずに栽培している「グリーンジャンクション」の田村さんにインタビューをさせてもらいました。
インタビューの内容をお伝えします。
それではどうぞー、、
【農業を始めたきっかけ・背景】

ヨシハマ:「田村さんはいつ頃から農業を始めたんですか?」
田村:「17歳の時からなんで、今年でちょうど20年になります。今37歳なので、人生のほとんどが農業ですね。」
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ヨシハマ:「17歳から農業というのは、かなり早いですよね。どんなきっかけがあったんですか?」
田村:「中学を卒業してから美容学校に通って、卒業後は美容師として働いていたんですが、その頃にアルバイトで農家に行ったことがきっかけなんですよ。友達がコンビニや飲食店で
バイトをしていた中、自分だけ農家に行ってたんです。それほど農業や植物が好きだったってことなんでしょうね。」
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ヨシハマ:「農業をやっていなかったら、どんな仕事をしていたと思いますか?」
田村:「美容師やってたんじゃないですかね。美容学校もちゃんと卒業して、就職もして1年近く働いていたので。でも農業のアルバイトに行ったことで、もう完全にそっちに引っ張られてしまいました。」
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ヨシハマ:「19歳で独立されたんですよね。補助金なども使ったんですか?」
田村:「補助金は一切使わなかったです。自分で畑を借りて、周りの人に声をかけながら農地を集めていきました。今でこそ新規就農という言葉がありますが、20年前はそんな制度もなくて。
ただ好きだからっていう気持ちだけで突き進んできました。」
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ヨシハマ:「おじいさんも農業をされていたと聞きましたが、影響はありましたか?」
田村:「おじいちゃんは田村農園として農業をやっていたんですが、父親は全然違う仕事で美容師をやっていたんです。だから継いだというわけではなくて、完全に自分で選んだ道ですね。
今はおじいちゃんの田村農園もグリーンジャンクションに吸収させてもらっています。」

ヨシハマ:「グリーンジャンクションは今、何人くらいで運営されているんですか?」
田村:「今は僕と神保の2人がメインで、あとはパートさんが5〜6人いてくれているので、全部で8人くらいで農作業を回している感じですね。」
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ヨシハマ:「神保さんとはどういう出会いだったんですか?」
田村:「もう長い付き合いですよ。今は正社員として一緒にやってもらっていて、本当に助かっています。
2人でいろんな園地を回りながら、ここは青梅で収穫しようかとか、今年ここは虫が多いなとか、そういう判断を一緒にしていますね。」

ヨシハマ:「パートさんたちとはどんな関係ですか?」
田村:「繁忙期になると本当に入れ替わり立ち替わりで来てもらうんですが、みんなよく動いてくれて助かっています。
正直、スタッフがいてくれなかったらこれだけの品種はとても回せないですよ。周りに恵まれているなと思います。」
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【農業への想い・こだわり】

ヨシハマ:「グリーンジャンクションで育てている作物はたくさんありますよね。どういう基準で
選んでいるんですか?」
田村:「自分の好きなものしか作らないんですよ。自分が届けたいと思えるもの、愛情をかけられるものだけを育てています。
嫌いなものを作っても、やっぱりどこかで欠けてしまうような気がするんです。全国にたくさんの農家さんがいる中で、自分たちは自分たちの特性を出して栽培を続けていきたいと思っています。」
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ヨシハマ:「農業を続けてきて、苦しい時期もあったんじゃないですか?」
田村:「ありましたよ。もやしご飯が多かった時期、マジでありましたから。冗談みたいに言いますけど、本当にそういう時期があって。でも農業を辞めたいと思ったことは一度もないんですよね。」
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ヨシハマ:「それはすごいですね。なぜ辞めたいと思わなかったんでしょう?」
田村:「農業だけは、嫌だってならなかった仕事やったんです。自由に動けるし、休みたい時に休める。
その代わり休んだ分はしっかり仕事しないと作物は待ってくれない。皆さんが平日汗かいて働いている時に平日休むこともできるし、土日忙しい時もある。そのメリハリが自分の性格に合ってたんだと思います。」
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ヨシハマ:「奥さんも支えてくれたんですか?」
田村:「奥さんの支えが一番大きかったですね。大変だった時期も、迷わず突っ走った方がいいよって背中を押してくれて。喧嘩ももちろんありましたよ。本当にお金がない時期も長く続きましたし。
でもそういう時でも支えてくれたから、今があると思っています。」
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ヨシハマ:「お子さんたちも農業に興味を持っているんですか?」
田村:「喜んで手伝いに来てくれますよ。上が小学4年生で、下が今年1年生になるんですが、手伝ってくれた分はちゃんとお小遣いとして渡すようにしています。
しんどい思いしてやっとお金が稼げるんやでってことを、早い段階から教えてあげたくて。生活していく上でお金って本当に大切なので、今から知識をつけてほしいなと思っています。」
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ヨシハマ:「畑で作業している時、どんなことを考えていますか?」
田村:「出荷の段取りとか、今日の作業をどう効率よく回すかとか、そういうことを考えていることが多いですね。あとは新しい商品のアイデアとか、どうやってお客さんに届けようかとか。
手は自動で動いているんですけど、頭はいろんなこと考えてます。休憩中にライバルのショップのレビューを見たりもしますよ。」
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ヨシハマ:「農家でありながら、経営者でもあるんですね。」
田村:「そうなんです。畑に入ってずっと農作業しているだけじゃいけないなとも思っていて。ただ唯一忘れたらあかんのが、お客さんに届けるということで。今でも自分でお客さんのところに足を運んで配達することもあります。」
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【無農薬栽培について】

ヨシハマ:「無農薬にしようと決めたのはなぜですか?」
田村:「自分が食べるものに農薬をかけたくないっていうシンプルな気持ちが一番最初にあって。でも実際にやり始めると、最初の3〜5年は本当に大変でした。毛虫がついたり、葉っぱが食べられたりして、どうしたらいいんかなって試行錯誤の連続で。」
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【今年の梅・梅について】

ヨシハマ:「毎年、ときわオンラインで大人気の田村さんの青梅・熟梅ですが、今年の育ち具合はどうですか?」
田村:「実は今年はあまり良くないんですよ。2月に気温がぐっと上がってしまって、花が早く咲きすぎてしまったんです。それに加えて雨も少なくて乾燥気味で。雨が少なくて早く咲いた年って、もう絶対不作になるんですよ。花が咲いた時点で、今年はそうなるだろうなと思ってました。」
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ヨシハマ:「梅雨の時期も心配ですよね。」
田村:「そうなんです。雨が多すぎると黒い斑点がついてしまうし、少なすぎると実が太らない。去年は4月末に霜が降りて被害が出たりもしたので、収穫までまだ気が抜けないですね。」
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ヨシハマ:「無農薬で梅を育てるのは特に大変だと聞きますが、実際どうですか?」
田村:「最初の3〜5年は本当に大変でした。毛虫がついたり、葉っぱが食べられたりして、どうしたらいいんかなって。でも15年以上無農薬で続けてきたことで、木自体が強くなってきたのを感じています。農薬を使い続けると木が軟弱になっていくんですが、うちの木は逆に年々丈夫になってきている感じがしています。自然と虫の被害も減ってきました。バイヤーさんに来てもらうと『葉っぱがごつい』ってよく言われるんですよ。葉っぱが固いから、毛虫もかじりにくいみたいで。」
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ヨシハマ:「無農薬ならではの特徴って何かありますか?」
田村:「香りですね。農薬を使わないと梅の表面の毛穴が塞がれないので、完熟になった時の香りがまったく違うんです。『届いたら部屋中に広がった』ってレビューをいただくことが多くて、そこが一番の強みだと思っています。」
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ヨシハマ:「梅の使い方のコツを教えてください。」
田村:「熟し加減で使い方が変わってきます。青くて硬い梅は梅酒やカリカリ梅に、熟してきたものは梅干しや梅ジャムに向いています。完熟の梅はぜひシロップにしてほしいですね。香りがすごく出るので、お子さんでもお酒が飲めない方にも喜んでもらえます。」
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ヨシハマ:「収穫のタイミングはどうやって判断するんですか?」
田村:「梅の表面に細かい産毛があるんですが、それが取れてきた頃が収穫のサインなんです。あとは5〜6か所ある園地をひとつひとつ回りながら、虫の状況や実の大きさを見て、ここは青梅で収穫する、ここは完熟まで待つ、というように判断していきます。」
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【未来・メッセージ】

ヨシハマ:「10年後、どんな農家になっていたいですか?」
田村:「グリーンジャンクションを母体にして、子会社をいくつか立ち上げていきたいんです。荷造り・出荷専門の会社、配送専門の会社、農作業専門の会社、それぞれを部署じゃなくて独立した会社として作っていきたい。まずは5年以内に荷造り・出荷の会社を作るのが目標です。自分たちのものだけじゃなく、他の農家さんや別の商品も扱えるようにしていきたいですね。」
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ヨシハマ:「最後に、ときわオンラインのお客さんへメッセージをお願いします。」
田村:「何年もリピートしてくださっているお客さんに、本当に感謝しています。全国にたくさんの農家がいる中で、グリーンジャンクションを選んで、何年も買い続けてくれているということが本当に励みになっています。初めて買ってくださった方にも、リピートのお客さんと同じように、いい状態のものを届けたいという気持ちで毎年やっています。」
農家さんプロフィール
「グリーンジャンクション」和歌山県紀の川市
紀の川と山に挟まれた、フルーツの名産地・「紀の川市」で、除草剤・化学肥料を一切使わない「完全無農薬」で、みかん、八朔、桃、梅、レモン、キウイなど多くの品目を栽培しています。 園主の田村享也さんは17歳から農業を始め、今年でちょうど20年目。10年目には、スタッフの神保さんと二人を中心に農園を法人化し、現在アルバイトさんを含め約7人で農園を運営しています。「安心安全に口にできる作物を作る。」というコンセプトに年間を通じてさまざまな作物を育てています。
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