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【石垣島から】パイナップル農家の「共選」と「個選」って何が違う?セイモリさんに聞いてきた話

こんにちは、ときわオンラインのヨシハマです。

今、石垣島に滞在中です。実家のときわマンゴー農園のお手伝いに来ていて、毎日「玉吊り(たまつり)作業」に明け暮れております。

マンゴーって、実が大きくなって重たくなってくると、枝からデローンと垂れ下がってしまうんですよね。

そのまま放っておくと日光がきれいに当たらず、お店でよく見るあの「真っ赤に色づいたマンゴー」になってくれないんです。

なので、垂れた実をひとつひとつ紐で吊り上げて、しっかり日光に当ててあげる…という地味だけど超大事な作業を、朝から晩までずっとやっております。

そんな最中、先日ちょっと時間ができたので、同じ石垣島でパイナップル農園を営んでいる同級生のセイモリさんに会いに行ってきました。

セイモリさんは、「セイモリファーム」というパイナップル農園の園主さん。

ご縁あって、当店ときわオンラインでも何年も前からセイモリさんのパイナップルを取り扱わせていただいているんですよね。

「忙しいやろうから昼ご飯ついでに少しだけ」ということで、僕がマクドナルドのハンバーガーを買って農園に届けて、それをパクつきながら近況報告。

これがすごく学びの多い時間になったので、今日はその時の話をブログにまとめておきたいと思います。

2026年のマンゴー予約は5/24(日)AM10:00スタート

その前に、ちょっとだけマンゴーのお知らせを。

僕がここ数日マンゴーハウスを1周ぐるりと回って、実の数をひとつひとつ数えてみたんですが…正直なところ、今年の収穫量は本当に少ないです!

今年は隔年結果でいうところの「裏年(うらどし)」にあたっていて、特にミニマンゴーが去年の半分くらいしか取れない見込みなんです。

★ 2026年5月24日(日)午前10時 予約開始 ★

過去には開始から2時間で完売した年もあるので、絶対に今年もミニマンゴー食べたい!という方は、ぜひ忘れずにチェックしてくださいね。

→ ときわマンゴー農園の予約はこちら

…さて、ここからが今日の本題です!

パイナップル農家には「共選」と「個選」がある

パイナップル 収穫

セイモリさんと話していて改めて「これって意外と知られてないな」と思ったのが、パイナップル農家さんって大きく「共選(きょうせん)」と「個選(こせん)」という2つのスタイルに分かれるんですよね。

ざっくり違いを書くと、こんな感じです。

  • 共選(きょうせん):いろんな農家さんが採ったパイナップルを共同の選果場に集めて、まとめて市場に出荷するスタイル
  • 個選(こせん):農家さんが個別にお客さんへ直接発送するスタイル

実はこれ、石垣島のパイナップル農家さんの6〜7割は共選(JA出荷)なんだそうです。

セイモリさんのように個選でやっている農家さんは、全体から見るとかなり少数派。

そして、味のクオリティに大きな違いが出てくるのもこの2つなんですよね。

なぜ「個選」のパイナップルが美味しいのか?

ここがすごく面白かったので、ちょっと詳しく書かせてくださいね。

パイナップルって、実った実から横にニョキニョキと新しい株が出てきて、それを植えて翌年のパイナップルとして育てられるんです。

長年「個選」でやっている農家さんは、毎年こんなことをやっています。

  • 「この株は大きくて甘い実が成った → これを残す」
  • 「この株は弱い、病気がち → これは絶やす」

そう、株単位での選抜を毎年積み重ねているんですよね。

これを長年続けていくと、年を追うごとに強くて甘いパイナップルだけが農園に残っていく

つまり、長く個選をやっている農家さんほど、優良な遺伝子を持つ苗ばかりになっていく…という、地味だけどすごい話なんです。

一方で「共選(JA出荷)」だと、単価が決まっていることが多いので、どうしても「量と大きさ」を優先しがちになります。

肥料をたっぷり使って、とにかく数を多く・大きく育てる方向になるんですよね。

これだとどうしても「当たり外れ」が生まれやすくなる。

同じ地域・同じ品種のパイナップルでも、農家さんによって味に差が出るのは、こういう背景があったんです。

セイモリさんは「えぐみのない味」へのこだわり

セイモリファームのこだわりって何かというと、肥料をあえて多く与えないこと。

肥料を多く与えれば、実は確かに大きくなるんですが、その代わりに「えぐみ」が出てしまうんだそうです。

「えぐみ」ってちょっと耳慣れない言葉かもしれませんが、要は食べた後に口の中にイガッと残るような、雑味のある味のこと。

セイモリさんは、

「実は多少小さくなっても、雑味のない、後味スッキリの美味しいパイナップルを作りたい」

というスタンスをずっと貫いていて。

その代わり、選抜を続けることで「実そのものを大きくする力を持った優良な苗」をどんどん残していく。

地味で気の長い積み重ねですけど、こういう農家さんが作るパイナップルだからこそ美味しいんだなと、改めて感じました。

今、セイモリファームから届くパイナップル2品種

…という、共選/個選の話を聞いたあとで、改めてセイモリファームの今受付中のパイナップルをご紹介しておきますね。

(1) 小玉ピーチパイン(受付中・残りわずか)

セイモリファームの今シーズン第1弾は、ピーチパイン。

…なんですが、実は今年、イノシシ被害で約300玉が食べられてしまうという大ダメージがあって、セイモリさん本人も「畑で崩れ落ちた」とショックを受けていたほど。

なので、通常サイズのピーチパインは今年サイトでの販売は見送り(ふるさと納税分のみ)となっているんですが、小ぶりサイズの「小玉ピーチパイン」だけは少しだけ受付ができる状態です。

しかもこの「小玉ピーチパイン」、面白いんですよ。

実はパイナップルって、3回目の株出し(同じ株から3年目に収穫した実)になると、味は変わらないまま実が小さくなる傾向があるんですね。

セイモリさんはこの3回目の株出しの実を「小玉ピーチパイン」として特別出荷してくれていて、僕もそのサイズ感(400〜500g前後)が大好きなんです。

僕の持論なんですが、フルーツって小さいものほど甘みが凝縮されていて美味しいんですよ。

ミニマンゴーがそうですし、小玉みかん、小玉スイカ…どれも一回り味が濃い印象で。

小玉ピーチパインも例外じゃなくて、甘みもコクもギュッと凝縮されて、また違った美味しさが楽しめます。

→ セイモリファームの小玉ピーチパインはこちら

(2) ホワイトココ(こちらも残りわずか)

ホワイトココ

そしてもうひとつ、絶対に外せないのが「ホワイトココ」。

2021年に品種登録されたばかりの新しい国産パイナップルで、最大の特徴は果肉が白いこと、そして食べた瞬間に広がる独特のココナッツのような香り

去年初めて取り扱った時は、

「こんなに香りのあるパイナップル食べたことない!」
「めちゃめちゃ甘い!」

というお声をたくさんいただきました。

僕個人的にも、国産パイナップルの中で一番好きな品種です。

甘さで言えばゴールドバレル(こちらも有名な高糖度品種)なんですが、甘さ+香りのバランスで言うとホワイトココが圧倒的なんですよね。

こちらも今年は数量が限られていて、もうあと少しの受付分しかありません。

「去年食べて感動したから今年も!」「気になっていたから今年こそは!」という方は、ぜひお早めにご注文くださいね。

→ セイモリファームのホワイトココはこちら

※【参考】今回はセイモリファームのパイナップルを中心にご紹介しましたが、6月ってこの他にもメロンやさくらんぼ、桃など、本当にたくさんのフルーツが旬を迎える月なんですよね。「他に今旬のフルーツが気になる」という方は、こちらのカテゴリーものぞいてみてください。
→ 6月のフルーツ一覧はこちら

まとめ

今日は石垣島から、セイモリさん訪問記+今おすすめのフルーツをお届けしました。

おさらいすると:

  • パイナップル農家には「共選」と「個選」があり、長年「個選」でやっている農家さんは株単位の選抜を積み重ねている
  • セイモリさんは「えぐみのない味」を優先して肥料を控えめに、選抜で実を大きくしていく方針
  • 今受付中のパイナップルは 小玉ピーチパイン と ホワイトココ の2品種

普段スーパーで何気なく見ているフルーツの裏には、こういう農家さんごとの哲学やこだわりがあるんだなと、改めてフルーツ屋として勉強になった一日でした。

「同じパイナップルでも、農家によってここまで違うんだ」というのが、少しでも伝わっていれば嬉しいです!

本日は以上です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
ときわオンラインのヨシハマでした。
それでは〜!

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  • この記事を書いた人

ヨシハマ リョウジ

農家直送フルーツショップ「ときわオンライン」店長
スーパーでは手に入らない『無農薬フルーツ』や『地域オリジナル品種』のフルーツを探し求めて、全国の農家さんに会いにいっています。
夏場は石垣島にある「ときわマンゴー園」で農家として収穫作業。
また、「国産バナナを日本の食卓に広めたい!」という夢があり、石垣島で無農薬バナナを育てています。

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