八朔(はっさく)は、収穫してすぐが旬じゃない

「待つ時間」が美味しさになる果物の話
こんにちは。
農家直送フルーツ「ときわオンライン」のヨシハマです。
八朔(はっさく)って聞くと、「ちょっと苦い」「酸っぱい」「大人向けの柑橘」そんなイメージを持っている方も多いと思います。
実は僕も、昔はそう思っていました。
でも、農家さんと話すようになってから、八朔って、実は時間で味が変わる果物”なんだ
ということを知ったんです。
今日はそんな八朔の話をします。
八朔は、収穫しても、すぐには食べない
ある年の冬、農家さんから「八朔、そろそろ収穫に入るよ」と連絡をもらいました。
時期は、だいたい12月〜1月頃。
地域や畑によっては、11月下旬〜2月頃まで幅があります。
木には、ずっしりとした八朔がたくさん実っています。でも、ここでひとつ意外なことがあります。
多くの八朔は、収穫してすぐには出荷されません。
いったん収穫したあと、風通しのいい場所や冷暗所で1ヶ月前後〜1、2ヶ月ほど「寝かせる」ことが多いんです。
なぜかというと──
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収穫直後の八朔は、酸味がかなり強い
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寝かせることで、角のある酸味が落ち着く
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甘みと酸味のバランスが整ってくる
つまり、八朔は「待った分だけ味が整っていく果物」なんですね。
そのため、一般的に言われる八朔の旬は、
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収穫:12月〜1月頃
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食べ頃・旬:1月下旬〜3月頃が中心
という、少しズレた関係になります。
条件が良いものは、4月頃まで美味しく食べられることもあります。
すぐ出す八朔、木で待つ八朔

一方で、すべての八朔が同じ育ち方をするわけではありません。
農家さんによっては、
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収穫してから寝かせて出荷する八朔
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木の上でできるだけ完熟させてから収穫する八朔
この2つの考え方があります。
たとえば、
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収穫後に寝かせるタイプ
→ 酸味がやわらかくなり、全体のバランスが整いやすい -
木成り(きなり)完熟タイプ
→ 酸味が比較的穏やかで、香りが立ちやすい傾向
どちらが正解、という話ではなくて、作り手の考え方や畑の環境の違いなんですね。
ここが八朔の、面白いところです。
八朔は「苦い果物」じゃない?
八朔についてよく聞くのが、「苦いですよね?」という声です。
これは、半分正解で、半分違います。
八朔の苦味は主に、
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皮の白い部分
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じょうのう(房の袋)
この部分に出やすいです。
なので、
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外皮をむいて
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房の薄皮も取ってあげる
それだけで、中の果肉は意外なほど、すっきりした味になります。
実際は、
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甘みが強すぎず
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酸味がほどよく
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後味がさっぱり
「大人の柑橘」と言われる理由、食べるとよく分かります。
黄色だけじゃない、紅八朔という存在
ちなみに、八朔には種類があります。
よく見る黄色い八朔のほかに、紅八朔(べにはっさく)と呼ばれる品種もあります。
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果肉がやや赤みがかっている
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通常の八朔より、比較的酸味が穏やかな傾向
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ジューシーで食べやすい
「八朔はちょっと苦手かも…」という方ほど、紅八朔の方が合うこともあります。
八朔の産地ベスト3
最後に、八朔の主な産地についても触れておきますね。
第1位:和歌山県
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全国生産量の約6割前後
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八朔といえば和歌山、という圧倒的な存在感
第2位:広島県
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八朔発祥の地(因島・尾道)
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歴史のある産地
第3位:愛媛県
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柑橘王国・愛媛でも八朔は重要な品種
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安定した品質が特徴
温暖な気候と、海に近い土地。この条件がそろって、美味しい八朔が育っています。
八朔は「待てる人」に向いている果物
八朔は、
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甘さだけを求める果物ではありません
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でも、ちゃんと理由がある味です
収穫して、少し待って、ようやく本領を発揮する。
そんな果物だからこそ、食べるときに「ちゃんと作られてるな」と感じます。
もし今年、八朔を見かけたら、「この果物、どんな時間を過ごしてきたんだろう」そんな目線で選んでみてください。
きっと、いつもより少しだけ美味しく感じると思います。
といことで、本日は八朔の紹介をさせていただきました。
八朔は初めはとっつきにくい柑橘かもしれませんが、食べ慣れるとハマります。
僕も正直、初めは苦手でしたが、今は旬の時期になると食べないと気が済まないほど、はまりました。
まだ、一度も食べたことがない。という方は是非食べてみて下さい。
本日は以上です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
ときわオンラインのヨシハマでした。
それではー、、、
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