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クリスマスケーキのイチゴは本当の旬ではない?

クリスマスケーキのイチゴは本当の旬ではない?

こんにちはときわオンライン店長のヨシハマです。

もうすっかりクリスマスの季節になってきていますが、クリスマスケーキは準備されていますか?

「もうすでに予約した」という方や「まだだった!早くしないと!」という方もいるかと思います。

クリスマスケーキといえばイチゴですよね?

ケーキ屋さんには、真っ赤なイチゴをふんだんに使ったケーキが並んでて、見た目も綺麗で美味しそう!!

今日はイチゴの旬のことで、驚くことを紹介しようと思います。

初めに一つ質問なんですが、イチゴの旬はいつ頃だと思いますか?

「もちろん、クリスマスケーキに使うんだから12月でしょ!」

と思われる方もいるかもしれません。

それが、違うんです!

イチゴの本当の旬は「4月〜6月」なんです。

「だったら、なんで12月に出回っているの?」ということなんですが、

クリスマスケーキで需要が増えるからです。

12月に収穫できるように、農家さんがイチゴの成長を調整して栽培しているんですね、

そしてまた、その調節の方法がおもしろいんです。

簡単にいうと「低温処理」や「休眠誘導」と呼ばれる技術になります。

イチゴの低温処理の流れ

  • イチゴの休眠性
    イチゴは寒い冬を感じることで「休眠」状態に入ります。この休眠が解けると、花芽(花が咲く準備)が作られ、春に向けて成長します。
  • 真夏に冷蔵庫で低温処理
    夏の暑い時期に苗を一定の低温(おおよそ0~5℃)で保存することで、イチゴに「冬が来た」と勘違いさせます。
  • 休眠からの目覚め
    冷蔵庫から出した後に、温度を徐々に上げて「春が来た」と認識させ、成長と開花を促します。
  • 収穫時期を調整
    こうして苗の生育サイクルを調整することで、クリスマスや年末の需要が高まる時期にイチゴを収穫できるようにするのです。

なるほど、おもしろいですね。

シャインマスカットクリスマスケーキもできる。

そんな、「旬を時期をずらしたフルーツ」ということで、もう一つ紹介したいものがあるんです。

それは、12月のクリスマスや、お正月に食べられるシャインマスカットのことです。

先日、山梨県南アルプス市のぶどう農園「秋山農園」さんから「シャインマスカットがあるよ!」と電話がかかってきたんです。

「え?シャインマスカットが?この時期に?」と思ってびっくりしました。

イチゴは果樹ではないので苗を冷蔵庫に入れることで、さっき説明したように収穫時期をずらすことができますが、

シャインマスカットは果樹なので、それはできません。なので「なんでこの時期にシャインが?」と思ったんですね。

詳しく聞いてみると、これがまたなるほどなんです。

結論から言うと、特殊な冷蔵庫があるそうなんです。

一般的な冷蔵庫でシャインマスカットを保存しようと思うと、持って2週間じゃないですか?

それ以上保存すると、乾燥して水分がなくなってブヨブヨになったり、もしくはカビが発生して腐ったりしますよね?

それが、その冷蔵庫だと水分が抜けないよう湿度が高くなっているそうです

そんな特殊な冷蔵庫があるんですね、驚きです。

それを聞いて少し調べてみたんですが、このような冷蔵庫は色々とあるみたいで、中には酸素と二酸化炭素の濃度を調整して果物の呼吸を抑えることができ、鮮度が長く抑えられる冷蔵庫もあるみたいです。

すごい!

秋山さんの保存しているシャインマスカットはしかも、秋山さんが「この時期のシャインマスカットが一番品質が良い」という、最高の時期のシャインマスカットを厳選して保存しているそうです。

シャインマスカットの皮の「パリッ」と感も損なわれることなく、しかも長期保存したことで酸味が抜け、旬のシャインマスカットより強い甘みを感じることができる。とのこと。

これはいいですね。

実際にはまだ食べていないのですが、秋山さんは「これは美味しい」と絶賛していました。

栽培技術や保存技術が進んだことで、旬の時期以外のフルーツが食べられるようになってきていますね。

今後もっと技術が進めば、お正月にマンゴーが食べられることもあるのでしょうか?

(さすがに、それはないか・・・)

ということで、本日は以上です。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

ときわオンラインヨシハマでした。

それでは〜、、、

 

【スーパーにはないフルーツ】
ときわオンラインは農家直送のフルーツショップです。スーパーに出回っていない新品種や、無農薬で育てた安心安全なフルーツなど取り揃えています。ご興味があれば見にきて下さい。

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  • この記事を書いた人

ヨシハマ リョウジ

農家直送フルーツショップ「ときわオンライン」店長
スーパーでは手に入らない『無農薬フルーツ』や『地域オリジナル品種』のフルーツを探し求めて、全国の農家さんに会いにいっています。
夏場は石垣島にある「ときわマンゴー園」で農家として収穫作業。
また、「国産バナナを日本の食卓に広めたい!」という夢があり、石垣島で無農薬バナナを育てています。

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