バナナは「カリウムの王様」?数値で見るバナナのカリウム

こんにちは、ときわオンラインのヨシハマです。
「バナナはカリウムの王様」
皆さんも、一度はそんな言葉を耳にしたことがあるのではないでしょうか?
バナナは栄養価が非常に高く、手軽に食べられるスーパーフードです。
特に「カリウム」の含有量はフルーツの中でもトップクラスであることから、健康のために意識して食べている方も多いのではないでしょうか?
しかし、その一方で「カリウムが高いからこそ、食べるのを躊躇している」「お医者さんから制限されている」という切実な悩みを持つ方もいらっしゃるかと思います。
体に良いはずのカリウムが、なぜ制限されるのでしょうか?
そして、結局のところバナナは「食べるべき」なのでしょうか、それとも「避けるべき」なのでしょうか?
今回は、バナナに含まれるカリウムの量や働きについて解説しながら、**「どんな人が積極的に摂るべきで、どんな人が注意すべきなのか」**という、バナナと健康の正しい関係についてお話しします。
そもそも、バナナにカリウムはどれくらい入っている?
まずは事実確認です。
バナナには実際にどれくらいのカリウムが含まれているのでしょうか。
【バナナのカリウム含有量】
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可食部100gあたり:360mg
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バナナ1本(中サイズ約150g)あたり:約540mg
これは、りんご(100gあたり120mg)やみかん(100gあたり150mg)と比較すると、約2.5〜3倍もの数値です。
「王様」と呼ばれるのも納得の数字ですね。
たった1本食べるだけで、効率よくカリウムを補給できる食材であることは間違いありません。
主なフルーツのカリウム含有量を比較してみました。
| フルーツ名 | 100gあたりのカリウム | 1個(1食)食べた時の目安 |
| バナナ | 360mg | 約540mg (中1本) |
| キウイ | 290mg | 約290mg (1個) |
| みかん | 150mg | 約150mg (Mサイズ1個) |
| りんご | 120mg | 約360mg (1個) |
| ぶどう | 130mg | 約200mg (半房) |
| いちご | 170mg | 約250mg (半パック) |
※数値は日本食品標準成分表を参照した目安です。
表を見ると分かる通り、100gあたりの密度もさることながら、**「皮をむくだけでパッと1本(約150g前後)食べられる」**という手軽さがバナナの強みです。
実は、野菜のアボカド(100gあたり720mg)や、ドライフルーツ(干しバナナなど)の方が、100gあたりの数値だけ見れば生のバナナよりも高いものがあります。
しかし、アボカドはカロリーや脂質も高く、ドライフルーツは糖分が高いため大量には食べられません。
「日常的に無理なく、美味しく十分な量を補給できる」
このバランスの良さこそが、バナナが**「カリウムの王様」**として長年愛されている本当の理由なのです。
【推奨】バナナを「積極的に食べたほうがいい人」

では、この豊富なカリウムは、どんな人にとってプラスに働くのでしょうか。
1. 高血圧が気になる方
カリウムには、体内の余分な「塩分(ナトリウム)」を排出し、血圧を下げる働きがあります。塩分を摂りすぎた日のデザートや、血圧管理をしたい方にとって、バナナは最強の味方です。
2. むくみが気になる方
「夕方になると足がパンパンになる」という悩みも、体内の水分バランスの崩れが原因の一つです。カリウムは余分な水分を排出する手助けをしてくれるため、美容を気にする女性にもおすすめです。
3. スポーツをする人・足がつりやすい人
運動で汗をかくとカリウムが失われ、筋肉の痙攣(足がつるなど)が起きやすくなります。スポーツ選手が試合の合間にバナナを食べるのは、エネルギー補給だけでなく、このカリウムを即座に補うためでもあります。
【注意】バナナを「制限・注意したほうがいい人」
一方で、この「王様級」のカリウム量が、逆にリスクになってしまうケースがあります。
それが、腎臓(じんぞう)の機能が低下している方です。
なぜ腎臓が悪いとダメなの?
健康な人の場合、余分なカリウムは腎臓が自動的に尿として体の外へ出してくれます。
しかし、腎臓の働きが弱っている方(慢性腎臓病や人工透析中の方など)は、カリウムをうまく排出できません。
体内にカリウムが溜まりすぎると、「高カリウム血症」を引き起こし、不整脈など心臓に負担をかける危険性があります。
そのため、医師から「カリウム制限」を指示されている場合は、バナナの摂取に注意が必要です。
制限がある人は食べてはいけない?
「絶対に禁止」というわけではありませんが、量の調節が必須です。
例えば、「1日半分(約75g)までにする」「その日は他の生野菜を控える」など、1日の食事全体での計算が必要になります。
※必ず主治医や管理栄養士の指導に従ってください。
まとめ:自分の体に合わせて「王様」と付き合おう
バナナは間違いなく栄養満点のフルーツですが、食べる人の体の状態によって「最高の薬(サプリメント)」にもなれば、「注意すべき食材」にもなります。
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むくみや血圧が気になる健康な方 → 1日1本、美味しくいただきましょう!
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腎臓に不安がある方 → 医師と相談の上、量を調整して楽しみましょう。
「カリウムの王様」であるバナナ。
その特性を正しく理解して、ご自身の健康状態に合わせた美味しい付き合い方をしてくださいね。
バナナの栄養素のことで「もっと詳しく知りたい」という方は、以前にバナナの栄養価に関して書いた記事があるので、そちらを見てみてください。
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参考【徹底解説】バナナの栄養と健康効果|毎日食べても大丈夫?GI値・むくみ・血圧との関係
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最後にお知らせです
最後にお知らせさせてください。
ときわオンラインでは、沖縄で育った無農薬バナナを取り扱っています。
店長の僕が「国産バナナを全国へ広げたい」という夢を持っているので、バナナ農家さんを探しに探して出会いました!
「毎日食べるバナナだから、無農薬を選びたい!」
という方や、
「え、!国産のバナナってあるの?」
と、興味を持っているいう方は、是非ショップ覗いてみてください。
ということで、本日は以上です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
ときわオンラインのヨシハマでした。
それではー、、、
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