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【三重・久居の梨】親子三代60年「工藤果樹園」さんに、夏〜秋の梨づくりを聞いてきました

工藤果樹園

こんにちは、ときわオンラインのヨシハマです。

本日は、三重県津市の久居(ひさい)地区で、幸水・新水・香水・秋月など、夏から秋にかけてさまざまな品種の梨を栽培している「工藤果樹園」の工藤正明さんにインタビューをさせてもらいました。

ときわオンラインでも、工藤さんの梨はもう5年以上のお付き合い。

毎年、本当に間違いのない美味しさを届けてくれる、頼れる農園さんなんです。

お忙しい中、35分もお時間をいただきました。ありがとうございます!

それではどうぞー、、

工藤果樹園と"久居の梨"について

ヨシハマ:「工藤さんで、何代目になるんですか?」

工藤:「おじいさんの代からなので、3代目ですね。続いている年数でいうと、60年ちょっとくらいかなと思います。ただ、うちはこの辺りの中では、かなり歴史が浅い方なんですよ。」


ヨシハマ:「この久居(ひさい)という地域は、梨がすごく盛んな地域ですよね。」

工藤:「そうですね。昔は『久居市』だったんですけど、津市と合併して、市としての名前はなくなってしまったんです。でも梨の産地としては、今でも『久居』って呼ばれていますね。」


ヨシハマ:「うちのショップでも、工藤さんの梨を扱ってもう5年以上になるんですが、お客さんのレビューに『久居の梨はやっぱり違う』『久居の梨はおいしい』という声がすごく多いんです。正直、最初は僕も久居がこれほど有名な産地だと知らなくて…お客さんに教えてもらいました。」

工藤:「ありがたいですね。久居は昔からの産地なので、そう言ってもらえると嬉しいです。」


ヨシハマ:「久居の梨って、どうやって広まっていったんですか?」

工藤:「昔は伊勢自動車道が久居インターまでしか通っていなくて。そこから国道を乗り継いで、お伊勢参りに行くのが定番だったんです。その沿線に梨の直売所が一軒、また一軒と増えていって。それが始まりみたいですね。」


ヨシハマ:「そもそも、なぜこの土地で梨づくりが始まったんでしょう?」

工藤:「はっきりとは僕も分からないんですけど…この辺りはちょっとした丘で、水も少なくて、田んぼには向いていなかったんです。それで『田んぼが作れないなら、別のものを』ということで、梨が始まったんじゃないかなと思っています。」

3代目として、農業を継いだ背景

工藤果樹園

ヨシハマ:「工藤さんは、今おいくつなんですか?」

工藤:「42歳です。農業を始めてからは、20年以上になりますね。」


ヨシハマ:「継ごうと思ったのは、いつ頃だったんですか? 何かきっかけは?」

工藤:「物心ついた頃には、もう自分が継ぐもんやと、勝手に思っていました(笑)。特にきっかけというのもなくて。農業学校に通って、他の仕事を1年だけ経験してから、そのまま梨を始めた感じですね。」


ヨシハマ:「先代から受け継いで『これは変えていない』ことや、逆に『あえて変えた』ことはありますか?」

工藤:「『これは変えたらあかん』というのは、特にないんですけど。栽培のやり方で、新しいことを試してはいますね。ただ、果樹は時間がかかるので、うまくいくかどうかは、まだまだこれからです。」


ヨシハマ:「昔の梨づくりと今とで、変わったと感じることはありますか?」

工藤:「うーん、剪定の仕方を新しくしたとか、それくらいですかね。畑に木のチップを敷き詰めているんですが、ああいうのは昔から変わらずやっています。」

※【参考】同じ「果物語」シリーズでは、和歌山で完全無農薬の栽培をされているグリーンジャンクションの田村さんにもお話を伺っています。よかったらこちらもどうぞ。
→ 【和歌山・無農薬】グリーンジャンクション田村さんインタビュー

梨づくりのこだわりと、品種のリレー

工藤果樹園

ヨシハマ:「夏から秋にかけて、いろんな品種が出てきますよね。味や食感も変わるんですか?」

工藤:「変わりますね。最初に出てくるのが幸水で、新水、香水…と移り変わっていきます。いろんな品種を組み合わせないと、出荷の時期に偏りが出てしまうんです。やっぱり、一番の違いは品種ですね。」


ヨシハマ:「新しい品種も、出てくるものなんですか?」

工藤:「出てきますよ。最近だと『秋月(あきづき)』という品種が、だいぶ増えているかなと思います。」


ヨシハマ:「工藤さん自身の、一番お気に入りの品種は?」

工藤:「個人的に好きなのは、歯ごたえのしっかりした、シャキシャキした品種ですね。硬さがあって、食感がしっかりしている。ただ『もっと柔らかい方がいい』という方もいるので、本当に好みだと思います。」


ヨシハマ:「僕も完全にシャキシャキ派です(笑)。ちょっと柔らかくなると、梨らしさが薄れる気がして。」

工藤:「そうなんですよね。まあ、そのあたりは好みなので、何とも言えないですけど(笑)。」


ヨシハマ:「梨づくりで、一番気を使うのはどんなところですか?」

工藤:「やっぱり防除…虫や病気にやられないようにするための対策ですね。中でも今年は、カメムシがすごく多くて。あたたかいせいで、冬に死なずに越冬してしまうんですよ。」


ヨシハマ:「カメムシって、どんな被害があるんですか?」

工藤:「実を刺して、汁を吸うんです。吸われたところは成長が止まって、中がスカスカになって、ボコッとへこんでしまうんですよ。」


ヨシハマ:「工藤さんのところは、梨に袋をかけないんですよね。」

工藤:「そうなんです。袋かけにも効果はあるんですけど、収穫の頃に袋がパンパンになったり破れたりして、かえってそこから傷んでしまうこともあって。うちはかけていません。収穫も、基本的に一つひとつ手でもぎ取って、あとから軸を切りそろえています。」

今年の梨と、天気との関係

ヨシハマ:「今年の梨の出来はどうですか? 正直なところ。」

工藤:「今のところは、問題ないかなと思っています。ただ、この間の台風で枝がだいぶ折れてしまって…。雨もある程度ないと育たないので、天気とのバランスは毎年気を使いますね。」


ヨシハマ:「天気によって、味も変わるものですか?」

工藤:「変わりますね。雨が少ない年は、実は小さいけど甘みはしっかり乗る。逆に雨が多い年は、最初は味が乗らないんですけど、ある程度経つと、木が自分で調整したみたいに味が乗ってくるんですよ。晴れが続いた後に急な雨が降ると、一気に水を吸って味が落ちることもあって。人間も、体の中で塩分を調整するでしょう。あれと同じで、木も生きてるんやな、って思います。」


ヨシハマ:「20年以上やられていても、まだ分からないことがあるんですね。」

工藤:「いやもう、果樹のことは本当に何も分からんですよ(笑)。毎年が勉強です。」


ヨシハマ:「今まで一番きつかった年は、いつですか?」

工藤:「去年ですね。暑さがきつくて、雨も少なくて、実が思うように大きくならなかったんです。梨のギフトは、箱に決まった大きさで詰めるので…サイズを揃えるのに苦労して。小さくて、ご迷惑をおかけしてしまいました。」

お客さんへの想いと、これからのこと

ヨシハマ:「梨を育てていて、一番うれしい瞬間はどんな時ですか?」

工藤:「買ってもらって、『おいしかった』って言ってもらえるのが、一番うれしいですね。」


ヨシハマ:「直売もされているから、お客さんの声が直接届くんですね。」

工藤:「そうなんです。うれしい声も、時には厳しい声も、直接聞けるので。それが励みになっています。長く続けてきて、お客さんが増えてきたのも、本当にありがたいです。」


ヨシハマ:「これから、工藤果樹園をどうしていきたいですか?」

工藤:「これまで以上に、おいしい梨を作り続けていけるように頑張りたい、それだけですね。規模を大きくすることも考えますが、そこは人手との兼ね合いで。今は両親も元気で手伝ってくれているので、家族でやっています。」


ヨシハマ:「跡継ぎについては、どうお考えですか?」

工藤:「子どもはいますけど、本人が好きなようにしてくれたらいいかなと思っています。梨に限らず、家のこともありますしね。」

農家さんプロフィール

工藤果樹園

「工藤果樹園」三重県津市(旧・久居)

古くから梨の産地として知られる「久居(ひさい)」で、親子三代・約60年にわたって梨を育てている梨農園です。園主の工藤正明さんは42歳、農業歴20年以上の3代目。幸水・新水・香水・秋月など、夏から秋にかけてさまざまな品種をリレーのように栽培しています。梨に袋をかけず、一つひとつ手もぎで収穫。ご両親も現役で、家族そろって畑を守り続けています。

まとめ

いかがでしたか?

派手なことは言わないけれど、淡々と、誠実に、おいしい梨を作り続ける工藤さん。

お話を聞いて、僕はますます工藤さんの梨のファンになりました。

特に「木も生きてるんやな」という言葉は、ずっと心に残っています。

20年以上やってきてもなお「果樹のことは何も分からん」と笑う——その自然への向き合い方に、本当においしい梨が生まれる理由を見た気がしました。

今年の梨も、本当に楽しみです!

ときわオンラインでは、そんな工藤果樹園さんの梨を取り扱っています。

幸水・新水・豊水・秋月…と、夏から秋にかけて、旬の品種を順番にお届け。

「久居の梨は違う」——そう言っていただける美味しさを、ぜひ一度味わってみてくださいね。

工藤果樹園

→ 工藤果樹園の梨はこちら

最後に、工藤果樹園の梨の品種ラインナップを簡単に紹介しておきますね。

夏から冬にかけて、いろんな品種がリレーのように旬を迎えます。

本日は以上です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
ときわオンラインのヨシハマでした。
それでは〜!

このサイトは、農家直送のフルーツショップ「ときわオンライン」が運営する、フルーツお役立ちサイトです。

ショップでは、安心安全にこだわった農家さんの『無農薬フルーツ』やスーパーに出回ることのない『新品種のフルーツ』など取り揃えています。ご興味があれば見にきて下さい。

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  • この記事を書いた人

ヨシハマ リョウジ

農家直送フルーツショップ「ときわオンライン」店長
スーパーでは手に入らない『無農薬フルーツ』や『地域オリジナル品種』のフルーツを探し求めて、全国の農家さんに会いにいっています。
夏場は石垣島にある「ときわマンゴー園」で農家として収穫作業。
また、「国産バナナを日本の食卓に広めたい!」という夢があり、石垣島で無農薬バナナを育てています。

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