こんにちは、ときわオンラインのヨシハマです。
山梨・勝沼の直売所めぐりで食べたぶどうを、1品種ずつ紹介しているシリーズ。
第3回は、甲斐キング(かいキング)です。
以前は「ブラックキング」という名前で売られていたぶどうです。
動画の中で僕は、
「キングって付いてるんですよ。それはもう間違いないでしょう」
と言いながら、食べる前からテンションが上がっていました(笑)
そして食べてみたら、本当に美味しかった。
今回食べた5品種の中で、僕がおすすめに選んだ2つのうちの1つです。
今日は、
- 甲斐キングがどんなぶどうなのか
- 直売所で買って食べた正直な感想
- 「キング」という名前に込められた願い
- 親はピオーネと、巨峰どうしの掛け合わせ
- 皮・種・旬と、山梨でしか作られていない理由
まで、お話しします。
それでは、いきましょう!
甲斐キングってどんなぶどう?
まずは基本から。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 読み方 | かいキング |
| 以前の名前 | ブラックキング |
| 品種登録の名前 | 甲斐ベリー3 |
| 生まれ | 山梨県果樹試験場(2005年に交配) |
| 親 | ピオーネ × 山梨46号(巨峰どうしの掛け合わせ) |
| 色 | 紫黒色。巨峰やピオーネより色づきがいい |
| 粒の大きさ | 平均20g超えの特大粒 |
| 糖度 | 17〜18度ほど |
| 種 | なし |
| 皮 | むいて食べるのが基本(皮ごといけるものもある) |
| 旬 | 8月下旬〜9月中旬ごろ |
| 産地 | 山梨県だけ |
ひとことで言うと、山梨県が開発した、粒がとにかく大きい黒ぶどうです。
山梨県のオリジナル品種なので、山梨県の農家さんしか作れません。
「キング」の名前に惹かれて、JAの直売所で買いました
甲斐キングは、勝沼のJAの直売所で見つけました。
正直、食べたこともなかったし、何の掛け合わせなのかも全く知りませんでした。
買った理由は、ただひとつ。
名前の響きが良かったからです(笑)
だって「キング」ですよ。
品種の名前に「キング」なんて、なかなか付けられないじゃないですか。
これはもう、間違いないだろうと。
実物も、めちゃめちゃ立派でした。
漆黒というか、真っ黒な粒で、大きさはピンポン玉くらい。
巨峰よりも、ひと回り大きいです。
食べてみた感想
車の中で、さっそく食べてみました。
まず驚いたのが、皮の薄さです。
噛むと、パリッとしていて、めちゃめちゃ食べやすい。
皮を指でグッと押すと、実だけがプルッと取れて、スルッと口に入ってきます。
でも皮がすごく薄かったので、「これ、皮ごといけるな」と思って、僕は皮ごと食べました。
そして、とにかく果汁が多い。
もう、飲めるくらいです(笑)
最初のひと口のインパクトが、すごいんです。
甘さは、「すごく甘い!」というタイプではありません。
すっきりしていて、しつこくない。
香りもしっかりあって、ぶどうらしい濃い味がします。
黒ぶどうって、皮に少し渋みがあったりしますよね。
甲斐キングにも、ほんの少しだけ渋みはあるんですが、同じ日に食べた藤稔(ふじみのり)と比べると、ほとんど気にならないくらいでした。
「さすが、キングと名付けるだけあるな」と思いました。
JAの直売所で売られていたくらいなので、山梨県内では、わりと出回っているんだと思います。
見かけたら、ぜひ食べてみてください。
「キング」は、山梨県がつけた名前だった
食べる前から気になっていた、「キング」という名前。
調べてみると、ちゃんと理由がありました。
甲斐キングは、もともと「ブラックキング」という名前で売られていました。
ところが、山梨県が海外でもこのぶどうを売っていくために、名前をしっかり守る必要が出てきたんだそうです。
そこで、国内でも海外でも通用する新しい名前を考えて、2024年産から「甲斐キング」に変わりました。
新しい名前には、こんな願いが込められているそうです。
大粒で、色づきがよくて、味もいい。だから、山梨県を代表するぶどうになってほしい。
「甲斐」は、山梨県の昔の呼び名。
つまり甲斐キングは、「山梨の王様」になってほしい、という名前なんですね。
僕が動画で「キングってなかなか付けられないですよ」と言っていたのは、あながち間違いではなかったようです(笑)
ちなみに、「甲斐キング」という名前は、国内と海外の両方で商標登録されているそうです。
親は、ピオーネと「巨峰どうし」
甲斐キングは、山梨県果樹試験場で、2005年に掛け合わされたぶどうです。
親は、
ピオーネ × 山梨46号
この「山梨46号」というのは、巨峰と巨峰を掛け合わせて生まれたぶどうなんだそうです。
つまり甲斐キングは、巨峰の血がたっぷり入った、ピオーネの子ども。
大粒で、ぶどうらしい濃い味がするのも、納得ですね。
そして2018年に、「甲斐ベリー3」という名前で品種登録されました。
「色づきのいい黒ぶどう」をめざして
では、なぜ山梨県はこのぶどうを作ったのか。
ポイントは、色です。
最近は夏の暑さで、黒いぶどうがきれいに色づきにくくなっているそうです。
甲斐キングは、巨峰やピオーネよりも色づきがいいのが大きな特徴。
勝沼の久保田園さんのサイトでは、
温暖化で色づきにくくなったピオーネの代わりとなるべく作られた品種
と紹介されていました。
僕が見た甲斐キングも、まさに漆黒でした。
熟す時期は、巨峰とピオーネのあいだくらいなんだそうです。
※【参考】親のピオーネと、そのまた親の巨峰については、こちらで詳しく書いています。
→ 巨峰のすべて。「売れなかった」ぶどうが、王様になるまでの物語
皮は食べられる?種は?旬と産地
皮は、むいて食べるのが基本
ここは、正直にお伝えしておきます。
僕が食べた甲斐キングは、皮がとても薄くて、皮ごと食べられました。
ところが調べてみると、甲斐キングは皮がしっかりしていて、皮ごと食べるタイプではない、と紹介されていることが多いんです。
久保田園さんのサイトでも、皮は「食べれない(たまに食べられるロットあり)」。
そして、皮に渋みがなく、皮ごと食べられるものもある、と書かれていました。
どうやら、ものによって違うみたいです。
まずは皮をむいて食べてみて、薄いなと思ったら皮ごといってみる。
それくらいの気持ちで食べるのがいいと思います。
種は、なし
甲斐キングは、種なしに育てて出荷されています。
ジベレリン処理という方法で、種ができないように育てているんですね。
旬は、8月下旬〜9月中旬ごろ
収穫が始まるのは、8月の中旬ごろ。
いちばんの食べごろは、8月下旬〜9月中旬ごろです。
市場には、10月の上旬ごろまで出回るそうです。
山梨県でしか作られていない
甲斐キングは山梨県のオリジナル品種なので、山梨県でしか作られていません。
お店で見かけたら、それは必ず山梨県産ということですね。
ちなみに久保田園さんのサイトには、
- 大きさは藤稔と同じくらいで、味は藤稔より濃い
- 芯にナタデココのような食感があって面白い
とも書かれていました。
ナタデココの食感、次に食べるときは意識して確かめてみたいと思います(笑)
ときわのサンシャインレッドは、甲斐キングの“仲間”
正直に言うと、ときわオンラインでは甲斐キングは扱っていません。
でも実は、甲斐キングと同じ山梨県果樹試験場で生まれたぶどうなら、扱っています。
それが、サンシャインレッドです。
「赤いシャインマスカット」と呼ばれているぶどうで、品種登録の名前は「甲斐ベリー7」。
甲斐キングが「甲斐ベリー3」なので、同じ「甲斐ベリー」シリーズの仲間なんですね。
甲斐キングと同じく、山梨県の農家さんしか作れないぶどうです。
うちでは、山梨・南アルプス市の秋山農園さんのサンシャインレッドをお届けしています。
ほかのぶどうも、こちらからご覧いただけます。
※【参考】サンシャインレッドについては、こちらで詳しく書いています。
まとめ:甲斐キングは、山梨の王様をめざす黒ぶどう
甲斐キングのお話でした。
| ポイント | 内容 |
|---|---|
| どんなぶどう? | 平均20g超えの特大粒の黒ぶどう。種なし |
| 名前 | 旧名ブラックキング。2024年産から甲斐キング |
| 名前の願い | 山梨県を代表するぶどうになってほしい |
| 親 | ピオーネ × 山梨46号(巨峰どうし) |
| 生まれ | 山梨県果樹試験場。山梨県でしか作られていない |
| 味(僕の感想) | 果汁がたっぷり。すっきりして、しつこくない |
| 皮 | むくのが基本。皮ごといけるものもある |
| 旬 | 8月下旬〜9月中旬ごろ |
名前に「キング」と付いていたのは、山梨県の本気の表れでした。
食べてみて、その名前に負けていない、堂々としたぶどうだと思います。
山梨に行ったら、ぜひ探してみてください。
動画で食べたほかの品種も、これから1つずつ紹介していきますね。
本日は以上です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
ときわオンラインのヨシハマでした。
それでは〜!
YouTube動画はこちらです。
甲斐キングを食べているのは、8分14秒あたりからです。
https://www.youtube.com/watch?v=HL7YDddce7M
※【参考】このシリーズでは、これまでに紅伊豆と富士の輝を紹介しています。
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