フルーツショップ「ときわオンライン」の店長日記。旬のフルーツ、カット方法、保存方法、などフルーツ情報を書いています

果物語(くだものがたり)

富士の輝とは?ブラックシャインマスカットの正体

こんにちは、ときわオンラインのヨシハマです。

山梨・勝沼の直売所めぐりで食べたぶどうを、1品種ずつ紹介しているシリーズ。

第2回は、富士の輝(ふじのかがやき)です。

「ブラックシャインマスカット」とも呼ばれているぶどうです。

名前を聞いたことがある方も、多いかもしれません。

「黒いシャインマスカットって、どういうこと?」

「本当に、シャインマスカットの仲間なの?」

僕も気になっていたので、実際に食べて、生まれを調べてみました。

すると、あの甲斐路(かいじ)の「孫」にあたるぶどうだということが分かったんです。

今日は、

  • 富士の輝がどんなぶどうなのか
  • 直売所で買って食べた正直な感想
  • 親はシャインマスカットと「ウインク」
  • 生まれたのは、マイハートと同じ研究所
  • 皮・種・旬と、選び方・保存方法

まで、お話しします。

それでは、いきましょう!


富士の輝ってどんなぶどう?

まずは基本から。

項目 内容
読み方 ふじのかがやき
別名 ブラックシャインマスカット
生まれ 山梨県笛吹市の志村葡萄研究所
親 シャインマスカット × ウインク
色 紫黒色(赤紫っぽいものもある)
粒の大きさ 平均14.5gほどの大粒
種 なし
皮 皮ごと食べられる
旬 9月ごろ(ハウス栽培は7月ごろから)
産地 山梨県。作っている農家さんが少なく、希少

ひとことで言うと、皮ごと食べられて、種もない、黒っぽいぶどうです。

見た目は黒ぶどう。

でも食べ方は、シャインマスカットと同じ。

だから「ブラックシャインマスカット」と呼ばれているんですね。

ただ、正式な品種の名前は、あくまで「富士の輝」。

ブラックシャインマスカットは、呼び名(愛称)です。

糖度は、研究所の紹介では24〜25度。

なかには30度になるものもあるそうです。

ただ、別の資料では20〜22度ほどというデータもあって、育て方や熟し具合で、かなり差がありそうです。


直売所で4,300円。「高っ!」と思いました

富士の輝に出会ったのは、勝沼の直売所です。

最初に見たときの値段は、4,300円くらい。

正直、「高っ!」と思いました(笑)

でも、食べてはみたい。

どこかに訳あり品は置いてないかなと探したら、アウトレット品(訳あり)が売っていたので、そっちを買ってきました。

それでも、3,000円〜3,500円くらいしたかな。

それくらい、なかなかいいお値段のぶどうなんです。

作っている農家さんが少なくて、希少なぶどうなんだそうです。

食べてみた感想

車の中で、さっそく食べてみました。

まず、種はありません。

皮ごと、そのままパクッといけます。

食べて最初に思ったのは、「あんがい、さっぱりしてるな」ということ。

いちばん驚いたのは、食感がシャインマスカットにそっくりなところです。

外側の皮はめちゃめちゃ薄いんですけど、その内側の果肉に、しっかり厚みがあって。

香りも、シャインマスカットにそっくりでした。

ただ、甘さはシャインマスカットほどではないかな、というのが僕の感想です。

でも、それがかえってよくて。

甘さがガツンと強すぎると、途中で飽きちゃうじゃないですか。

富士の輝は、パクパク食べられる、ちょうどいい甘さでした。

僕が食べたのはアウトレット品だったので、もしかすると、しっかり熟したものは、もっと甘いのかもしれません。


親は、シャインマスカットと「ウインク」

富士の輝は、

母:シャインマスカット
父:ウインク

を掛け合わせて生まれたぶどうです。

香りや食感がシャインマスカットに似ていたのは、親がシャインマスカットだからなんですね。

もう一方の親「ウインク」

では、父親のウインクは、どんなぶどうなのか。

ウインクは、1987年に、山梨県の御坂町(今の笛吹市)で、志村富男さんが交配したぶどうです。

1998年に、品種登録されています。

  • 粒は、紫黒色でつやがある
  • 皮ごと食べられて、歯切れのいい食感

というぶどうなんだそうです。

富士の輝の黒っぽい色は、このウインクから来ているんでしょうね。

富士の輝は、甲斐路の「孫」

ここで面白いのが、ウインクの親です。

品種 親(母 × 父)
ウインク ルーベルマスカット × 甲斐路
富士の輝 シャインマスカット × ウインク

ウインクの父親は、甲斐路なんです。

つまり富士の輝から見ると、甲斐路はおじいちゃん。

甲斐路は、「赤いマスカット」と呼ばれる、山梨生まれのぶどうです。

黒いぶどうの富士の輝に、赤いぶどうの甲斐路の血が入っている。

ぶどうの家系図って、たどっていくと面白いですね。

※【参考】甲斐路については、こちらで詳しく書いています。

→ 甲斐路とは?スーパーから姿を消した幻の「赤いマスカット」


生まれたのは、マイハートと同じ研究所

富士の輝が生まれたのは、山梨県笛吹市の志村葡萄研究所です。

研究所を立ち上げたのは、さきほどのウインクを生んだ志村富男さん。

勝沼のマンズワインで34年間、ワインづくりやぶどう栽培の技術を磨いてきた方です。

その間の1986年に、新しいぶどうを生み出すための研究所を作ったそうです。

志村葡萄研究所では、これまでに30を超える品種が生まれています。

その中には、

  • ハート形のぶどうマイハート
  • バイオレットキング
  • さきほどのウインク
  • 「レッドシャインマスカット」と呼ばれる美和姫

といった品種もあります。

研究所が大事にしているのは、農家さんが実際に畑で、無理なく続けて育てていけるぶどうを作ること、なんだそうです。

ちなみに、勝沼の直売所では、マイハートも見かけました。

同じ研究所のぶどうが、あちこちの直売所に並んでいるんですね。

※【参考】マイハートについては、こちらで紹介しています。

→ マイハートとは?ハート形のぶどうの味・値段・産地を解説


皮ごと?種は?旬と選び方

皮ごと食べられる

富士の輝は、皮ごと食べられるぶどうです。

皮がとても薄いので、僕も皮ごと、そのまま食べました。

黒いぶどうですが、渋みが少なくて食べやすいそうです。

種はなし

富士の輝は、種なしに育てられています。

僕が食べたものにも、種は入っていませんでした。

旬は9月ごろ

研究所の紹介では、熟すのは9月上旬〜中旬です。

雨よけをして育てたものは8月下旬〜10月上旬ごろ、ハウスで育てたものは7月中旬ごろから出てくるそうです。

選び方と保存方法

選ぶときは、

  • 粒にハリがあるもの
  • 軸が緑色で、枯れていないもの
  • 表面に白い粉(ブルーム)がついているもの

を選ぶといいそうです。

白い粉は、ぶどうが自分を守るためにつくるもので、新鮮さの目安になるんだとか。

保存は、乾燥しないように袋に入れて、冷蔵庫の野菜室で。

富士の輝は、貯蔵にも向いていると紹介されていますが、やっぱり早めに食べるのがいちばんです。

※【参考】食べきれないぶどうは、冷凍するのもおすすめです。

→ ぶどうは冷凍できる?皮がツルンとむける保存術と食べ方


ときわオンラインのぶどう

正直に言うと、ときわオンラインでは富士の輝は扱っていません。

そのかわり、富士の輝のお母さんにあたる、シャインマスカットがあります。

山梨・南アルプス市の、秋山農園さんのシャインマスカットです。

→ 秋山農園のシャインマスカットはこちら

そして、富士の輝のおじいちゃんにあたる、甲斐路も。

→ 秋山農園の甲斐路はこちら

甲斐路とシャインマスカットが両方入ったセットもあるので、富士の輝の“家族”を食べ比べてみるのも、おもしろいかもしれません(笑)

→ 甲斐路とシャインマスカットのセットはこちら

ほかのぶどうも、こちらからご覧いただけます。

→ ときわオンラインのぶどう一覧はこちら


まとめ:富士の輝は、シャインマスカットの子で甲斐路の孫

富士の輝のお話でした。

ポイント 内容
どんなぶどう? 皮ごと食べられて種もない、紫黒色の大粒ぶどう
別名 ブラックシャインマスカット
親 シャインマスカット × ウインク(ウインクの父は甲斐路)
生まれ 山梨県笛吹市の志村葡萄研究所
味(僕の感想) 香りと食感はシャインマスカットそっくり。甘さは控えめで、さっぱり
旬 9月ごろ

「ブラックシャインマスカット」と聞くと、黒いシャインマスカットを想像しますよね。

でも実際は、シャインマスカットの子どもで、甲斐路の孫。

いろんなぶどうの“いいところ”を受け継いで生まれた、新しいぶどうでした。

見た目は黒ぶどう、食べ方はシャインマスカット。

見かけたら、ぜひ一度食べてみてください。

動画で食べたほかの品種も、これから1つずつ紹介していきますね。

 

動画はこちらです。富士の輝を食べているのは、7分9秒あたりからです。

https://www.youtube.com/watch?v=HL7YDddce7M

※【参考】シリーズ第1回では、紅伊豆を紹介しています。

→ 紅伊豆とは?スーパーで見かけない、甘い赤ぶどう

 

本日は以上です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
ときわオンラインのヨシハマでした。
それでは〜!

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