フルーツショップ「ときわオンライン」の店長日記。旬のフルーツ、カット方法、保存方法、などフルーツ情報を書いています

果物語(くだものがたり)

柿の追熟のやり方!硬い柿を2〜3日でトロトロに

こんにちは、ときわオンラインのヨシハマです。

秋になると、うちのショップにこんな声が届きます。

「届いた柿が硬いんですけど、これで合ってますか?」

わかります。すごく、わかります(笑)

楽しみにしていた柿を切ってみたら、
コリコリしていて、思っていたのと違う。

「傷んでるのかな?」
「ハズレを引いた?」

と不安になりますよね。

でも、安心してください。

硬い柿は、失敗ではありません。

むしろ、**「これから好きな食感に育てられる、
一番いい状態」**なんです。

そして、たった2〜3日で
とろけるような柿に変える方法があります。

今日は果物屋のヨシハマが、

  • 柿の追熟のやり方(かんたん3ステップ)
  • 逆に「硬いまま保ちたい」ときの裏技
  • 追熟でやってはいけないこと

を、まるっと解説します。

これを読めば、
柿の食感を自由自在にコントロールできるようになりますよ。

それでは、いきましょう!

そもそも「追熟」って何?

追熟(ついじゅく)とは、
収穫したあとに、果物が追いかけるように熟していくことです。

柿は、収穫してからも生きていて、
少しずつ果肉がやわらかく、甘くなっていきます。

なぜそんなことが起きるのか。

カギを握っているのが、
エチレンガスという植物ホルモンです。

果物は自分でこのガスを出していて、
それが「そろそろ熟しなさい」という
合図の役割をしているんですね。

つまり追熟とは、

**「エチレンガスを味方につけて、
柿を食べ頃に育てること」**

なんです。

面白いのは、この性質を利用すれば
熟すスピードを人間側でコントロールできるということ。

早めたいなら、ガスを増やす。
遅らせたいなら、ガスを断つ。

たったこれだけなんです(笑)

【基本】柿を追熟させる3ステップ

まずは一番かんたんな方法から。

ステップ1:ポリ袋にりんごと柿を入れる

りんごを1個、柿と一緒に袋へ。

ここが最大のポイントです。

りんごは果物界でも屈指の
エチレンガス放出量を誇る品種。

そのりんごを柿と同じ袋に入れると、
柿がガスをたっぷり浴びて、
熟すスピードが一気に上がるんです。

りんごがなければ、
バナナでも代用できます。

ステップ2:袋の口を閉じて、常温に置く

ガスが逃げないよう、
袋の口はしっかり閉じてください。

置き場所は、
直射日光の当たらない、涼しい室内

冷蔵庫はNGです(理由は後述します)。

ステップ3:2〜3日待つ

これだけで、2〜3日で食べ頃になります。

毎日そっと触ってみて、
指で押したときに少し弾力を感じたら完成。

・・・簡単でしょう?

「特別な道具も、難しい技術も、いっさい不要」

これが追熟のいいところです。

追熟のスピード早見表

どのくらいで柔らかくなるか、目安をまとめました。

方法 目安の日数 特徴
そのまま常温 5〜7日 ゆっくり自然に
ポリ袋に入れるだけ 3〜5日 自分のガスがこもる
りんごと一緒に袋へ 2〜3日 一番早い
冷蔵庫 ほぼ進まない 硬さをキープしたいとき

「週末に食べたいから、今から仕込む」

みたいな逆算ができるようになると、
柿がぐっと楽しくなりますよ(笑)

【逆パターン】硬いまま長持ちさせたいときは?

「私はコリコリ派なんです!」

という方も、けっこういらっしゃいます。

柿のいいところは、
硬い派も柔らかい派も、両方満足できること。

硬さをキープしたいなら、
やることは追熟の真逆です。

硬さキープの3つのコツ

1. ヘタに濡れたキッチンペーパーを当てる
柿はヘタから水分と呼吸が抜けていくので、
そこを濡れたペーパーで覆ってフタをします。

2. ヘタを下にして、袋に入れる
ヘタを下向きにすると、
実の重みでペーパーが密着して効果アップ。

3. 冷蔵庫の野菜室へ
低温にすると追熟がほぼストップします。

この方法なら、
2週間ほど硬さを保てることもあります。

「今週は硬いのを、来週は柔らかいのを」

なんて楽しみ方も可能です。

※【参考】柿の保存方法については、こちらの記事でさらに詳しく解説しています。
【かんたん!】30秒でマスターする柿の保存法 ~食べごろキープのプロテクニック~

追熟でやってはいけない3つのこと

失敗を避けるために、
注意点もお伝えしておきますね。

NG1:追熟したいのに冷蔵庫に入れる

一番多い失敗がこれです。

冷蔵庫は追熟を止める場所。

「早く柔らかくしたい」と思っているのに
冷蔵庫に入れてしまうと、
いつまで経っても硬いままです。

追熟させたいなら、常温が鉄則です。

NG2:柔らかくなった後も、りんごを入れっぱなし

追熟は「止める」ことも大事です。

好みの柔らかさになったら、
りんごを取り出して、冷蔵庫へ移動させてください。

放っておくと熟しすぎて、
グズグズになってしまいます。

(※熟しすぎた柿も、冷凍してシャーベットにしたり、
ジャムにしたりと使い道はあるのでご安心を)

NG3:渋柿を追熟だけで甘くしようとする

ここ、大事なポイントです。

渋柿は、追熟しても渋は抜けません。

渋柿の渋を抜くには、
焼酎を使った脱渋(さわし柿)や、
干し柿にするなど、専用の処理が必要です。

「柔らかくすること」と「渋を抜くこと」は
まったく別の話なんですね。

もし渋柿が手元にある方は、
干し柿にするのがおすすめです。

※【参考】渋柿がある方はこちらをどうぞ。1分でわかる干し柿の作り方です。
【渋柿で簡単に作れる】1分でわかる干し柿の作り方

品種によって「向き・不向き」があります

もうひとつ、果物屋として言っておきたいことがあります。

実は、**すべての柿が
トロトロに向いているわけではありません。**

タイプ 追熟の相性 おすすめの食べ方
富有柿など 追熟でとろける食感に
太秋柿 サクサク食感が売り。硬めで食べるのが正解
秋王など種なし系 好みに合わせて

特に注意してほしいのが太秋柿(たいしゅうがき)

太秋は「梨のようなサクサク感」が最大の魅力なので、
柔らかくしすぎると、その良さが消えてしまいます。

太秋は、あえて硬めで。

これ、意外と知られていない
もったいないポイントなんですよね。

※【参考】太秋柿の魅力については、こちらで詳しく紹介しています。
【ちょっと高いけど、激うま!】サクサク食感「太秋柿」!旬の時期、選び方、保存方法を紹介します

まとめ:柿は「育てて」食べる果物

今日のお話を、まとめますね。

  • 硬い柿は失敗じゃない。むしろ好みに育てられる状態
  • 追熟の主役はエチレンガス
  • りんごと一緒にポリ袋+常温で、2〜3日でトロトロに
  • 硬さキープなら、ヘタに濡れペーパー+冷蔵庫で2週間ほど
  • 追熟したいなら冷蔵庫はNG。好みになったら冷蔵へ移す
  • 渋柿は追熟しても渋は抜けない(別処理が必要)
  • 太秋柿だけは、あえて硬めで食べるのが正解

柿って、届いたその日から
自分好みの食感に育てていける果物なんです。

こんなに「自分でコントロールできる」果物、
なかなかありませんよ。

硬めのシャクシャクも、
とろけるような柔らかさも、どちらも柿の魅力。

ぜひ両方試して、
お気に入りの食べ頃を見つけてみてください。

うちのショップでも、秋になると
和歌山・グリーンジャンクションさんの太秋柿や、
福岡・井上農園さんの秋王など、
農家直送の柿をお届けしています。

「硬めが好き」「とろとろが好き」
どちらの方にも楽しんでいただける品種を揃えていますので、
よかったら覗いてみてくださいね。

→ 農家直送の美味しい柿はこちらからご覧いただけます

本日は以上です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
ときわオンラインのヨシハマでした。
それでは〜!

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