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果物語(くだものがたり)

ぶどうの無農薬栽培では、種無しはできない?

ぶどうの無農薬栽培では、種無しはできない?

本日は「農薬栽培をしているぶどう農家は、ほぼいない」という話をしようと思います。

ご存知だと思いますが、当ショップは安心安全を考えて主に「農薬」や「農薬で果樹を育てている農家さんと取引させていただいています。

先日も、赤いシャインマスカットと言われている、「クイーンルージュ」や「サンシャインレッド」の農家さんを探している』とお伝えしました。

それが、無農薬栽培だと全く見つからないんです。

参考
どっちが赤いシャインマスカット?「クイーンルージュ」VS「サンシャインレッド」

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「減農薬」で栽培されている農家さんはいますが、農薬で栽培されているぶどう農家さんは「ほぼいない。」と言っていいかと思います。

なぜかというと、

「種し」と言われるぶどうは、農薬では作れないからなんですね。

最近のぶどうは、ほぼ『種し』ぶどうですよね?

人気の「シャインマスカット」だけじゃなく、定番の「巨峰」も「ピオーネ」も「デラウエア」も100%に近い割合で『種し』です。

なので、ほぼ農薬を使用しています。

これを聞いて「ぶどうって、そんなに農薬を使うの!?」

と思われた方もいるかと思います。

確かに、皮が薄い果物なので病気や害虫には気をつけないといけないと思いますが、

でも、それはちょっと違うんです。

農薬といえば、殺虫剤とか、殺菌剤、とか除草剤をイメージされる方が多いと思います。

僕も同じイメージを持っています。虫や菌を殺す薬ってことは、大量に使用すると人体にも影響があると思うし、使用量の制限も強くあります。

除草剤とか、ホントに怖いですよね。

ただ、

「このような農薬は使っていない。」という農家さんもけっこういるんです。

「それなら、何が農薬なの?」ってことなんですが、

しのぶどうを作る時に「ジベレリン処理」という作業を行います。

この「ジベレリン」というのが「農薬」とされているんですね。

ジベレリンは農薬?

農家さんは、まだ粒が小さい時期にジベレリン液の入ったコップに、ぶどうをドボっとつけていきます、そうすることで、種をなくしたり、粒を肥大させたりします。

実は、このジベレリンはいわゆる「農薬」とイメージされる「殺虫剤、殺菌剤」ではないんですね。

「それじゃーなんなの?」ってことなんですが、

ジベレリンは「植物ホルモン」なんです。

植物ホルモン自体は自然界にも存在するもので、植物が自ら作り出すものです。

ジベレリンを使用しても、自然に分解されるため人体に悪影響を及ぼすものではない。と言われています。

そのため、農家さんの中には「ジベレリンは農薬ではない。」という方もけっこういるんですね。

ただ、現在の日本のではジベレリンは「農薬とされているんです。

さっきも言ったように、最近のぶどうは100%に近い割合で「し」になっているので、ほぼジベレリン処理をしています。

シャインマスカットも巨峰もピオーネも、先日紹介した「クイーンルージュ」も「サンシャインレッド」も全て、ジベレリンが使われているです、

そのため、「農薬農家」がほぼいない状態なんですね。

本当にまれに、自然状態で農薬で栽培されているぶどう農家さんもいらっしゃいます。

ただ、「種あり」なんです。

「種ありシャインマスカット」って、それ、もうシャインマスカットちゃうやん!!

って思いますよね。

ということで、本日は「ぶどう農家に農薬農家はほぼいない」というお話でした。

本日は以上です。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

ときわオンラインのヨシハマでした。

それではー、

 

 

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