フルーツショップ「ときわオンライン」の店長日記。旬のフルーツ、カット方法、保存方法、などフルーツ情報を書いています

果物語(くだものがたり)

ワイン用のぶどうと食べるぶどうは何が違う?実は「甘いのはワイン用」という衝撃の事実

こんにちは、ときわオンラインのヨシハマです。

突然ですが、皆さん。

ワインを飲みながら、こんなことを考えたことはありませんか?

「このワインって、あのぶどうから出来てるのかな?」

あの、といいますのは、シャインマスカットとか巨峰とか、僕たちが普段食べている、あのぶどうのことです。

「ぶどうのお酒なんだから、同じぶどうでしょ?」

と思いきや・・・

実はこれ、まったくの別物なんです。

しかも調べてみると、

「え、甘いのはワイン用の方なの!?」

という、衝撃の事実まで出てきました(笑)

今日は、果物屋のヨシハマが、「ワイン用ぶどう」と「生食用ぶどう」の違いを、とことん分かりやすく解説していきます。

さらに後半では、

  • 日本でもワインって作ってるの?
  • 日本のワインって、世界からどう評価されてるの?

という疑問にも答えていきますね。

これを読めば、次にワインを飲むとき、ちょっとウンチクを語りたくなるはずですよ(笑)

それでは、いきましょう!

結論:品種からして、ぜんぶ違う

まず結論から言いますね。

ワイン用のぶどうと、食べるぶどうは、品種から違います。

僕たちが普段食べているのは、シャインマスカット、巨峰、ピオーネ、デラウェアといった「生食用(せいしょくよう)品種」

一方、ワインになるのは、カベルネ・ソーヴィニヨン、シャルドネ、メルロー、ピノ・ノワールといった「ワイン用(醸造用)品種」です。

ワインのラベルで見たことのある名前、ありますよね?

あれは全部「ぶどうの品種名」だったんです。

そして、この2つのぶどう、見た目からして結構違います。

生食用ぶどう ワイン用ぶどう
粒の大きさ 大きい 小さい
薄い(または剥きやすい) 厚い
種なしが主流 しっかりある
目指す姿 そのまま食べて美味しい ワインにして美味しい

生食用は「食べやすさ」を追求して、大粒・皮薄め・種なしへと品種改良されてきました。

一方、ワイン用は真逆。

小粒で、皮が厚くて、種もしっかりある。

「え、それって美味しくないんじゃ・・・」

と思いますよね。

ところが、ここにワインの美味しさの秘密が隠れているんです。

衝撃の事実:糖度が高いのは「ワイン用」だった

ここで、冒頭の衝撃の事実です。

生食用とワイン用、糖度が高いのはどっちだと思いますか?

「そりゃあ、食べる用でしょ。甘くないと売れないし」

僕も完全にそう思っていました。

ところが、逆なんです。

糖度が高いのは、ワイン用のぶどう。

生食用のぶどうの糖度が17〜18度くらいなのに対して、ワイン用のぶどうは20度を超えるのが当たり前の世界なんです。

「なんでそんなに甘くする必要があるの?」

理由は、ワインの作り方にあります。

ワインは、ぶどうの糖分を発酵させてアルコールに変えることで生まれるお酒。

つまり、糖分が多いほど、しっかりしたアルコールのワインが作れるわけです。

甘さは、飲むためではなく、お酒になるための「燃料」だったんですね。

そして、あの厚い皮と種。

実はここに、ワインの渋み(タンニン)や香りのもとがぎゅっと詰まっています。

赤ワインのあの深い渋みは、厚い皮と種があってこそ。

生食用ぶどうの「食べたら邪魔なもの」が、ワインでは「主役級の仕事」をしているんです。

面白いですよね〜。

同じぶどうでも、「食べるために進化したぶどう」と「ワインになるために進化したぶどう」。

それぞれ、進む道がまったく違ったわけです。

じゃあ、日本でもワインって作ってるの?

「外国のワイン畑はイメージできるけど、日本ってどうなの?」

これも気になりますよね。

はい、作っています。それも、けっこう本気で。

日本のワイン造りの歴史は意外と古くて、明治時代の初め(1870年代)に、山梨県の勝沼で始まったと言われています。

なんと150年ほどの歴史があるんです。

そして今、日本のワインはちょっとしたブームになっています。

ここで、ひとつ豆知識を。

お店で見かける国産っぽいワインには、実は2種類あります。

  • 「日本ワイン」:日本で育てたぶどうだけで、日本国内で造られたワイン
  • 「国内製造ワイン」:海外から輸入した原料を使って日本で造られたワイン

「日本ワイン」と名乗れるのは、国産ぶどう100%のものだけ、というルールがちゃんとあるんですね。

せっかく選ぶなら、日本のぶどう畑の味がする「日本ワイン」、一度試してみる価値ありですよ。

日本ワインの有名な産地はどこ?

では、日本ワインの産地はどこが有名なのか。

代表的なところを紹介しますね。

● 山梨県 — 日本ワインの聖地
勝沼を中心に、ワイナリーの数は日本一。
日本固有のぶどう品種「甲州(こうしゅう)」を使った白ワインが看板です。

● 長野県 — 品質で勝負の実力派
桔梗ヶ原(ききょうがはら)のメルローが有名で、「NAGANO WINE」として品質の高さに定評があります。

● 北海道 — 急成長中の新星
余市や空知エリアを中心にワイナリーが急増中。
冷涼な気候を活かしたワイン造りで、「日本ワインの新聖地」なんて呼ばれることも。

・・・ここで、鋭い方は気づいたかもしれません。

そう、以前書いた「ぶどう生産量ランキング」で5位に入っていた北海道

あの躍進の裏には、このワイン用ぶどうの拡大があったんですね。

点と点がつながった感じがしませんか?(笑)

※【参考】ぶどうの生産量ランキングはこちらの記事でどうぞ。
→ 【2025年産・最新】ぶどう生産量ランキングTOP5!1位はやっぱりあの県、5位には意外なあの道県!?

世界から見た「日本のワイン」の評価は?

「で、日本のワインって、世界的にはどうなの?」

正直、ひと昔前までは、世界のワイン地図の中で日本は「無名」に近い存在でした。

でも今、評価は確実に変わってきています。

その象徴が、日本固有品種の「甲州」です。

2010年、甲州はOIV(国際ブドウ・ワイン機構)というワイン界の国際機関に品種登録されました。

これはつまり、「甲州」という名前をラベルに書いて、ヨーロッパにワインを輸出できるようになったということ。

日本のぶどうが、世界の土俵に正式に上がった瞬間なんです。

続いて2013年には、日本生まれの黒ぶどう「マスカット・ベーリーA」もOIVに登録されました。

こちらは「日本のワインぶどうの父」と呼ばれる川上善兵衛さんが、大正時代に生み出した品種。

100年前の情熱が、今になって世界に認められたわけです。

そして近年は、甲州ワインをはじめとした日本ワインが、世界的なワインコンクールで金賞を受賞することも珍しくなくなってきました。

特に甲州の白ワインは、繊細で上品、和食に寄り添う味わいとして、海外のワイン好きからも注目されています。

「日本のワイン、意外とすごいことになってる」

これが、今の正直な状況です。

ちなみに・・・「両方いける」珍しいぶどうもある

最後に、ちょっと面白い話を。

ここまで「生食用とワイン用は別物」とお伝えしてきましたが、

実は、「どっちもいける」珍しいぶどうがあるんです。

それが、さっきから登場している「甲州」

甲州は、山梨で800年とも1300年とも言われるとても長い歴史を持つぶどうで、

そのまま食べても美味しいし、ワインにしても美味しいという、二刀流の品種なんです。

大谷選手もびっくりの二刀流ですね(笑)

日本の風土で生まれ育ったぶどうが、食卓とワイングラスの両方で活躍している。

なんだか誇らしい話だと思いませんか?

まとめ

今日のお話を、まとめてみますね。

  • ワイン用と生食用は、品種からして別物
  • 生食用=大粒・皮薄い・種なし。ワイン用=小粒・皮厚い・種あり
  • 衝撃の事実:糖度が高いのはワイン用(糖はアルコールの燃料になる)
  • 厚い皮と種こそが、ワインの渋みと香りのもと
  • 日本のワイン造りは明治から150年。「日本ワイン」は国産ぶどう100%の証
  • 有名産地は山梨・長野・北海道など
  • 甲州(2010年)とマスカット・ベーリーA(2013年)が国際機関OIVに登録され、世界の評価も上昇中

いやー、ぶどうの世界、奥が深い。

「食べて美味しいぶどう」と「ワインになって美味しいぶどう」。

どちらも、その道を極めるために品種改良と工夫を重ねてきた、人とぶどうの歴史の結晶なんですね。

そして、うちのショップはといえば・・・

もちろん「食べて美味しいぶどう」のプロです(笑)

山梨・南アルプス市の秋山農園さん・隆昇園さんのシャインマスカットや巨峰、種無しピオーネ、大阪・星野農園さんのハウスぶどうなど、「そのままかぶりつく幸せ」を追求したぶどうを揃えています。

ワインを楽しんだあとは、デザートに生食用ぶどうの最高峰を、ぜひ(笑)

→ 農家直送の美味しいぶどうはこちらからご覧いただけます

本日は以上です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
ときわオンラインのヨシハマでした。
それでは〜!

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