フルーツショップ「ときわオンライン」の店長日記。旬のフルーツ、カット方法、保存方法、などフルーツ情報を書いています

果物語(くだものがたり)

キウイが硬い!追熟で甘くする方法と食べ頃

2021年12月14日

キウイが硬い!追熟で甘くする方法と食べ頃

こんにちは、ときわオンラインのヨシハマです。

買ってきたキウイを切ってみたら――

カチカチで、酸っぱい。

「まだ早かったか・・・」

そうやってがっかりした経験、ありませんか?

うちにも、この時期になると必ず問い合わせが来ます。

「届いたキウイが硬いんですが、大丈夫でしょうか?」

大丈夫です。まったく問題ありません。

というのも――

キウイは、硬い状態で出荷されるのが当たり前の果物だからです。

むしろ、やわらかい状態で届くほうが問題なんですね。

キウイは、買ってから自分で食べ頃にする果物なんです。

今日は、

  • なぜキウイは硬い状態で売られているのか
  • 追熟のやり方(りんごを使うと早いです)
  • 食べ頃の見分け方(切らずに分かります)
  • 追熟を止めたいときの保存方法
  • やってはいけないこと

まで、果物屋の目線でお伝えします。

読み終わる頃には、キウイで失敗しなくなりますよ。

動画で見たい方は、こちらもどうぞ。

それでは、いきましょう!


なぜキウイは硬いまま売られているのか

まず、ここからお話しさせてください。

キウイは「追熟型」の果物です。

木になったままでは完熟せず、収穫してから時間をかけて甘くなっていく。

洋梨やバナナ、アボカドと同じ仲間ですね。

だから農家さんは、硬いうちに収穫します。

もし完熟させてから出荷したら、輸送中に潰れてしまうんですね。

つまり――

硬いキウイが届くのは、正常です。

「早く採りすぎたのでは?」と心配になりますが、そうではありません。

あなたの家で仕上げてもらう前提で届いているんです。

これを知っているかどうかで、キウイの満足度はまったく変わります。

※【参考】同じ追熟型のフルーツでは、柿や洋梨も有名です。仕組みは共通しています。

→ 柿の追熟のやり方!硬い柿を2〜3日でトロトロに


追熟のやり方【3つの方法】

では、実際にどうやって甘くするか。

方法は3つあります。

方法 かかる日数 手軽さ ひとこと
そのまま常温に置く 1〜2週間 ◎ 置いておくだけ。時間はかかる
りんごと一緒に袋へ 3〜5日 ◎ いちばんおすすめ
バナナと一緒に袋へ 3〜5日 ○ りんごの代用に

方法1:常温に置くだけ

いちばん簡単です。

キウイを常温(20℃前後)の場所に置いておくだけ。

冷蔵庫はダメですよ。冷やすと追熟が止まります。

ただし、これだと1〜2週間かかります。

方法2:りんごと一緒に袋へ ← おすすめ

こちらが本命です。

りんご1個と、キウイを一緒にポリ袋に入れて口を閉じる。

これだけで、3〜5日まで一気に縮まります。

なぜ早くなるのか。

りんごが出すエチレンガスという物質が、追熟を促すからです。

袋に閉じ込めることでガスがこもり、キウイが一気に熟していく。

りんご1個で、キウイ5〜6個くらいまで対応できます。

秋冬はりんごが手に入りやすい季節なので、相性がいいんですよ。

ただ、ここでひとつ大事な注意点があります。

りんごなら何でもいい、というわけではないんです。

いちばん出回っている「ふじ」は、エチレンガスの発生量が少ない品種なんですね。

ふじが日本でこれだけ流通しているのは、まさにそこが理由でもあります。
ガスが少ないぶん自分自身も傷みにくく、長く貯蔵できるからです。

つまり、追熟のパートナーとしては力不足ということになります。

袋に入れるなら、つがる・ジョナゴールド・王林あたりを選んでください。
このへんはエチレンをよく出してくれます。

りんごの品種 追熟のパートナーとして
つがる ◎ 発生量が多い
ジョナゴールド ○ ふじより多い
王林 ○ ふじより多い
ふじ △ 発生量が少なく、向かない

「りんごと入れたのに全然やわらかくならない」

そういうときは、ふじを使っていたという可能性が高いです。

方法3:バナナでも代用できます

りんごがなければ、バナナでもOKです。

バナナもエチレンガスを出すので、同じ効果が期待できます。

熟しかけのバナナのほうが、ガスの量が多くて効果的です。


食べ頃の見分け方【切らずに分かります】

追熟させたはいいけれど、いつ食べればいいのか。

キウイは切ってみないと分からない、と思われがちですが、
切らずに判断できます。

ポイントは「軸のまわりを押す」ことです。

押したときの感触 状態
カチカチで沈まない まだ早い。追熟を続ける
少し弾力を感じる 食べ頃
ぶよぶよ、指が沈む 熟しすぎ。早めに食べる

大事なのは、押す場所です。

キウイの軸(ヘタ)があった側の、くぼんだあたりを、
親指の腹でそっと押してみてください。

真ん中を強く押すと傷むので、やさしくいきましょう。

「耳たぶくらい」が目安です

感触の表現でよく使われるのが、これ。

耳たぶくらいのやわらかさ。

押したときに、わずかに沈んで戻る感じですね。

これがベストのタイミングです。

もうひとつの目安が香り。

食べ頃が近づくと、ヘタのあたりから甘い香りがしてきます。

「押して少し沈む」+「甘く香る」

この2つがそろえば、間違いありません。


追熟を止めたいときは冷蔵庫へ

食べ頃になったのに、すぐ食べられない。

そんなときは、冷蔵庫に移してください。

低温にすると追熟がほぼ止まるので、そこから1〜2週間もちます。

つまり、キウイはこう管理するのが正解です。

まだ硬い → 常温で追熟
食べ頃になった → 冷蔵庫で保管

この使い分けを覚えておくと、
たくさん届いても慌てずに済みます。

箱で買ったときは、
「今週食べる分だけ常温、残りは冷蔵庫」
という分け方をすると、追熟のタイミングをずらせますよ。


やってはいけないこと

最後に、失敗しやすいポイントを3つ。

● 硬いまま冷蔵庫に入れっぱなし

これがいちばん多い失敗です。

冷蔵庫では追熟が進みません。

「いつまでたっても硬い」というのは、たいていこれが原因です。

買ってきて、そのまま野菜室に入れていませんか?

硬いうちは、常温です。

● 追熟しすぎて発酵させる

袋に入れて忘れると、数日で一気に進みます。

ぶよぶよを通り越して、アルコールっぽい匂いがしてきたら食べ頃を過ぎています。

りんごと一緒にした場合は、3日目から毎日チェックしてください。

● 傷んだ実を一緒に入れる

袋の中に傷んだキウイが1つあると、そこから他にも移ります。

袋に入れる前に、傷や柔らかすぎる実がないか確認しましょう。


補足:舌がピリピリするのはなぜ?

キウイを食べていて、

「舌がピリピリする」「口の中が痛くなる」

そんな経験はありませんか?

これ、アクチニジンというタンパク質分解酵素が原因です。

キウイに含まれる酵素で、タンパク質を分解する働きがあります。

肉を柔らかくする効果があるので料理には便利なんですが、
舌の粘膜(タンパク質)にも作用するので、
敏感な方はピリピリと感じてしまうんですね。

対策としては、

  • しっかり追熟させる(未熟なほど刺激が強い)
  • ヨーグルトや牛乳と一緒に食べる(乳製品のタンパク質が先に反応してくれる)

このあたりが有効です。

ちなみに、うちが扱っている香川のさぬきキウイっこという品種は、
このアクチニジンがほとんど含まれていません。

だから舌が痛くなりにくい。

「キウイの味は好きだけど、舌が痛くなるのが苦手」

という方には、かなり刺さる品種だと思います。


まとめ:硬いのは正常です

今日のお話を、まとめますね。

  • キウイは追熟型。硬い状態で届くのが正常です
  • 常温なら1〜2週間、りんごと一緒に袋なら3〜5日で食べ頃に
  • りんごのエチレンガスが追熟を早める。バナナでも代用可
  • 食べ頃は「軸のまわりを押して少し沈む」+「甘い香り」
  • やわらかさの目安は耳たぶくらい
  • 食べ頃になったら冷蔵庫へ。そこから1〜2週間もつ
  • 硬いまま冷蔵庫に入れると、いつまでも硬いままです

キウイって、買ってからが本番の果物なんですね。

スーパーで「硬いハズレを買った」と思っていた方も多いと思いますが、
ハズレではなく、まだ途中だったというだけなんです。

そう思うと、ちょっと面白い果物じゃないですか。

自分で仕上げる楽しみがある。

うちのショップでは、香川の深山のキウイさんが育てたさぬきキウイっこや、
和歌山・グリーンジャンクションさんの無農薬キウイを、農家直送でお届けしています。

11月から順番にシーズンが始まりますので、ぜひ楽しみにしていてください。

→ 農家直送のキウイはこちらからご覧いただけます

※【参考】キウイは腸活にも優秀なフルーツです。ヨーグルトとの相性がいい理由はこちら。

→ 腸活するならこのフルーツ!ヨーグルトだけじゃダメ?最強の相棒とは


本日は以上です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
ときわオンラインのヨシハマでした。
それでは〜!

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