こんにちは、ときわオンラインのヨシハマです。
新高梨(にいたかなし)をご存じでしょうか。
秋が深まってくると出てくる、大きな赤梨です。
幸水や豊水が終わったあと、10月ごろから店頭に並び始めます。
この梨、名前にちょっと面白い話があるんです。
「新高」の「新」は新潟、「高」は高知。
親の品種の産地から、1文字ずつ取って付けられた名前なんですね。
ところが――
あとになって、親のひとりが「違う品種だった」と分かったんです。
つまり、名前の「高」は、本当は親ではなかった品種から付けられていた。
今日は、
- 新高梨がどんな梨なのか
- 名前の由来と、あとから分かった本当の親
- とにかく大きいという話
- 日持ちがいいから、冬まで楽しめる話
- 新高の弱点
まで、お話しします。
それでは、いきましょう!
新高梨ってどんな梨?
まずは基本から。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 読み方 | にいたか |
| 分類 | 赤梨(皮が茶色いタイプ) |
| 命名 | 1927年(昭和2年) |
| 大きさ | 大玉。大きいものは1kgを超えることも |
| 味 | 酸味が少なく、甘みがまっすぐ。果汁が多い |
| 旬 | 10月ごろ |
| 主な産地 | 熊本県・千葉県・新潟県が上位 |
| 日持ち | 梨の中では長持ちするほう |
梨は、皮の色で赤梨と青梨に分けられます。
新高は、幸水や豊水と同じ赤梨の仲間です。
主な産地は熊本県・千葉県・新潟県。
熊本県の荒尾市で作られる新高は、「荒尾梨」という名前でも知られています。
※【参考】赤梨と青梨の違いについては、こちらで書いています。
「新潟」と「高知」から、1文字ずつ
新高梨を育てたのは、菊池秋雄(きくち あきお)さんという研究者です。
大正時代に交配し、1927年(昭和2年)に「新高」と名付けられました。
このとき、親はこう考えられていました。
| 親 | 品種 | 産地 |
|---|---|---|
| 母 | 天の川(あまのがわ) | 新潟県 |
| 父 | 今村秋(いまむらあき) | 高知県 |
新潟の「新」と、高知の「高」。
それで「新高」。
分かりやすい名前ですよね。
梨の名前って、「三水(さんすい)」と呼ばれる「幸水」「豊水」「新水」のように、
「水」の字が入るものが目立ちますよね。
その中で「新高」は、親の産地から付けたという、ちょっと珍しい名前なんですね。
2010年、父親が違っていたと分かった
ところが、ここからが面白いところです。
名前が付いてから、80年以上たった2010年。
国の研究機関(農研機構)が、DNAを使って新高の親を調べ直しました。
すると――
父親は「今村秋」ではなかったんです。
| 親 | 命名当時の説 | DNAで分かった本当の親 |
|---|---|---|
| 母 | 天の川(新潟) | 天の川(新潟) ←ここは同じ |
| 父 | 今村秋(高知) | 長十郎(ちょうじゅうろう)(神奈川) |
本当の父親は、神奈川生まれの「長十郎」でした。
長十郎は、かつての赤梨の代表品種です。
年配の方なら、「梨といえば長十郎だった」という記憶があるかもしれません。
……ということは、です。
「新高」の「高」は、高知の今村秋から取った字。
でも今村秋は、親ではなかった。
本当の親から名前を付け直すなら、「新神(にいかみ)」とか「新長」になっていたのかもしれません(笑)
もちろん、名前は今も「新高」のままです。
100年近く呼ばれてきた名前ですし、
もうすっかり定着していますからね。
ちなみに、ぶどうのピオーネにも、あとから「父親が違った」と分かった話があります。
果物の品種って、こういうことが意外とあるんですよね。
※【参考】ピオーネの「父親が違った」話はこちら。
とにかく大きい
新高を初めて手にすると、まず大きさに驚くと思います。
うちで扱っている梨で比べてみると、よく分かります。
同じ3kgの箱に入る数の目安です。
| 品種 | 3kgの箱に入る数 |
|---|---|
| 幸水 | 6〜11玉 |
| 豊水 | 5〜10玉 |
| 新高 | 4〜10玉 |
少ないときは、3kgで4玉。
1玉あたり750gくらいになる計算です。
幸水が1玉300gくらいなので、2倍以上ありますね。
大きいものは1kgを超えることもあります。
1玉を家族で切り分けて食べる、というのが新高の食べ方になると思います。
※【参考】さらに大きい梨もあります。「日本一大きい梨」と言われるのがこちら。
日持ちがいいから、冬まで楽しめる
新高のもうひとつの長所が、日持ちのよさです。
梨は、木から穫ったあとに追熟しない果物です。
時間がたつと、甘くなるどころか、少しずつ水分が抜けていきます。
その中で新高は、梨にしては長く持つ品種なんですね。
ラップでぴったり包んで冷蔵庫に入れておけば、
1か月ほど持つとも言われています。
うちで新高をお届けしている新潟の西村果樹ガーデンさんは、
この「日持ち」をさらに突き詰めていて、
年が明けても新高をお届けしています。
西村さんによると、限界まで挑戦して2月上旬までは持たせられたそうです。
秋の梨を、真冬に食べられるわけです。
※【参考】和梨の保存方法については、こちらで詳しく書いています。
新高の弱点は「暑さ」
いいことばかり書いてきましたが、新高には弱点もあります。
暑さに弱いんです。
夏の暑さが厳しいと、「みつ症」という症状が出やすくなります。
果肉の一部が水がしみたような状態になり、
ひどくなると茶色く変色してしまう。
原因は、8月から9月ごろの高温と乾燥だと言われています。
新高は収穫が10月と遅いぶん、夏の暑さをまるごと受けるんですね。
これは、うちも実際に経験しています。
記録的な猛暑だった2023年の夏。
西村さんから電話がかかってきて、一言目が
「新高が全滅です……」
でした。
その年の新高は、例年の3割ほどしか穫れなかったそうです。
夏がどんどん暑くなっている今、
新高は作るのがだんだん難しくなっている品種でもあります。
※【参考】この電話の話は、西村果樹ガーデンさんの紹介記事で詳しく書いています。
うちで扱っている新高
うちでは、新潟県加茂市の西村果樹ガーデンさんの新高をお届けしています。
新潟は、新高の産地としても上位に入る県です。
そして「新高」の「新」は、新潟の「新」。
母親の「天の川」も新潟の品種なので、
新潟の新高は、ある意味「里帰り」した梨とも言えますね。
西村さんの梨は、ギフト3kgの箱で
品種を選んでご注文いただけます。
| 品種 | お届けの時期 |
|---|---|
| 豊水 | 9月上旬〜10月上旬 |
| 新高 | 10月上旬〜1月中旬 |
| 新興 | 11月上旬〜1月下旬 |
「新高がいい」という方は、カートのプルダウンで新高を選んでください。
まとめ:名前は「間違い」でも、味は本物
新高梨のお話でした。
| ポイント | 内容 |
|---|---|
| どんな梨? | 10月ごろが旬の、大きな赤梨 |
| 名前の由来 | 母・天の川(新潟)× 父・今村秋(高知)で「新高」 |
| 本当の親 | 2010年のDNA解析で、父は長十郎(神奈川)と判明 |
| 大きさ | 3kgで4〜10玉。大きいものは1kg超え |
| 長所 | 酸味が少なく甘い。日持ちがいい |
| 弱点 | 暑さに弱い。夏の高温で「みつ症」が出やすい |
調べていて、いちばん面白かったのは、やっぱり名前の話でした。
「高」の字は、親ではない品種から来ていた。
でも、名付けられてから100年近く、
新高はずっと「新高」として愛されてきました。
名前の由来が少しずれていても、
大きくて、甘くて、日持ちがするという中身は、本物なんですよね。
今年の新高は、10月上旬から始まります。
大きな梨を家族で切り分ける、というのも、秋らしくていいと思いますよ。
本日は以上です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
ときわオンラインのヨシハマでした。
それでは〜!
このサイトは、農家直送のフルーツショップ「ときわオンライン」が運営する、フルーツお役立ちサイトです。
ショップでは、安心安全にこだわった農家さんの『無農薬フルーツ』やスーパーに出回ることのない『新品種のフルーツ』など取り揃えています。ご興味があれば見にきて下さい。