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果物語(くだものがたり)

キウイで舌がピリピリ!原因とアレルギーの見分け方

キウイで舌がピリピリ!原因とアレルギーの見分け方

こんにちは、ときわオンラインのヨシハマです。

キウイを食べていて、

「舌がピリピリする」
「口の中がイガイガする」

そんな経験、ありませんか?

うちのお客様でも、これが理由でキウイを避けている方がいらっしゃいます。

「キウイの味は好きなんだけど、口が痛くなるから・・・」

もったいない話ですよね。

ただ、このピリピリには2つのまったく違う原因があります。

片方は、ただの刺激。
もう片方は、アレルギーです。

そして――

この2つは、症状で見分けられます。

今日は、

  • ピリピリの2つの原因
  • アレルギーかどうかの見分け方
  • 病院に行ったほうがいいのはどんなときか
  • ピリピリを防ぐ5つの方法
  • 舌が痛くなりにくいキウイの話

まで、お伝えします。

なお、僕は医師ではありません。

心配な症状がある方は、必ず医療機関でご相談ください。

その前提で、読んでいただければと思います。

それでは、いきましょう!


まず、ピリピリには2つの原因があります

いきなり結論から。

キウイで口の中がピリピリする原因は、大きく2つです。

原因 正体 アレルギー?
アクチニジン キウイの酵素による化学的な刺激 いいえ
口腔アレルギー症候群 花粉との交差反応 はい

上は、誰にでも起こりうる刺激。
下は、アレルギー反応です。

多くの方が経験する「食べすぎたときのピリピリ」は、たいてい上のほうです。

ただ、下のケースもあります。

順番に見ていきますね。


原因①アクチニジン|これはアレルギーではありません

まず、こちらから。

キウイにはアクチニジンという酵素が含まれています。

これはタンパク質分解酵素で、タンパク質を分解する働きを持っています。

肉を柔らかくするのに使われることでも知られていますね。

キウイに肉を漬けると柔らかくなる、というあれです。

そして――

私たちの舌の粘膜も、タンパク質でできています。

だからキウイをたくさん食べると、
アクチニジンが舌の表面に作用して、
ピリピリ、チクチクした刺激を感じてしまう。

これが「キウイで舌が痛くなる」のいちばん多い正体です。

大事なのは、これはアレルギー反応ではないということ。

免疫が反応しているわけではなく、単純な化学的刺激なんですね。

なので、

  • 食べる量を減らせば起きにくい
  • しっかり熟したものなら起きにくい(未熟なほど刺激が強い)
  • 加熱すれば起きない(酵素は熱で働きを失います)

こういう対処が効きます。

「昨日は大丈夫だったのに、今日はピリピリした」

というのも、量や熟し具合の違いで説明がつきます。


原因②口腔アレルギー症候群|花粉症の方は要注意

こちらは、れっきとしたアレルギーです。

口腔アレルギー症候群(OAS)と呼ばれます。

仕組みはこうです。

花粉症の方の体は、特定の花粉のタンパク質を「敵」として覚えています。

ところが、果物や野菜の中に、その花粉とよく似た形のタンパク質を持つものがある。

すると体が勘違いして、食べたときに反応してしまう。

これを交差反応と言います。

キウイの場合、ヨモギの花粉症カバノキ科(シラカバなど)の花粉症との関連が指摘されています。

つまり――

花粉症の方は、キウイで症状が出やすい可能性があるということですね。

症状は食べてから15分以内に出ることが多く、

  • くちびる、舌、口の中、のどのかゆみ
  • チクチク・イガイガする刺激感
  • むくみ、腫れ

といったものが中心です。

軽い場合は自然におさまることが多いのですが、
まれに、じんましん・嘔吐・下痢・呼吸困難・アナフィラキシーに至るケースも報告されています。

ちなみに、キウイフルーツはアレルギー表示が推奨されている品目のひとつです。

表示義務まではありませんが、
できるだけ表示するように国が求めている食品なんですね。

それだけ、症例が知られているということでもあります。


見分け方【症状で判断できます】

では、自分のピリピリはどちらなのか。

症状の出方で、ある程度は見当がつきます。

チェック項目 アクチニジンの刺激 口腔アレルギー症候群
かゆみ あまりない かゆい
腫れ・むくみ ほぼない 出ることがある
量との関係 食べすぎたときに出る 少量でも出る
熟し具合 未熟なほど強い あまり関係ない
花粉症 関係ない 持っている人が多い
口以外の症状 出ない 出ることがある
加熱したもの 症状が出ない 出にくくなる

ざっくり言うと、こういうことです。

「たくさん食べたときだけ、少しピリつく」→ アクチニジンの可能性が高い

「ひと口でかゆくなる」「唇が腫れる」「花粉症がある」→ アレルギーを疑う

とくに、

キウイ以外の果物でも同じことが起きる

という方は、口腔アレルギー症候群の可能性が高いと思います。

りんご、もも、さくらんぼ、メロン、バナナなど、
複数のフルーツで口がかゆくなるというのは、よくあるパターンです。


病院に行ったほうがいいのはこんなとき

ここは、はっきり書いておきます。

次のような症状があれば、自己判断せずに医療機関を受診してください。

  • 唇やまぶたが腫れる
  • のどが締めつけられる感じがする
  • 声がかすれる、息がしにくい
  • じんましんが出る
  • お腹が痛くなる、吐く、下痢をする
  • 少量でも毎回症状が出る

とくに呼吸に関わる症状は、すぐに受診してください。

アナフィラキシーは、命に関わることがあります。

「果物くらいで大げさな」と思われるかもしれませんが、
フルーツのアレルギーで重い症状が出るケースは実際にあります。

受診する科はアレルギー科内科耳鼻咽喉科などです。

血液検査で、原因を調べてもらうこともできます。

僕は果物屋なので、ここから先は専門の方の領域です。

心配な方は、必ずお医者さんに相談してください。


ラテックスフルーツ症候群という別のケース

もうひとつ、知っておいてほしい話があります。

ラテックスフルーツ症候群というものです。

天然ゴム(ラテックス)にアレルギーがある方が、
特定の果物でもアレルギー症状を起こすことがある、という現象です。

ラテックスに含まれるタンパク質と、
果物のタンパク質の形が似ているために起こるとされています。

そして、リスクが高い果物として名前が挙がるのが、

アボカド、栗、バナナ、そして――キウイフルーツ。

ラテックスアレルギーの方の30〜50%に発症するという報告があります。

「ゴム手袋でかぶれる」
「絆創膏で赤くなる」
「風船を膨らませると口が変になる」

こういう心当たりがある方は、
キウイで症状が出たときに、この可能性も念頭に置いておくといいと思います。

こちらも、気になる方は医療機関でご相談ください。


ピリピリを防ぐ5つの方法

さて、ここからはアクチニジンの刺激への対策です。

(アレルギーが疑われる場合は、対策ではなく受診してくださいね)

① しっかり追熟させてから食べる

これがいちばん効きます。

未熟なキウイほど、刺激が強いんですね。

硬いキウイは、常温に置いて食べ頃まで待ってください。

りんごと一緒にポリ袋に入れると、3〜5日で仕上がります。

※【参考】追熟のやり方はこちらにまとめています。

キウイが硬い!追熟で甘くする方法と食べ頃

② ヨーグルトや牛乳と一緒に食べる

これも定番です。

理由はシンプルで、
アクチニジンが乳製品のタンパク質のほうに先に反応してくれるから。

舌に向かうはずだった分が、そちらに向かうわけですね。

キウイをヨーグルトに入れて食べている方は、
知らないうちに正解の食べ方をしていたということになります。

③ 食べる量を減らす

身も蓋もないですが、確実です。

ピリピリは食べすぎたときに出やすいので、
1日1〜2個にとどめておけば、まず起きません。

④ 加熱する

アクチニジンは熱に弱い酵素です。

加熱すれば働きを失うので、
ジャムやコンポートにすれば、まったくピリピリしません。

「生だとダメだけど、ジャムなら平気」というのは、これが理由です。

⑤ アクチニジンが少ない品種を選ぶ

これについては、次でお話しします。


舌が痛くなりにくいキウイもあります

実は、アクチニジンがほとんど入っていないキウイがあるんです。

香川県が開発したさぬきキウイっこという品種です。

  • ピンポン玉サイズの小さなキウイ
  • 糖度17〜20度とかなり甘い
  • タンパク質分解酵素の活性が極めて低い

つまり、食べても舌がピリピリしにくい。

うちはこの品種を香川の深山のキウイさんから仕入れているんですが、
「キウイは好きだけど舌が痛くなるから」という理由で避けていたお客様に、
いちばん喜ばれる品種でもあります。

僕自身、この品種は個人的な推しです。

小さくて、皮に毛がなくて、驚くほど甘い。

「キウイのイメージが変わった」と言われることが多いんですよね。

※【参考】さぬきキウイっこについては、こちらで詳しく書いています。

さぬきキウイっことは?舌が痛くならない香川の激甘キウイ

もちろん、これはアクチニジンの刺激に対する話です。

口腔アレルギー症候群やラテックスフルーツ症候群の方に、
「この品種なら大丈夫」とは言えません。

そこは必ず、お医者さんの判断を仰いでください。


まとめ:まずは、どちらなのかを知ることから

今日のお話を、まとめますね。

  • キウイのピリピリには「アクチニジンの刺激」と「アレルギー」の2つがある
  • アクチニジンはタンパク質分解酵素。舌の粘膜に作用するだけで、アレルギーではない
  • 口腔アレルギー症候群は花粉との交差反応。ヨモギ・カバノキ科の花粉症と関連
  • かゆみ・腫れ・少量でも出る・花粉症がある、ならアレルギーを疑う
  • 腫れ、じんましん、呼吸の症状があれば、すぐに医療機関へ
  • ラテックスアレルギーの方は、キウイでも症状が出ることがある
  • アクチニジン対策は「しっかり追熟」「ヨーグルトと一緒」「量を減らす」「加熱する」
  • さぬきキウイっこはアクチニジンが極めて少なく、ピリピリしにくい

「キウイを食べると口が痛くなる」

この一言の中には、まったく違う2つのことが混ざっています。

ただの食べすぎなのか、体からのサインなのか。

そこを分けて考えるだけで、対処の仕方が変わってきます。

軽い刺激なら、食べ方を変えるだけで解決します。

でも、少しでも「おかしいな」と感じる症状があるなら、我慢せず病院へ。

果物は楽しむものであって、無理をして食べるものではありませんから。

うちのショップでは、香川・深山のキウイさんのさぬきキウイっこや、
和歌山・グリーンジャンクションさんの無農薬キウイを農家直送でお届けしています。

農家直送のキウイはこちらからご覧いただけます


本日は以上です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
ときわオンラインのヨシハマでした。
それでは〜!

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