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果物語(くだものがたり)

真っ黒なスイカ「ブラックジャック」とは?種なしなのに激ウマな正体を果物屋が解説

こんにちは、ときわオンラインのヨシハマです。

いきなりですが、聞かせてください。

皮が真っ黒なスイカ、見たことありますか?

スイカといえば、緑の地に黒い縞模様。
これが「ザ・スイカ」ですよね。

ところが世の中には、縞模様がほとんど見えないくらい、表面が真っ黒なスイカがあるんです。

その名も「ブラックジャック」

名前からして、なんだかカッコいいですよね(笑)

初めてこの真っ黒なスイカを見たとき、「え、これスイカ? なんかの実じゃなくて?」って、僕もびっくりしました。

しかもこのブラックジャック、種なしで、めちゃくちゃ甘いという、ちょっと反則級のスイカなんです。

「種なしって、なんだか味が薄そう・・・」

そう思った方、いませんか?

実はそのイメージ、いい意味で裏切られますよ。

今回は、この謎めいた真っ黒スイカ「ブラックジャック」について、果物屋のヨシハマが、正体をたっぷり解説していきます。

スイカ好きの方は、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

ブラックジャックって、どんなスイカ?

まずは、基本のプロフィールから。

ブラックジャックは、ひとことで言うと「皮が真っ黒な、種なしの大玉スイカ」です。

特徴をざっとまとめると、こんな感じ。

  • 皮が真っ黒(縞模様がほとんど見えない)
  • 種がない(食べやすい)
  • 大玉(6〜10kgの、ずっしり大きなサイズ)
  • 糖度が高くて、シャリ感もしっかり

見た目のインパクトと、食べやすさ、そして甘さ。

この「三拍子そろった」ところが、ブラックジャックが人気を集めている理由なんですね。

普通のスイカとは、見た目からしてまったく違う。
だから、食卓にドンと出てきたら、間違いなく「なにこれ!?」と盛り上がるスイカなんです(笑)

なぜ皮が黒いの?切ったときのギャップがすごい

そもそも、なんでこんなに皮が黒いんでしょう?

これは、もともとそういう品種なんです。

普通のスイカの「黒い縞」の部分が、全体にぐわーっと広がったようなイメージ、と言うと分かりやすいでしょうか。

地の色がとても濃いので、縞模様があっても、ほとんど見えない。

だから、遠目には「真っ黒なボール」みたいに見えるんですね。

そして、僕が個人的に一番好きなのが、切ったときのギャップです。

外側は、あんなに黒くて渋いのに・・・包丁を入れてパカッと割ると、中から現れるのは、鮮やかな濃い赤色の果肉

この、黒と赤のコントラストが、もう、めちゃくちゃ美しいんですよ。

「見た目は黒、中は真っ赤」

このギャップ、実際に切ってみると、ちょっと感動しますよ(笑)

気になる味は?「種なしはまずい」はもう昔の話

さあ、果物屋として一番大事なところ。

「ブラックジャックって、実際どんな味なの?」

これ、気になりますよね。

正直に言いますね。

種なしスイカ=味がイマイチ、というイメージは、もう過去のものです。

昔の種なしスイカは、「食べやすいけど、味はちょっと・・・」なんて言われることもありました。

でも、ブラックジャックは違います。

糖度は12〜13度

これは、普通の甘い大玉スイカと比べても、まったく引けを取らない甘さなんです。

しかも、食感がいい。

シャリシャリとした、あの気持ちいいシャリ感がしっかりあって、果肉の繊維が少なめなので、口当たりもなめらか。

そして何より、種がない

スイカを食べるとき、種をペッと出すあの作業、地味に面倒ですよね(笑)

ブラックジャックなら、その手間がありません。

小さなお子さんでも、種を気にせずガブッといける。

「甘い・シャリシャリ・種なし」

これ、スイカとしては、ほぼ理想形なんじゃないでしょうか。

そもそも、種なしスイカってどうやって作るの?

ここで、ひとつ疑問が湧きませんか?

「種がないなら、どうやって次のスイカを増やすの?」

タネがないのに、どうやって栽培しているんだろう、と。

これ、すごく面白い仕組みなんです。

かんたんに言うと、種なしスイカは「三倍体(さんばいたい)」という、特別な染色体の組み合わせで作られています。

普通のスイカ(二倍体)に、特殊な処理をして染色体を倍にしたスイカ(四倍体)を掛け合わせると、その子どもは「三倍体」になる。

この三倍体のスイカは、種がうまく育たないという性質を持っていて、その結果、種なしスイカになる――というわけなんです。

(ちなみに、これは遺伝子組み換えではなく、昔からある「かけ合わせ」の技術です。安心してくださいね)

「へぇ〜、そんな仕組みだったのか!」

と思った方、多いんじゃないでしょうか。

僕も初めて知ったときは、先人たちの知恵に感心しちゃいました。

※【参考】種なしスイカがどうやってできるのか、その仕組みをもう少し詳しく書いた記事があります。ブラックジャックやピノガールについても触れているので、あわせてどうぞ。
→ スイカの種なし品種の話「ブラックジャック」「ピノガール」

誰が作ったの?ブラックジャック誕生の物語

「こんなすごいスイカ、どこの誰が作ったの?」

これも気になりますよね。

ブラックジャックを生み出したのは、「ナント種苗」という種苗会社です。

種苗会社というのは、野菜や果物のタネや苗を、研究・開発して届ける、いわば「品種のプロ集団」ですね。

このナント種苗が、2013年ごろに世に送り出したのが、ブラックジャックでした。

開発の裏には、こんな想いがあったそうです。

「種なしスイカを、種ありスイカと同じくらい、手間なく育てられて、しかも美味しいものにしたい」

昔の種なしスイカは、育てるのが難しかったり、味がもうひとつだったり、という課題があったんですね。

その壁を、地道な研究の積み重ねで乗り越えて、「種なしなのに、種ありに負けない味」を実現した。

だからブラックジャックは、「種なしスイカの革命児」なんて呼ばれることもあるんです。

一粒のスイカの裏に、研究者さんたちの長年の努力が詰まっている。

そう思うと、より一層おいしく感じませんか?

産地はどこ?お値段はどのくらい?

ブラックジャックは、今では全国のいろんな産地で作られています。

代表的なのは、熊本・千葉・山形・青森・沖縄あたり。

南から北まで、幅広い地域で栽培されているんですね。

中でも、山形県は「尾花沢(おばなざわ)スイカ」という全国的なブランド産地があることでも有名です。

気になるお値段ですが、ブラックジャックは大玉1玉で、だいたい6,000円〜1万円前後が目安。
(サイズや時期、お店によって変わります)

普通のスイカよりは、ちょっとお高め。

でもこれは、種なしにする手間や、大玉でしっかり甘く育てる技術を考えれば、納得のお値段なんですよね。

ちょっと特別な、「夏のごちそうスイカ」という位置づけです。

うちのブラックジャックは、山形・尾花沢の「むらかみ農園」さん

ここからは、少しだけ、うちのお店の話を。

ときわオンラインで扱っているブラックジャックは、山形県尾花沢市の「むらかみ農園」さんが育てたものです。

さきほどもお話ししたとおり、尾花沢は、山形が誇るスイカの一大名産地。

昼と夜の寒暖差が大きく、スイカがぐっと甘くなる、最高の環境なんです。

そんな尾花沢で、むらかみ農園さんが丹精込めて育てたブラックジャックは、8月上旬〜下旬ごろが旬。

夏の後半の、お楽しみですね。

※【参考】むらかみ農園さんのスイカについては、こちらの記事で詳しく紹介しています。
→ 山形・むらかみ農園のスイカ、いよいよ予約受付スタート!尾花沢の夏スイカ5品種を紹介

→ 尾花沢・むらかみ農園の「ブラックジャック」はこちらからご覧いただけます

そして今、話題の新品種「ゴールデンジャック」も登場!

最後に、ひとつビッグニュースを。

実はこのブラックジャックには、「黄金の兄弟」とも言うべき、新しい仲間がいるんです。

その名も「ゴールデンジャック」

こちらは、皮は黒い縞模様なのに、切ってみると果肉が鮮やかな黄金色という、なんとも驚きのスイカなんです。

(黒い皮から、まさかの黄色い果肉が出てくる。このギャップ、ちょっとずるいですよね(笑))

しかも、ブラックジャックと同じく種なしで、味は衝撃的な甘さ

このゴールデンジャック、実は2025年に品種登録されたばかりの、超新品種なんです。

あの高糖度で有名な黄肉スイカ「金色羅皇(こんじきらおう)」の血を引いていると言われていて、これはもう、期待しかありません。

まだ世の中にはほとんど出回っていない、知る人ぞ知る存在ですが、果肉が黄色くて種なし、という珍しさで、これから絶対に話題になる品種だと、僕は思っています。

「みんながまだ知らないうちに、味わっておく」

そんな、ちょっと自慢できるスイカ体験、今年の夏、いかがですか?

→ 話題の新品種「ゴールデンジャック」はこちらからご覧いただけます

※【参考】ゴールデンジャックの親戚にあたる、黄金色の果肉が話題の「金色羅皇」についてはこちらをどうぞ。
→ スイカ「金色羅皇(こんじきらおう)」とは?黄金の果肉を持つ幻のスイカを徹底解説

まとめ

今日の「ブラックジャック」のお話を、まとめてみますね。

  • ブラックジャックは、皮が真っ黒な種なしの大玉スイカ(6〜10kg)
  • 切ると中は真っ赤。黒と赤のギャップが美しい
  • 糖度12〜13度でしっかり甘い。シャリ感もあり、種なしで食べやすい
  • 種なしの秘密は「三倍体」という染色体の仕組み(遺伝子組み換えではない)
  • 開発したのはナント種苗。「種なしスイカの革命児」
  • 産地は熊本・千葉・山形など。うちのは山形・尾花沢のむらかみ農園さん
  • 黄金色の果肉の新品種「ゴールデンジャック」も登場して話題!

真っ黒な見た目のインパクトに、種なしの食べやすさ、そして種ありに負けない甘さ。

ブラックジャックは、まさに「進化した、いいとこ取りのスイカ」なんですね。

「今年の夏は、ちょっと変わったスイカを楽しみたい」
「家族や友達をあっと驚かせたい」

そんな方には、この真っ黒スイカ、ぴったりだと思いますよ。

真っ黒な皮に包丁を入れて、真っ赤な果肉が現れる瞬間を、ぜひ味わってみてくださいね。

本日は以上です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
ときわオンラインのヨシハマでした。
それでは〜!

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