和梨の保存方法!追熟しないから「待つ」は損です
こんにちは、ときわオンラインのヨシハマです。
梨が届いたとき、こう思ったことはありませんか?
「もう少し置いたら、甘くなるかな」
・・・実はこれ、いちばんもったいないんです。
なぜなら――
和梨は、追熟しません。
置いておいても、甘くなりません。
むしろ、日に日に味が落ちていくだけなんです。
「え、梨って置いておくものじゃないの?」
そう思われた方、それは洋梨の話です。
ラ・フランスやルレクチェは、たしかに追熟させてから食べます。
でも、和梨はまったく逆。
届いたときが、いちばん美味しい。
今日は、
- なぜ和梨は追熟しないのか
- ヘタを下にする理由(ちゃんと根拠があります)
- 常温・冷蔵・冷凍の保存期間の目安
- 品種によって日持ちが違うという話
- 冷やす時間は2時間がベストな理由
まで、お伝えします。
梨の美味しさを取りこぼさないための記事です。
それでは、いきましょう!
まず、和梨は追熟しません
いちばん大事なことなので、最初に書きます。
和梨は追熟しない果物です。
追熟というのは、収穫したあとに置いておくことで、
やわらかくなったり、甘くなったりする現象のことですね。
バナナ、キウイ、洋梨、アボカド。
このあたりは、買ってから自分で食べ頃にする果物です。
でも――
和梨は違います。
置いておいても、
- 甘くなりません
- やわらかくなりません
- シャリシャリ感が増すこともありません
では、置いておくとどうなるか。
呼吸で糖分を消耗して、水分が抜けていく。
つまり、味が落ちるだけなんです。
「もう少し待とう」は、待った分だけ損をしているということになります。
だから、届いたらすぐ食べる
これが答えです。
和梨は、届いたときがピーク。
農家さんは、いちばん美味しいタイミングを見計らって収穫しています。
その状態で箱に詰めて、送ってくれている。
だから――
箱を開けたら、まず1個食べてください。
これが正解です。
※【参考】洋梨のルレクチェは逆で、しっかり追熟させてから食べる果物です。
ヘタを下にして保存する理由
保存の話に入ります。
まず、いちばん簡単で効果のあるコツから。
ヘタを下、お尻を上にして置く。
これだけです。
「なんで?」と思いますよね。
理由は――
梨は、ヘタのところで多く呼吸しているからです。
さきほど「置いておくと呼吸で糖分を消耗する」と書きました。
その呼吸の主な出入り口が、ヘタなんですね。
ヘタを下にして置くと、その呼吸が抑えられる。
呼吸が抑えられれば、糖分の消耗も、水分の蒸発もゆるやかになる。
結果、鮮度が長持ちするというわけです。
タダでできて、効果がある。
やらない理由がありません。
常温・冷蔵・冷凍、それぞれの目安
保存期間をまとめておきます。
| 保存方法 | 目安 | 向いている場面 |
|---|---|---|
| 常温 | 1〜2日 | すぐ食べるとき |
| 冷蔵(野菜室) | 1週間〜10日 | 基本はこれ |
| 冷凍 | 約1ヶ月 | 食べきれないとき |
基本は冷蔵庫の野菜室と覚えてください。
常温は、1〜2日で食べきる場合だけ。
夏場の暑い時期なら、届いたその日に冷蔵庫へ入れたほうが安心です。
冷蔵保存のやり方
ひと手間かけると、日持ちがぐっと変わります。
① 1個ずつキッチンペーパーで包む
新聞紙でも大丈夫です。
② その上からラップで包む
これで乾燥をしっかり防げます。
③ ポリ袋や保存袋に入れる
空気を軽く抜いて、口を閉じる。
④ ヘタを下にして、野菜室へ
さきほどの話ですね。
「面倒くさそう」と思うかもしれませんが、箱で届いたときこそ効きます。
10個届いて、そのまま置いておくのと、
1個ずつ包んでおくのとでは、最後の1個の味がまったく違います。
品種によって、日持ちは変わります
これ、意外と知られていません。
梨は、品種によって日持ちが大きく違います。
| 品種 | 冷蔵での目安 |
|---|---|
| 幸水・豊水 | 約1週間 |
| 二十世紀 | 約2週間 |
| 新高 | 2週間〜20日 |
| あたご梨 | さらに長い(年明けまで出荷できる品種) |
幸水や豊水は、実はあまり日持ちしません。
果汁が多くてやわらかい品種なので、傷みも早いんですね。
逆に二十世紀梨は、シャキシャキした硬めの果肉なので、倍くらい持ちます。
そしてあたご梨。
これは11月に収穫して、2月中旬まで出荷できるという、
とんでもない貯蔵性を持った品種です。
「お正月の梨」と呼ばれるのは、この日持ちの良さがあるからなんですね。
赤梨(幸水・豊水)は早めに、青梨(二十世紀)は少し余裕がある。
ざっくり、こう覚えておくといいと思います。
※【参考】赤梨と青梨の違いについては、こちらで詳しく書いています。
冷やす時間は「2時間」がベストです
食べる前の話です。
梨は、冷やしたほうが断然おいしい。
でも――
冷やしすぎは、逆効果なんです。
キンキンに冷やすと、甘みを感じにくくなります。
これは梨にかぎった話ではなくて、
冷たすぎると舌が甘さを感じにくくなるという、味覚の性質ですね。
だから、おすすめはこうです。
食べる1〜2時間前に冷蔵庫へ。
2時間くらいがちょうどいいとされています。
野菜室で保存していたなら、食べる少し前に冷蔵室へ移すでも構いません。
「よく冷えているけど、キンキンではない」
この状態が、梨のいちばん美味しい温度です。
食べきれないときは、冷凍が使えます
箱で届くと、どうしても食べきれないことがありますよね。
そんなときは、冷凍です。
冷凍のやり方
① 皮をむいて、食べやすい大きさに切る
くし形でも、角切りでも構いません。
② レモン汁か砂糖水をかける
これで変色を防げます。
③ ラップで包むか、保存袋へ
小分けにしておくと使いやすいです。
④ 冷凍庫へ。約1ヶ月もちます
いちばん美味しい食べ方は「半解凍」
これがおすすめです。
冷蔵庫で30分〜1時間置いて、半解凍の状態で食べる。
シャーベットみたいになって、これがかなり美味しいんです。
完全に解凍してしまうと、食感が崩れて水っぽくなるので、
半解凍でとめるのがコツですね。
そのほか、
- スムージーにそのまま入れる
- すりおろしてドレッシングや肉の下ごしらえに
という使い方もできます。
梨には肉をやわらかくする効果があるので、
すりおろして焼肉のタレに入れるのは、けっこう定番です。
切ったあとの保存と、変色を防ぐ方法
切ってしまった梨の話です。
カットした梨は、冷蔵庫で2〜3日が目安。
そして、切るとすぐ茶色くなります。
これはりんごと同じで、酸化が原因です。
変色を防ぐ方法は3つ。
| 方法 | やり方 |
|---|---|
| レモン汁 | 切った面に薄く塗る |
| 塩水 | 1%くらいの塩水に少しつける |
| ラップ | 空気に触れないよう密着させて包む |
お弁当やお客様に出すときは、塩水にさっとくぐらせるのが手軽です。
塩味はほとんど感じませんし、むしろ甘さが引き立ちます。
届いた箱を開けたら、まずやること
まとめの前に、実践的な話をひとつ。
箱で梨が届いたら、この順番でやってみてください。
① まず1個食べる
いちばん美味しいのは今です。味を確認する意味でも。
② 箱を開けて風を通す
密閉されたままだと、熱がこもって傷みが早くなります。
③ 傷んでいるものがないか確認する
1個傷んでいると、周りにうつります。
見つけたら、それは先に食べてしまってください。
④ 残りを1個ずつ包んで、野菜室へ
ヘタを下にして。
⑤ 食べる2時間前に、冷やす
これで、最後の1個まで美味しく食べられます。
まとめ:待たない。すぐ食べる。
今日のお話を、まとめますね。
- 和梨は追熟しない。置いても甘くならず、味が落ちるだけ
- 届いたときがピーク。まず1個食べるのが正解
- ヘタを下にすると呼吸が抑えられて、鮮度が保てる
- 常温1〜2日、冷蔵1週間〜10日、冷凍約1ヶ月
- 1個ずつキッチンペーパー+ラップで包んで野菜室へ
- 幸水・豊水は約1週間、二十世紀は約2週間と、品種で差がある
- 冷やしすぎると甘みを感じにくい。2時間くらいがベスト
- 食べきれないときは冷凍。半解凍がいちばん美味しい
- 切った梨はレモン汁・1%の塩水・ラップで変色を防ぐ
梨って、買ってからの扱いで味が変わる果物なんですよね。
そして、いちばん多い失敗が、
「もう少し置いたら甘くなるかな」と待ってしまうこと。
待たなくていいんです。
農家さんが、いちばん美味しいタイミングで穫ってくれている。
その状態を、なるべく長く保つ。
それが和梨の保存の考え方です。
うちでは、三重の工藤果樹園さん、鳥取のまえた農園さん、
新潟の西村果樹ガーデンさんの梨を、農家直送でお届けしています。
穫ってすぐ届くので、届いた日がいちばん美味しいタイミングです。
ぜひ、箱を開けたその日に1個、食べてみてください。
本日は以上です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
ときわオンラインのヨシハマでした。
それでは〜!
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