フルーツショップ「ときわオンライン」の店長日記。旬のフルーツ、カット方法、保存方法、などフルーツ情報を書いています

果物語(くだものがたり)

みかんとオレンジの違いは?別物です

こんにちは、ときわオンラインのヨシハマです。

突然ですが、質問です。

みかんとオレンジって、何が違うと思いますか?

「大きさ?」
「オレンジのほうが酸っぱい?」
「同じようなものでしょ?」

・・・実はこれ、まったくの別物なんです。

「大きいみかん=オレンジ」ではありません。

植物としての分類からして違います。

しかも面白いのが、海外ではみかんが「Satsuma(サツマ)」と呼ばれていること。

日本の地名が、そのまま世界の呼び名になっているんですね。

今日は、

  • みかんとオレンジは何がどう違うのか
  • 見分け方(皮・味・食べ方)
  • なぜみかんは手で剥けて、オレンジは剥けないのか
  • 世界での呼ばれ方
  • 栄養やアレルギーの違い

まで、果物屋の目線でお伝えします。

知ると、柑橘売り場の見え方が変わりますよ。

それでは、いきましょう!


結論:分類からして別のグループです

先に答えを言います。

みかんとオレンジは、同じ「ミカン属」の中の、別のグループです。

柑橘は、大きくこう分かれています。

  • ミカン類(マンダリン)→ みかんはここ
  • オレンジ類オレンジはここ
  • ブンタン類(文旦、八朔など)
  • グレープフルーツ類
  • タンゴール類(デコポン、せとかなど)

つまり――

同じ「柑橘」という大きな家族の中の、別の一族という関係です。

親戚ではあるけれど、兄弟ではない。

「みかんが大きくなったらオレンジ」ではないんですね。

ちなみに、日本でおなじみの温州みかんはミカン類(マンダリン)

オレンジのほうは、バレンシアオレンジ・ネーブルオレンジ・ブラッドオレンジなどが代表格です。


見分け方【5つのポイント】

分類の話は分かったところで、実際にどう違うのかを見ていきましょう。

比較項目 みかん オレンジ
分類 ミカン類(マンダリン) オレンジ類
皮の厚さ 薄い 厚い
手で剥けるか 剥ける 剥きにくい
皮と実の密着 離れやすい くっついている
味の傾向 甘みが際立つ 甘みと酸味のバランス型
果汁 ほどよい 濃厚で多い
主な食べ方 そのまま手で カットして・ジュースに
秋〜冬 春〜夏(輸入は通年)

いちばん分かりやすいのは、です。


なぜ、みかんは手で剥けるのか

ここ、意外と知られていない話です。

みかんの皮が手で剥けるのは、皮と実の間に隙間があるからなんです。

みかんの皮(外果皮)は薄く、内側の果肉との結びつきが弱い。

だから指を入れるとスッと剥がれます。

一方、オレンジは皮が厚く、果肉としっかりくっついています。

無理に手で剥こうとすると、果汁でベタベタになって、
実がボロボロになってしまう。

だからオレンジは、ナイフでカットして食べるのが基本なんですね。

これは品種の性質なので、どちらが良い悪いという話ではありません。

手軽に食べたいならみかん、ジュースにするならオレンジ。

そういう役割分担だと思ってもらうといいと思います。

「こたつでオレンジ」がしっくりこない理由

日本の冬といえば、こたつにみかん。

でも、こたつにオレンジって、なんだかしっくりこないですよね。

これ、手で剥けるかどうかが大きいと思うんです。

こたつでぬくぬくしながら、片手で剥いてポイっと口に入れる。

あの手軽さは、みかんにしかできない芸当なんですね。

ナイフとまな板を出さないといけない果物では、
あの「無限に手が伸びる感じ」は生まれません。

日本でみかんがここまで愛されているのは、
味だけじゃなくこの気軽さのおかげだと僕は思っています。


世界では、みかんは「Satsuma」

もうひとつ、面白い話を。

日本の温州みかんは海外にも渡っていて、英語圏ではこう呼ばれています。

Satsuma(サツマ)

そう、薩摩です。

温州みかんの発祥が鹿児島県とされているので、
産地の名前がそのまま海外での呼び名になったんですね。

一方、ヨーロッパの多くの国では「kaki」ならぬ、
みかんは mandarin(マンダリン) と呼ばれることが多いです。

  • オレンジ → orange
  • みかん → satsuma / mandarin

英語のメニューで「orange」と書いてあったら、
それは日本のみかんとは別物だと思ってください。

海外でみかんを探すときは、「satsuma」で聞いてみると通じることがありますよ。

※【参考】柿も同じように、日本語がそのまま世界の名前になっています。この話も面白いですよ。

柿は英語で何?世界で「kaki」と呼ばれる理由


栄養とアレルギーの違い

「どっちが体にいいの?」

これもよく聞かれるので、触れておきますね。

結論から言うと、どちらも優秀です。

どちらもビタミンCが豊富で、大きな優劣はありません。

ただ、少し傾向はあります。

成分 みかん オレンジ
ビタミンC 豊富 豊富
β-クリプトキサンチン 多い 少ない
食べる量 何個も食べやすい 1個で満足しやすい

みかんの特徴は、β-クリプトキサンチンという色素成分が多いこと。

みかんを食べ過ぎると手が黄色くなる、という話がありますよね。

あれは本当で、この色素が皮膚に蓄積することで起こります。

害はないので安心してください。ただ、うちの子どもたちは毎年黄色くなっています(笑)

アレルギーには注意が必要

ひとつだけ、大事な注意点を。

柑橘アレルギーがある方は、みかんとオレンジで反応が違うことがあります。

「みかんは大丈夫だけどオレンジはダメ」
「その逆」

というケースがあるんですね。

分類が違う果物なので、片方が平気でももう片方も平気とは限りません。

心配な方は、少量から試すか、お医者さんに相談してくださいね。


結局、どっちを選べばいい?

用途で選ぶのがいちばんです。

● 手軽におやつとして食べたい → みかん

皮を剥くだけ。道具もいらない。冬のこたつには圧倒的にこちら。

● ジュースにしたい → オレンジ

果汁が濃厚で量も多いので、絞るのに向いています。

● お菓子作りに使いたい → 用途による

みかんはゼリーや缶詰など、房ごと使う場合に。
オレンジは香りが強いので、皮を使ったお菓子に向きます。

● 子どもに食べさせたい → みかん

手で剥けて、種が少なく、袋ごと食べられる。安心して渡せます。


まとめ:親戚だけど、別の一族です

今日のお話を、まとめますね。

  • みかんとオレンジは、同じミカン属の中の別グループ。まったくの別物
  • みかん=ミカン類(マンダリン)、オレンジ=オレンジ類
  • みかんが手で剥けるのは、皮と実の間に隙間があるから
  • オレンジは皮が厚く実と密着しているので、カットして食べる
  • 海外では、日本のみかんは「Satsuma(サツマ)」と呼ばれる
  • 栄養はどちらも優秀。みかんはβ-クリプトキサンチンが多い
  • アレルギーは片方が平気でも、もう片方が平気とは限らない

「大きいみかん=オレンジ」だと思っていた方、多いんじゃないでしょうか。

僕も果物屋を始めるまで、正直あいまいでした。

でも、分類が違うと知ってから売り場を見ると、面白いんですよ。

「これはマンダリン系だな」「これはオレンジの血が入ってるな」と、
柑橘の家系図が見えてくる。

ちなみに、デコポンやせとかはタンゴール類といって、
みかんとオレンジをかけ合わせたグループです。

両方の良いところを持っているわけですね。

そう考えると、日本の柑橘の多様さって、本当にすごいと思います。

うちのショップでは、和歌山・愛媛の農家さんが育てた温州みかんを中心に、
せとか・甘平・デコポンなどの高級柑橘まで、農家直送でお届けしています。

「マンダリンの世界」を、ぜひ味わってみてください。

 

農家直送の柑橘一覧はこちらからご覧いただけます

 

※【参考】みかんの品種を時期別にまとめた記事もあります。

みかんの品種一覧!時期と味で選ぶ20種類


本日は以上です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
ときわオンラインのヨシハマでした。
それでは〜!

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