こんにちは。ときわオンラインのヨシハマです。
今日は、どうしてもお伝えしたいお知らせがあります。
2年前からずっと「扱いたい!」と思い続けていた「ミニ柿」の受付が、ついに始まりました!
ミニ柿は、その名の通り、鶏の卵くらいのサイズしかない、とっても小さな柿です。
初めて見たとき、僕は「なんだこの可愛い柿は!」と衝撃を受けました。
とはいえ、「ミニ柿って何?」「普通の柿と何が違うの?」という方がほとんどだと思います。
実は僕自身、この柿の生い立ちをよく知らないままご紹介するのもなんだなと思いまして、今回あらためて調べてみたんです。
そうしたら、これがなかなか面白いストーリーでして。
今日は、ミニ柿がどこでどうやって生まれたのか、その誕生秘話も含めてご紹介していきますね。
ミニ柿って、どんな柿?
まず、ミニ柿の基本情報からご紹介します。
ミニ柿は、日本で流通している柿の主流品種「平核無(ひらたねなし)」の突然変異で生まれた柿です。
平核無は、いわゆる「種なし柿」として知られている品種ですね。
その突然変異なので、ミニ柿にももちろん種はありません。
そして最大の特徴が、その大きさ。
なんと、鶏の卵くらいのサイズしかないんです。
見た目の大きさは普通の柿の3分の1くらいですが、重さで比べるとひと玉30gほどで、普通の柿の10分の1程度しかないそうです。
「そんなに小さかったら、味も薄いんじゃないの?」と思いますよね。
これが逆なんです。
小さいぶん、味がぎゅっと凝縮されていて、めちゃくちゃ甘い。
聞くところによると、糖度は18度以上にもなるそうです。
甘柿の王様といわれる富有柿でだいたい16〜17度くらいだそうなので、この小ささでその甘さは、ちょっと驚きです。
しかも皮が薄くて、皮ごと丸かじりもできるとのこと。
種なし・ひと口サイズ。
まさに「食べやすさの塊」みたいな柿なんです。
出会いは2024年。「箱を開けたらびっくり」でした
僕がこのミニ柿と出会ったのは、2024年のこと。
新潟・佐渡島の吹上農園さんから柿を送っていただいたときに、見たことのない小さな柿が箱に入っていたんです。
箱を開けた瞬間、「なんだこの可愛い柿は!」とびっくりしました。
最初は「摘果しそこねて、小さいままになった柿なのかな?」と思ったんですが、聞いてみると平核無柿の突然変異とのこと。
「こんな珍しい品種があるのか!」と、さらに驚きました。
そして食べてみたら…これがまた、めちゃくちゃ美味しいんです。
「こんなに小さいのに、こんなに甘いのか!」と本当にびっくりして、その場ですぐ吹上さんに電話。
「このミニ柿、うちで取り扱わせてください!」とお願いしたのを覚えています。
※【参考】当時の驚きをそのまま記事にしたのがこちらです。よかったら読んでみてください。
→ 【こんな種類の柿があったのか!】ピンポン玉サイズの「ミニ柿」
ミニ柿のルーツをたどると、「すごい柿」にたどり着きました
さて、ここからが今回調べて面白かったところです。
ミニ柿の親にあたる「平核無」って、実はとんでもない経歴の持ち主なんです。
平核無は、いま日本で流通している柿を代表する品種のひとつ。
スーパーで売られている種なし柿は、ほとんどがこの平核無か、その系統の柿だと言われています。
名前の由来はシンプルで、「平たくて、核(タネ)が無い」から平核無。
そのまんまですね(笑)。
樹齢370年!今も実をつける「原木」が新潟にあるそうです
驚いたのが、原木の話です。
平核無の原木は、新潟市秋葉区(旧・新津市)に今も現存していて、その樹齢はなんと370年を超えるそうです。
370年前というと、江戸時代の前期です。
しかもこの原木、ただ生きているだけじゃなくて、いまだに実をつけ続けているんだとか。
新潟県の文化財にも指定されているそうですよ。
日本中で食べられている種なし柿のふるさとが、たった1本の木だと考えると、なんだかロマンを感じますよね。
八珍柿・おけさ柿・庄内柿——実はぜんぶ同じ柿なんです
平核無には、地域によっていろんな呼び名があります。
新潟では「八珍柿(はっちんがき)」。
種がない不思議な柿ということで、「越後七不思議」に次ぐ8番目の珍しいもの、という意味で名付けられたそうです。
佐渡島で作られたものは「おけさ柿」。
こちらは民謡の「佐渡おけさ」から来ているんだとか。
そして山形県の庄内地方では「庄内柿」と呼ばれています。
名前は違えど、ルーツをたどればみんな同じ平核無。
呼び名がいくつもあるのは、それだけ各地で愛されてきた証拠ですね。
ちなみに当店で毎年ご紹介している吹上農園さんの「八珍柿」も、この平核無です。
ミニ柿の誕生秘話——佐渡の畑で見つかった「小さな実のなる枝」
では、ミニ柿はどうやって生まれたのか。
調べてみると、新潟県の研究資料にたどり着きました。
それによると、昭和56年(1981年)頃、佐渡島の赤泊(あかどまり)という地区で、近藤さんという柿農家さんが自分の畑で発見したのが始まりだそうです。
平核無の木の中に、極端に小さな実をつける枝が突然あらわれた。
いわゆる「枝変わり」と呼ばれる突然変異です。
木全体ではなく、一部の枝だけが突然性質を変えてしまう現象で、フルーツの新品種はこの枝変わりから偶然生まれることが結構多いんです。
普通なら「実が小さい枝なんてダメだ」と切り落としてしまいそうなものですが、この枝は大切に残されました。
そこから接ぎ木で少しずつ増やされて、今に伝わっているそうです。
佐渡島の畑で見つかった1本の枝が、ミニ柿のはじまり。
そう考えると、うちに届くミニ柿にもぐっと愛着がわいてきます。
「突核無」「さど乙女」「ベビーパーシモン」…名前がいっぱいあります
このミニ柿、正式な品種登録はされていないそうなんですが、いくつかの名前を持っています。
研究の世界では「突核無(とつたねなし)」。
平核無の「突然変異」にちなんで付けられた名前だそうです。
苗木は、生まれ故郷の佐渡にちなんで「さど乙女」という名前で流通しているんだとか。
さらに市場では「ベビーパーシモン」という可愛い愛称で呼ばれることもあります。
パーシモンは英語で柿のこと。
こちらはなんと近畿大学の登録商標だそうです。
親の平核無も呼び名がたくさんありましたが、ミニ柿もしっかり受け継いでいますね(笑)。
栽培が難しいから、今も「幻の柿」なんです
「そんなに美味しいなら、なんでスーパーで見かけないの?」と思いますよね。
調べてみると、理由がありました。
ミニ柿は花のつぼみはたくさん付くんですが、実が育つ前に自然に落ちてしまう「生理落果」がとても多い品種だそうです。
つまり、実を安定して収穫するのがとても難しい。
さらに渋柿なので、収穫後に渋抜きの作業も必要になるそうです。
手間がかかるわりに実が小さいので、大規模に作る農家さんがほとんどいないんですね。
吹上農園さんも、ミニ柿の木は多くは持っていないそうです。
他店で販売しているのを見たこともないので、おそらく楽天市場でもYahoo!ショッピングでも、当店だけの取り扱いではないかと思います。
それで、僕は2年待ちました
冒頭で「2年前から扱いたかった」とお話ししましたが、ここまで時間がかかったのには理由があります。
2024年に出会ってすぐお願いしたときは、「来年なら大丈夫ですよ」ということで、2025年に取り扱う予定だったんです。
ところが去年、新潟・佐渡島あたりが大雨に見舞われ、大きな被害が出てしまいました。
山では土砂崩れが起きて、吹上農園さんの庭先に差し掛かるほど土砂が押し寄せたそうです。
「柿どころではない、復旧作業が大変で…」という状況で、去年は泣く泣く断念することになりました。
そして今年。
「ミニ柿、今年はどうですか?」と連絡したところ、「今年は大丈夫ですよ」とのお返事。
2年待って、ようやく皆さんにご紹介できることになりました。
この可愛さと美味しさを早くお伝えしたくて、本当に待ちに待った柿なんです。
数量はごくわずかです
ここまで読んでいただいた方にはお分かりの通り、ミニ柿はとても珍しい柿です。
突然変異で生まれた希少な品種で、吹上農園さんもミニ柿の木を多くは持っていません。
そのため、たくさんはご用意できません。
「一度どんな味なのか食べてみたい!」という方は、ぜひお早めにトライしてみてください。
発送は10月中旬以降、柿の収穫が始まってからのお届けとなります。
まとめ
今日は、念願かなって受付開始となった「ミニ柿」をご紹介しました。
- 鶏の卵サイズの、とっても小さな柿
- 種なし柿の代表「平核無」の突然変異(枝変わり)
- 昭和56年頃、佐渡島の柿畑で偶然発見された
- 小さいぶん味が凝縮されていて、糖度は18度以上ともいわれる
- 種なし・ひと口サイズの食べやすさ
- 栽培が難しく、今も市場にほとんど出回らない「幻の柿」
樹齢370年の原木から続く平核無の物語と、佐渡の畑で見つかった小さな枝の奇跡。
そんな背景を知ってから食べるミニ柿は、きっとひと味違うと思いますよ。
本日は以上です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
ときわオンラインのヨシハマでした。
それでは〜!
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