こんにちは、ときわオンラインのヨシハマです。
突然ですが、皆さん。
「赤いシャインマスカット」があると聞いたら、信じますか?
シャインマスカットといえば、あの輝くような黄緑色。
それが、鮮やかな赤色になって、しかも味はシャイン譲りの甘さとマスカット香・・・
「そんな夢みたいなぶどう、あるの?」
あるんです。
その名も、サンシャインレッド。
山梨県が15年の歳月をかけて生み出した、生まれたてホヤホヤの超新品種です。
なにせ新しすぎて、「名前は聞いたことあるけど、実物は見たことない」という方がほとんどのはず。
デビューのときには、ふるさと納税で10万円超えの寄付が殺到して、たった3日で完売という伝説を作ったぶどうでもあります。
今日は果物屋のヨシハマが、このサンシャインレッドについて、
- どうやって開発されたのか
- 何と何のかけ合わせなのか
- どんな味がするのか
- なぜ山梨でしか作れないのか
細かいところまで、たっぷり解説していきます。
読み終わる頃には、今年の秋に食べたいぶどうが決まっているはずですよ(笑)
それでは、いきましょう!
サンシャインレッドってどんなぶどう?
まず、プロフィールをざっくりと。
サンシャインレッドは、ひとことで言えば「赤いシャインマスカット」です。
- 色:鮮やかな赤色の美しい果実
- 甘さ:糖度19度程度と、シャインマスカットに匹敵
- 香り:マスカット香が非常に強い
- 食べやすさ:種なし・皮ごとOK
つまり、シャインマスカットの「甘い・香る・種なし・皮ごと」という4拍子をそのまま受け継ぎながら、
見た目だけが、宝石のような赤に変わった。
そんな、いいとこ取りのぶどうなんです。
シャインマスカットが世に出て20年近く。
「シャインの次」を担う存在として、今もっとも注目されている品種のひとつです。
【いきなり衝撃】正式名は「サンシャインレッド」じゃない
さて、いきなりですが豆知識を。
実は「サンシャインレッド」は、正式な品種名ではありません。
正式名は――
「甲斐ベリー7(かいベリーセブン)」。
・・・急に、開発コードみたいになりましたね(笑)
これはどういうことかというと、
- 品種名(戸籍上の名前):甲斐ベリー7
- 商標(売るときの名前):サンシャインレッド
という2段構えになっているんです。
品種登録が2022年、「サンシャインレッド」の商標登録が2023年。
「甲斐ベリー7、おいしいよ!」と言われるより、
「サンシャインレッド、食べてみて!」
の方が、100倍おいしそうですもんね。
太陽(サンシャイン)を浴びて輝く赤いシャイン。
ネーミングの勝利だと思います(笑)
ちなみに「甲斐」は山梨の旧国名。
コードネームにも、ちゃんと山梨の誇りが刻まれているんです。
誕生の物語:「シャインの赤が欲しい」に応えた15年
ここからは、誕生の物語です。
サンシャインレッドを生んだのは、山梨県果樹試験場。
つまりこのぶどうは、山梨県が公式に開発した「県のオリジナル品種」です。
開発のきっかけは、農家さんや市場からのこんな声でした。
「シャインマスカットの特性を受け継ぎながら、赤い色で皮ごと食べられるぶどうが欲しい」
シャインマスカットは、たしかに完璧に近い。
でも、色は黄緑一色。
贈答用の売り場に、シャインと並べて映える「赤」があれば――
そんな期待を背負って、2007年、最初の交配が行われました。
かけ合わせたのは、
サニードルチェ × シャインマスカット
母親の「サニードルチェ」は、山梨県が育成した赤系ぶどう。
美しい赤色と、パリッとした食感の持ち主です。
そこに、父・シャインマスカットの甘さと香りと食べやすさを掛け合わせる。
狙いはズバリ、「赤いシャインマスカット」そのものでした。
そこから、選抜に次ぐ選抜。
何千という候補の中から「色よし・味よし・作りやすさよし」の一本を選び抜き、
初交配から15年後の2022年、ついに品種登録にたどり着きました。
2007年といえば、初代iPhoneが発表された年です。
iPhoneが16まで進化する間、山梨の試験場ではひたすら一房のぶどうを磨き続けていた。
そう考えると、15年の重みが伝わってきませんか?
デビューが伝説級。「10万円のぶどう」が3日で完売
さて、そうして生まれたサンシャインレッド。
デビューの仕方が、規格外でした。
2022年、品種登録されたばかりのサンシャインレッドが、山梨県のふるさと納税の返礼品として登場したんです。
その内容が、
「10〜12万円の寄付で、サンシャインレッド1房」
10万円ですよ!? ぶどう1房で!?
「さすがに高すぎでしょ・・・」
と思いきや――
用意された50房が、わずか3日で完売。
新品種への期待の高さが、とんでもない形で証明されたデビュー戦でした。
もちろんこれは「世界初お披露目のプレミア価格」であって、今はもっと現実的な価格で買えますので、ご安心ください(笑)
でも、「10万円でも欲しい人が殺到したぶどう」という事実は、知っておいて損はないですよ。
サンシャインレッドは「山梨でしか作れない」
ここも大事なポイントです。
サンシャインレッドは、山梨県内の農家さんしか栽培できません。
山梨県が開発した県のオリジナル品種なので、苗が県外に出ないよう管理されているんです。
これ、実は今の時代、とても大事な戦略なんですね。
というのも、シャインマスカットは国が開発した品種でしたが、苗が海外に流出してしまい、今では海外産のシャインが大量に出回る事態に。
その教訓から、新しい品種は「地域限定」でしっかり守る、という流れになっているんです。
つまりサンシャインレッドは、
「山梨に行くか、山梨から取り寄せるしかない」
正真正銘の、山梨限定ぶどう。
このプレミア感、たまりませんよね。
※【参考】同じ「山梨のぶどう」でも、民間の研究所が生んだ品種もあります。幻の赤いマスカット「甲斐路」の物語はこちら。
→ 甲斐路のすべて。スーパーから姿を消した「幻の赤いマスカット」を知っていますか?
ライバル登場!長野の「クイーンルージュ」との赤いシャイン対決
実は、「赤いシャインマスカット」を名乗るぶどうはサンシャインレッドだけではありません。
お隣・長野県が開発した「クイーンルージュ」という品種も、シャインマスカットの血を引く赤系ぶどうなんです。
- 山梨代表:サンシャインレッド(シャイン×サニードルチェ)
- 長野代表:クイーンルージュ(シャイン×ユニコーン)
ぶどう王国の1位と2位が、それぞれの威信をかけて「赤いシャイン」をぶつけ合っている――
そんな構図なんですね。
これ、ぶどう好きとしてはたまらなく面白い時代だと思いませんか?
シャインマスカットという偉大な親から、県ごとに違う「子どもたち」が生まれて、それぞれの土地の看板を背負って競い合う。
戦国時代の甲斐と信濃よろしく、令和のぶどう川中島です(笑)
※【参考】この2つの「赤いシャイン」を徹底比較した記事があります。対決の詳細はこちらでどうぞ。
→ どっちが赤いシャインマスカット?「クイーンルージュ」VS「サンシャインレッド」
味・食べ方・旬の時期
お待たせしました。実食情報です。
味の特徴
- 糖度19度程度——数字だけならシャインマスカット級
- マスカット香が非常に強い——ここがサンシャインレッド最大の魅力。「シャインより香りが強い」という声もあるほど
- パリッとした食感——母・サニードルチェ譲りの心地よい歯ざわり
- 種なし・皮ごと——手も汚れず、パクパク止まらない
赤いぶどうというと「濃厚でコクのある系」を想像しがちですが、サンシャインレッドは爽やかで上品な甘さ。
見た目は情熱の赤、味わいは貴婦人。
このギャップがいいんです(笑)
美味しい食べ方
- 食べる1〜2時間前に冷蔵庫へ(冷やしすぎると香りが立ちにくくなります)
- 皮ごとそのままが正解。皮の近くにこそ香りがあります
- 赤い実を活かして、フルーツ盛り合わせの主役にすると映えます
旬の時期
9月上旬〜下旬が出荷の中心です。
シャインマスカットと時期が重なるので、「緑と赤のシャイン食べ比べ」という最高に贅沢な楽しみ方もできますよ。
まとめ:サンシャインレッドのすべて
今日のお話を、まとめますね。
- サンシャインレッドは「赤いシャインマスカット」。糖度19度・強いマスカット香・種なし皮ごと
- 正式な品種名は「甲斐ベリー7」。サンシャインレッドは商標(2022年品種登録・2023年商標登録)
- 山梨県果樹試験場が、2007年の初交配から15年かけて開発
- かけ合わせは「サニードルチェ×シャインマスカット」
- デビューはふるさと納税10〜12万円で50房が3日完売という伝説
- 栽培できるのは山梨県内の農家だけ。正真正銘の山梨限定品種
- ライバルは長野のクイーンルージュ。「赤いシャイン対決」が熱い
- 旬は9月。シャインとの食べ比べもおすすめ
シャインマスカットの登場が「ぶどうの歴史が変わった瞬間」だとしたら、
サンシャインレッドは「その歴史の、次のページ」です。
まだ流通量が少なく、スーパーではほぼ出会えない今だからこそ、
「もうサンシャインレッド食べたよ」
って、ちょっと自慢できるチャンスでもあります(笑)
うちのショップでは、山梨・南アルプス市の秋山農園さんが育てたサンシャインレッドを、9月上旬ごろからお届けします。
山梨県内でも、まだ栽培している農家さんが少ない貴重な赤いシャイン。
数に限りがありますので、気になる方はお早めにチェックしてみてくださいね。
→ 秋山農園のサンシャインレッドはこちらからご覧いただけます
本日は以上です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
ときわオンラインのヨシハマでした。
それでは〜!
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