フルーツショップ「ときわオンライン」の店長日記。旬のフルーツ、カット方法、保存方法、などフルーツ情報を書いています

果物語(くだものがたり)

スイカの名産地はどこ?果物屋が選ぶ「一度は食べたい」日本の名産地

こんにちは、ときわオンラインのヨシハマです。

突然ですが、皆さん。

「スイカの名産地は?」と聞かれたら、どこを思い浮かべますか?

熊本? 千葉? 山形?

人によって、パッと出てくる県がけっこう違うんじゃないでしょうか。

実はこれ、当然なんです。

というのも、スイカの名産地は日本全国に散らばっていて、しかもそれぞれ「活躍する季節」が違うから。

春は九州、夏は東北、そして冬は・・・沖縄!?

そう、日本のスイカ産地は、まるで駅伝のように、季節をリレーしながら一年中スイカを届けてくれているんです。

果物屋をやっている僕も、今回改めて調べてみて、「へえ、そうだったのか!」の連続でした。

ということで今日は、日本のスイカ名産地を、季節のリレー順に巡る旅へ、皆さんをご案内します。

「あの県のスイカ、食べてみたいな」

そんな発見があると思いますので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

それでは、いきましょう!

【春の第一走者】熊本県・植木 — 出荷量日本一のスイカ王国

まずトップバッターは、熊本県

実は熊本、スイカの出荷量が日本一なんです。

「え、熊本ってスイカのイメージあんまりない・・・」

という方もいるかもしれませんが、スイカ業界では押しも押されもせぬ王者。

中でも有名なのが、熊本市北部の植木(うえき)町です。

「植木スイカ」といえば、市場でも一目置かれる全国区のブランドなんですよ。

熊本のすごいところは、出荷の早さ

ハウス栽培が盛んで、なんと春先の3月ごろから美味しいスイカが出始めます。

「春にスイカ?」と思うかもしれませんが、この「春スイカ」、知る人ぞ知る美味しさなんです。

ちなみに、うちのショップで春に大人気の金色羅皇やピノガールを育てている岡山農園さんも、熊本の農家さん。

春スイカの美味しさは、僕が毎年保証します(笑)

【初夏の第二走者】千葉県・富里 — 関東が誇る、皇室献上の名産地

続いて、関東代表。

千葉県の富里(とみさと)市です。

「関東にもスイカの名産地ってあるの?」

と思った方。あるんです、それも超・名門が。

実は千葉県は、熊本に次ぐ出荷量全国2位のスイカ県。

その中心が富里市で、歴史はなんと戦前まで遡ります。

昭和10年(1935年)にスイカ栽培の組合ができて、その翌年には皇室にスイカを献上

そこから「富里スイカ」の名前が、一気に全国に知れ渡ったそうです。

美味しさの秘密は、関東ローム層の水はけの良い土と、昼夜の寒暖差

シャリッとした食感と甘さが自慢で、旬は5月上旬〜7月中旬ごろ。

そして富里で有名なのが、毎年6月に開催される「スイカロードレース」というマラソン大会。

なんと、給水所ならぬ「給スイカ所」で、スイカを食べながら走れるんです(笑)

一度走ってみたいような、スイカだけ食べに行きたいような・・・。

【真夏のエース】山形県・尾花沢 — 夏スイカの横綱

さあ、夏本番。

真夏のエース区間を走るのが、山形県の尾花沢(おばなざわ)市です。

「夏スイカといえば尾花沢」

と言われるほどの、夏スイカの横綱的存在

山形県は出荷量全国3位で、その主力がこの尾花沢エリアなんです。

尾花沢のすごさは、昼と夜の寒暖差にあります。

盆地特有の、昼は暑く、夜はぐっと涼しくなる気候。

この寒暖差が、スイカの甘みをぐーっと引き出して、シャリシャリの食感と濃い甘さを生むんですね。

旬は7月下旬〜8月

まさに「夏休みのスイカ」のど真ん中を、尾花沢スイカが支えているわけです。

そして、ここでちょっとだけ自慢させてください(笑)

うちのショップで取り扱っている夏スイカは、まさにこの尾花沢でスイカを育てている「むらかみ農園」さんのもの。

金色羅皇、ブラックジャック、ゴールデンジャック、ピノガール・・・と、話題の品種を次々と手がける、尾花沢の頼れるスイカ農家さんなんです。

名産地・尾花沢の実力、ぜひ一度味わってみてほしいです。

※【参考】むらかみ農園さんのスイカ5品種は、こちらの記事で詳しく紹介しています。
→ 山形・むらかみ農園のスイカ、いよいよ予約受付スタート!尾花沢の夏スイカ5品種を紹介

→ 尾花沢・むらかみ農園のスイカはこちらからご覧いただけます

【西日本の雄】鳥取県・北栄町 — 「大栄スイカ」の実力

夏のリレーには、西日本からも強力なランナーが参加しています。

鳥取県の北栄町(ほくえいちょう)、旧・大栄町で育つ「大栄(だいえい)スイカ」です。

鳥取といえば砂丘のイメージですが、スイカでも西日本有数の名産地として知られています。

大栄スイカは、大玉でずっしり、シャリ感が強くて甘みもしっかりという、「ザ・王道」の美味しさで人気のブランド。

贈答用としても選ばれることが多い、実力派のスイカなんです。

ちなみに北栄町は、『名探偵コナン』の作者・青山剛昌さんの出身地としても知られている町。

コナン君の町で育った名探偵級のスイカ・・・なんて言ったら、ちょっとこじつけすぎですかね(笑)

【冬の最終走者】沖縄県・今帰仁 — まさかの「冬スイカ」

さて、いよいよ最終ランナーです。

夏の果物のはずのスイカを、冬に届けてくれる産地があるんです。

それが、沖縄県の今帰仁村(なきじんそん)

沖縄本島北部、「やんばる」と呼ばれる自然豊かなエリアにある村です。

僕は沖縄に住んでいるので、「沖縄でスイカといえば今帰仁」というのは昔から当たり前の感覚だったんですが、

以前から、こんな噂を耳にしていました。

「今帰仁スイカって、年中あるらしいよ」

年中? スイカが?

さすがにそれはないでしょ、と思いつつ、今回しっかり調べてみたんです。

そうしたら・・・

ほぼ本当でした(笑)

今帰仁スイカの出荷時期は、なんと12月初旬〜9月初旬

1年のうち、約10ヶ月間も出荷されているんです。

温暖な気候を活かして、年間で2期作・3期作という栽培を行っているからこそできる技なんですね。

しかも今帰仁スイカは「日本一収穫が早いスイカ」とも言われていて、冬に出荷されるスイカとして、クリスマスや年末の贈答用にも人気なんだとか。

糖度11度以上の基準を満たした、シャリシャリで爽やかな甘さのスイカ。

「真冬にコタツでスイカ」という不思議な体験ができるのは、今帰仁スイカならではだと思います。

【まとめ】スイカ名産地は「季節のリレー」で覚えよう

というわけで、日本のスイカ名産地を巡ってきました。

改めて、リレー順にまとめますね。

季節 産地 ブランド・特徴
春(3月〜) 熊本県・植木 出荷量日本一。春スイカの王国
初夏(5〜7月) 千葉県・富里 出荷量2位。皇室献上の歴史ある関東の名門
夏(6〜7月) 鳥取県・北栄町 西日本の雄「大栄スイカ」
真夏(7〜8月) 山形県・尾花沢 夏スイカの横綱。寒暖差が生む甘さ
冬〜春(12〜9月) 沖縄県・今帰仁 まさかの冬スイカ。ほぼ年中出荷!

他にも、新潟の「八色(やいろ)スイカ」や長野の「波田(はた)スイカ」など、全国には個性豊かな名産地がまだまだあります。

こうして見ると、面白くないですか?

春は熊本に始まり、関東・西日本・東北と北上して、冬は沖縄がゴールテープを切る。

日本のスイカは、名産地たちの見事なリレーによって、ほぼ一年中楽しめるようになっているんです。

スーパーや通販でスイカを選ぶとき、「今の季節は、どこの産地が旬かな?」と考えてみると、スイカ選びがもっと楽しくなると思いますよ。

そして、これから夏本番。

リレーのエース区間を走る尾花沢・むらかみ農園さんのスイカは、うちのショップでご予約受付中です。

夏スイカの横綱の実力、ぜひご自宅で体感してみてくださいね。

→ 尾花沢・むらかみ農園のスイカはこちらからご覧いただけます

※【参考】そもそもスイカはいつから日本の夏の定番になったのか?歴史が気になる方はこちらもどうぞ。
→ スイカはいつから夏の定番に?果物屋がたどる、4000年のスイカ大冒険史

本日は以上です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
ときわオンラインのヨシハマでした。
それでは〜!

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