フルーツショップ「ときわオンライン」の店長日記。旬のフルーツ、カット方法、保存方法、などフルーツ情報を書いています

果物語(くだものがたり)

桃の皮がツルンと剥ける「湯むき」のやり方。でも桃農家さんは意外とやらない?

こんにちは、ときわオンラインのヨシハマです。

桃が美味しい季節になりましたね。

ところで皆さん、桃を「お湯にくぐらせる」と、皮がペロッと剥けるって、聞いたことありますか?

トマトの湯むきみたいに、桃も熱湯にサッとくぐらせると、薄い皮がツルン!と気持ちよく剥ける、というアレです。

SNSやYouTubeで、あの「ツルン」の瞬間の動画を見たことがある方も多いんじゃないでしょうか。

僕もあの動画、見たことがあります。
めちゃくちゃ気持ちいいんですよね(笑)

ただですね。

実は僕、こんな動画も見たことがあるんです。

「桃農家ですが、湯むきはおすすめしません」

え、そうなの!?と。

みんなやってる(っぽい)あの湯むき、実はダメなの・・・?と。

気になったので、今回は「桃の湯むきのやり方」と、「農家さんが湯むきをすすめない理由」の両方を、しっかり調べてまとめてみました。

短めの記事なので、桃を食べる前にサクッと読んでみてください。

まずは基本。「桃の湯むき」のやり方

やり方は、トマトの湯むきとほぼ同じです。

<桃の湯むき・4ステップ>

1. 桃のお尻に、浅く十字の切り込みを入れる
皮を剥くきっかけを作るだけなので、ごく浅くでOKです。

2. 沸騰したお湯に、桃をそっと入れる
目安は10〜20秒ほど
完熟なら10〜15秒、硬めの桃なら30〜45秒くらいです。

3. すぐに氷水に取って、しっかり冷やす
ここが一番のポイント。
たっぷりの氷水で2分ほど冷やします。
この「熱→冷」の温度差で、皮がふわっと浮くんです。

4. 切り込みから、皮をペロッと剥く
うまくいくと、ツルン!と一枚で剥けます。
あの快感は、たしかにクセになります(笑)

コツをまとめると、「切り込みは浅く」「お湯は短時間」「氷水はケチらない」の3つですね。

ところが。桃農家さんは「湯むきしない」らしい

さて、ここからが今日の本題です。

こんなに便利そうな湯むきなのに、桃のプロたちは、意外と湯むきをすすめていないんです。

調べてみると、理由は主に3つありました。

理由1:熱で「桃本来の味と食感」が少し落ちる

桃は、ものすごくデリケートな果物です。

たった数十秒とはいえ、熱湯にくぐらせることで、桃本来の食感・舌ざわり・風味が、若干損なわれてしまうと言われているんですね。

生で食べる果物に、一度「熱」を入れるわけですから、言われてみれば、たしかに・・・という話です。

理由2:湯むきした桃は「変色が早い」

これも意外なポイントでした。

包丁で剥いた桃より、湯むきした桃の方が、果肉の変色が早いと言われているんです。

せっかくきれいに剥けても、食卓に出す頃に茶色っぽくなってしまったら、ちょっと悲しいですよね。

理由3:熟していない桃だと、そもそも失敗する

湯むきがツルンと決まるのは、桃がしっかり熟しているときです。

まだ硬い桃だと、皮がうまく浮かずに、中途半端にベロベロになって失敗しがち。

「お湯を沸かす手間をかけたのに失敗・・・」

これが結構あるあるみたいなんですね。

じゃあ、農家さんはどう剥いてるの?

「湯むきしないなら、どうやって剥くの?」

と思いますよね。

プロがすすめる方法は、拍子抜けするほどシンプルでした。

「先にカットしてから、皮を剥く」

これだけなんです(笑)

<カットしてから剥く方法>

  1. 桃を丸のまま、種に沿ってくし形にカットして、種を外す
  2. カットした桃の皮の端を、包丁で軽く押さえる
  3. 皮を押さえたまま、果肉の方をクイッと起こす
  4. 皮だけがまな板に残って、きれいに剥がれる

なぜこれでうまくいくかというと、先にカットすることで「皮の幅」が狭くなるから

丸ごと剥こうとすると、皮の面積が広いので途中でちぎれてしまうんですが、くし形なら皮が細長い帯状になるので、ちぎれずにスッと剥けるんですね。

熱も入れないので、味も食感もそのまま。
変色もしにくい。

なるほど、理にかなっています。

ちなみに、桃農家さんからは「甘い桃ほど、皮は手でつるっと剥けない」なんて話もあるそうです。

「手で剥けない=ハズレ」ではなくて、むしろ逆の可能性もある、というのは面白いですよね。

結論:湯むきは「使い分け」がおすすめ

さて、両方の言い分を聞いたところで、僕なりの結論です。

湯むきがダメというより、「用途で使い分け」が正解だと思いました。

● 生でそのまま食べるなら → カットしてから剥く
完熟桃の味と食感を100%楽しむなら、こちら。
農家さんがすすめるのも、この食べ方です。

● コンポートやゼリーなど、加工するなら → 湯むきもアリ
どうせ加熱する料理なら、熱のデメリットは気になりません。
丸ごとの形を活かしたいデザートや、一度にたくさん剥きたいときは、湯むきが便利です。

あの「ツルン」は気持ちいいけど、一番美味しい食べ方とは限らない。

これが今回の学びでした。

せっかく旬の美味しい桃を手に入れたなら、生で食べる分は、ぜひ「カットしてから剥く」方法を試してみてくださいね。

※【参考】ところで「桃と梅って親戚なの?」と気になったことがある方は、こちらの記事も面白いと思います。
→ 梅と桃の違いって何?果物屋が花・実・時期をわかりやすく解説

うちのショップでも、いま旬を迎えている和歌山・グリーンジャンクションさんの無農薬桃をはじめ、農家直送の美味しい桃を取り扱っています。

とろけるような旬の桃で、ぜひ「カット剥き」デビューしてみてください(笑)

→ 農家直送の美味しい桃はこちらからご覧いただけます

本日は以上です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
ときわオンラインのヨシハマでした。
それでは〜!

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