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果物語(くだものがたり)

どっちが赤いシャインマスカット?「クイーンルージュ」「サンシャインレッド」

どっちが赤いシャインマスカット?「クイーンルージュ」「サンシャインレッド」

こんにちは、ときわオンラインのヨシハマです

いきなりですが、みなさんシャインマスカットは知っていますよね?

当然知ってる!毎年食べてるよ!という方も多いと思います。

皮ごと食べられて、種もない、しかも激甘!という完璧なぶどうですよね。

本当に美味しいです!

それでは、「赤いシャインマスカット」は知っていますか?

「え!そんなぶどうがあるの?」

という方がほとんどではないでしょうか

それが、あるんです。

ここ数年で、「赤いシャインマスカットとして売り出している品種がいくつか出てきているんですね。

本日は、赤いシャインマスカットの椅子取りゲームというテーマで話をしようと思います。

実際にそんな競争があるのかはわかりませんが、僕の中で赤いシャインマスカットのポジションを誰が取るのか競い合っているように見えて、密かに注目しています。

赤いシャインの椅子取りゲーム

さて、この赤いシャインマスカットなんですが、

現在、「クイーンルージュ」、「サンシャインレッド」、「バイオレットキング」、「スカーレット」と言う品種が赤いシャインマスカットとして売り出されています。

大々的に発表しているのが、「クイーンルージュ」と「サンシャインレッド」。

個人的には、この2品種が本命でどちらかが、赤いシャインマスカットのポジションをとっていくだろうと思っています。

この赤いシャインマスカットの話を聞いたのは2020年ごろでした。

山梨県南アルプス市のぶどう農家、秋山農園の秋山さんと話をしていたところ、

「ここ数年で、赤いシャインマスカットが出てくるよ」と聞いていたんです。

その時は「そんな品種が出てくるんだぁ。食べてみたいなー」となんとなく頭に入れていました。

そして、

「長野県が、赤いシャインマスカットとして「クイーンルージュ」を発表したという、情報をニュースかなんかでみた時に

「あっ!秋山さんが言ってたぶどうだ!」と思って、早速取り寄せて食べました。

参考
どんな味?クイーンルージュを食べた感想

どんな味? 赤いシャインマスカット「クイーンルージュ」 先日、メチャクチャおいしいぶどうに出会ってしまいました。 その名は・・・ 「クイーンルージュ」 赤いシャインマスカットと言われ、種無しで、皮ごと ...

続きを見る

驚きの美味しさです!!シャインマスカット並みに甘い!!

「いや、もしかしてシャインマスカットより甘いかも・・」

と思うほど、の甘さです。

パリッと皮を噛んだ瞬間に、甘ーい果汁が口の中に広がり、思わず「甘っ!」と声を出してしまうほど。

もちろん、見た目はキレイな赤色で惚れ惚れするほどに美しい!

「これは、人気のぶどうになるかも・・!」と思って、その感想を秋山さんに伝えました。

すると、

「違う、違う、そのぶどうじゃないんだよ」と言われたんです。

え、どういうこと?

赤いシャインマスカットは、山梨から出てくる品種のことで来年出てくるよ」とのことです。

秋山さんの言う、赤いシャインマスカットは「甲斐ベリー7」という品種名で、その当時はまだ商品名も付いていないぶどうだったんです。

秋山さんには、冗談半分で「赤いシャインマスカットのポジションを先に取られてしまってるじゃないですか!」と言うと、

「そうなんだよ。困ったねー」みたいに笑っていましたが、内心はどこか悔しそう・・

「甲斐ベリー7」は山梨県の果樹試験場が10年以上かけて開発され、農家さんに試験的に育ててもらいながら、関係者全員で開発したみたいなものなので、相当期待されていたのではないかと思います。

そんな中、先に「赤いシャインマスカット」として「クイーンルージュ」が発表されたので、山梨県のぶどう関係者は「やられた!」となったのではないでしょうか

長野県は商売上手?

秋山さんの話を聞くと、長野県はぶどうの栽培技術も高いけど「売り方」がうまいそうです。

なるほど、

確かに、長野のオリジナル品種「ナガノパープル」をみても、長野県は売り出し方が上手いのかもしれません。

黒系のぶどうは人気品種「巨峰」、「ピオーネ」の2大巨頭で、他の品種が入る隙がないほど、確立されていました。

それが、ここ数年で「ナガノパープル」は一気に知名度を上げて人気品種の仲間入りを果たしていますよね

もちろん、ナガノパープルは濃厚なコクのあるブドウで味もいいし、皮ごと食べられるので食べやすい。というのはありますが、

ある時期から、急にメディアの露出が増えたり、ナガノパープルを使ったコンビニスイーツが多くなったりしていました。

なるほど、長野県は売り出し方が上手なのかもしれません。

山梨県の本気

とはいえ、

ぶどうの生産量日本一は「山梨県」です。

山梨の農家さんも「俺達が日本一だ!」というプライドを持っていると思います。

そこで、山梨県が本気を出してきたのです。

2023年「赤いシャインマスカット」として甲斐ベリー7を「サンシャインレッド」として発表してきたんです。

発表したのは、山梨県知事!

県知事が発表するところが、山梨県の本気度が感じられます。

そして、

その年に、秋山さんからサンシャインレッドが実ったということで、送られてきました。

早速、食べてみると驚きました!

これは、、びっくりするほど美味しい!

甘い!でもその甘さがくどくないんです。香りが強く、どっちかというと黒系の葡萄の香りも感じるぶどうです。甘いけど爽やか。

「これは、山梨県が本気を出してきたな。」と感じました。メチャクチャ美味しいです。

これからメチャクチャ人気が出そうな予感・・

2024年は勝負の年?

サンシャインレッドは2023年に発表はされましたが、本格的に出回るのは2024年。今年です!

はたして、赤いシャインマスカットの椅子に座るのは「クイーンルージュ」なのか、「サンシャインレッド」なのか?

クイーンルージュはサンシャインレッドより1年早く出回っているので、ある程度の人に認知されていると思います。

そこら辺を見るとサンシャインレッドは少し不利かな?って思いますが、山梨県の本気度を見る限り、大々的に売り出していくかもしれません。

農家さんはそこまで考えていないかもしれませんが、僕は密かにこの椅子取りゲームに注目しています。

当店ではどちらの品種も取り扱っていないんですが、(農家さんを探している最中です)どちらも驚くほど美味しいです。

みなさんも実際に食べてみて、どちらが赤いシャインマスカットにふさわしいのか選んでみてはいかがでしょうか?

実際に食べると、「どっちも赤いシャインマスカットでいいわ!」ってなるかもしれないですね(笑)

ということで、本日は以上です。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

ときわオンラインのヨシハマでした。

それではー、

 

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