フルーツショップ「ときわオンライン」の店長日記。旬のフルーツ、カット方法、保存方法、などフルーツ情報を書いています

果物語(くだものがたり)

ぶどうは冷凍できる?皮がツルンとむける保存術と食べ方

こんにちは、ときわオンラインのヨシハマです。

ぶどうの美味しい季節になると、お客様からよくいただく質問があります。

「ぶどうって、冷凍できますか?」

たくさん買ったはいいけど、食べきれない。
いただきものの立派なぶどう、傷ませたくない。

そんなとき、頭に浮かぶのが「冷凍」ですよね。

でも同時に、こんな不安もあるはず。

「冷凍したら、まずくなるんじゃないの?」
「解凍したら、ぶよぶよになりそう・・・」

今日は、その疑問に果物屋がハッキリお答えします。

結論から言うと――

ぶどうは冷凍できます。

しかも、ただ保存できるだけじゃありません。

  • 保存期間が数日→約1ヶ月に延びる
  • 天然のシャーベットみたいなデザートになる
  • おまけに皮がツルンとむけるようになる

と、いいことだらけなんです。

ただし、ひとつだけやってはいけないこともあります。

今日は、正しい冷凍方法から食べ方、注意点まで、まるっと解説しますね。

それでは、いきましょう!

結論:ぶどうの冷凍は「保存」であり「デザート作り」でもある

まず、大事な考え方からお伝えします。

ぶどうの冷凍は、「仕方なくやる保存」ではありません。

むしろ、

「凍らせた方が美味しい」という新しい楽しみ方なんです。

凍ったぶどうは、シャリシャリの天然シャーベット

砂糖も添加物もゼロなのに、ぶどうの甘さがぎゅっと凝縮された、立派な夏のデザートになります。

「保存のために冷凍したら、むしろ家族に冷凍が人気になった」

なんて声もあるくらい(笑)

食べきれないぶどうの避難先としてはもちろん、「あえて冷凍する」価値がある

これが、果物屋としての結論です。

冷凍すると何が変わる?3つのメリット

具体的に、冷凍で何が変わるのか見てみましょう。

メリット1:保存期間が「数日→約1ヶ月」に

ぶどうはデリケートな果物で、冷蔵庫に入れても日持ちは数日〜1週間程度

それが冷凍すると、

約3〜4週間(1ヶ月弱)まで延びます。

「今週食べきれないな」と思ったら、迷わず冷凍へ。

傷ませて捨てるより、100倍いいです。

メリット2:シャリシャリの「天然シャーベット」になる

凍ったぶどうは、そのままかじるとシャリッシャリ

10分ほど置いて半解凍にすると、外はとろっ、中はシャリッという絶妙な食感になります。

これがもう、想像以上に美味しい。

特に暑い日、お風呂上がりの冷凍ぶどうはアイス代わりの最高のおやつです。

小さなお子さんのおやつにも、砂糖不使用で安心ですよ。

メリット3:皮がツルンとむけるようになる

これ、意外と知られていない裏技です。

ぶどうは冷凍すると、実と皮の間にすき間ができて、皮がびっくりするほどむきやすくなるんです。

凍ったぶどうを水にさっとくぐらせると・・・

ツルンッ!

と、気持ちいいくらいきれいにむけます。

「巨峰の皮むきが面倒」という方こそ、一度試してみてほしいです。

ちょっとした快感ですよ(笑)

正しい冷凍方法【4ステップ】

それでは、冷凍のやり方です。

ポイントは「房のままではなく、粒に分けてから」

ステップ1:粒をハサミで切り分ける

房から粒を外すとき、手でもぎ取るのはNGです。

軸の付け根に穴が開いて、そこから傷みやすくなります。

キッチンバサミで、軸を2〜3mm残してチョキチョキ切り分けてください。

ステップ2:やさしく洗う

冷凍後は洗えないので、冷凍前に洗います

ボウルの水でやさしく振り洗いすればOK。

ステップ3:水気をしっかり拭く

キッチンペーパーで、一粒ずつ丁寧に水気を拭き取ります。

水気が残っていると、粒同士がくっついたり、霜がついたりする原因に。

ここが仕上がりを分ける、一番大事な工程です。

ステップ4:保存袋に入れて冷凍庫へ

冷凍用の保存袋に、なるべく重ならないように入れて、空気を抜いて冷凍庫へ。

金属製のバットに乗せて凍らせると、急速冷凍に近づいて、より美味しく仕上がります。

これで完成。

作業時間は5分ほどです。簡単でしょう?

冷凍ぶどうの美味しい食べ方

冷凍したぶどう、こう楽しんでください。

● そのままかじる(凍結シャーベット)
カチカチのままガリッと。
暑い日はこれが一番です。

● 10分待って「半解凍」
常温に10分ほど置くと、外とろっ・中シャリッの絶妙ゾーンに。
個人的にはこれが一番好きです(笑)

● 水にさっとつけて「皮ツルン」
皮をむいて食べたい方はこれ。
むいた実は、そのままでもヨーグルトに乗せても。

● 炭酸やお酒に浮かべて「飲める氷」
凍ったぶどうを氷代わりにサイダーやワインへ。
溶けても薄まらず、最後は食べられる。
おもてなしにも使える小技です。

● スムージーの材料に
凍ったままミキサーへ。
氷いらずで、濃厚なぶどうスムージーになります。

やってはいけないこと・注意点

いいことだらけの冷凍ぶどうですが、注意点が2つあります。

注意1:「完全解凍」はNG

冷凍ぶどうを常温で完全に解凍すると、水分が抜けてぶよぶよの食感になってしまいます。

冷凍ぶどうは、凍ったまま〜半解凍で食べるもの。

「生のぶどうに戻す」ことはできない、と覚えておいてください。

だからこそ、

すぐ食べる分は冷蔵、食べきれない分は早めに冷凍

という使い分けが正解です。

注意2:シャインマスカットは「冷蔵が基本」

シャインマスカットなど皮ごと食べる品種は、あのパリッとした食感と香りが命

冷凍もできますが、繊細な風味は少し落ちやすいので、基本は冷蔵で、食べきれない分だけ冷凍がおすすめです。

なお、冷凍シャインは皮ごとシャリッと食べられて、これはこれで美味しいですよ(笑)

品種別・冷凍との相性

果物屋の視点で、品種ごとの冷凍相性をまとめてみました。

品種冷凍相性おすすめの食べ方巨峰・ピオーネ◎ 最高半解凍+皮ツルンむきデラウェア◎小粒なので凍ったままポイポイシャインマスカット○皮ごとシャリッと(基本は冷蔵)ナガノパープルなど皮ごと系○皮ごとシャーベット感覚

特に巨峰・ピオーネなどの大粒黒ぶどうは、冷凍との相性が抜群。

濃厚な甘さがシャーベットになったときの満足感は、ちょっとしたご褒美レベルです。

※【参考】巨峰について深く知りたい方は、こちらの記事もどうぞ。王様の物語です。
巨峰のすべて。戦時中に生まれ「売れなかった」ぶどうが、王様になるまでの物語

まとめ:迷ったら冷凍。ただし半解凍で食べるべし

今日のお話を、まとめますね。

  • ぶどうは冷凍できる。保存期間は数日→約1ヶ月に
  • 凍ったぶどうは砂糖いらずの天然シャーベット
  • 冷凍すると皮がツルンとむけるようになる(水にさっとつける)
  • 冷凍方法は「ハサミで軸2〜3mm残して切る→洗う→拭く→袋」の4ステップ
  • 食べるのは凍ったまま〜半解凍。完全解凍はぶよぶよになるのでNG
  • シャインなど皮ごと系は冷蔵が基本、食べきれない分を冷凍
  • 巨峰・ピオーネは冷凍相性抜群

「食べきれないから冷凍」が、いつのまにか「冷凍が楽しみ」に変わる。

ぶどうの冷凍は、そんなちょっと得した気分になれる保存術です。

そして、どうせ冷凍シャーベットにするなら、もともと甘いぶどうで作るのが一番。

うちのショップでは、山梨・南アルプス市の秋山農園さん・隆昇園さんの巨峰・ピオーネ・シャインマスカットなど、農家直送のぶどうを取り扱っています。

たっぷり取り寄せて、半分は生で、半分は冷凍で。

そんな「二度おいしい」ぶどうの楽しみ方、今年の秋はぜひ試してみてくださいね。

農家直送の美味しいぶどうはこちらからご覧いただけます

※【参考】ぶどうの品種選びに迷ったら、こちらの記事もどうぞ。
ぶどうとマスカットの違いって何?「赤いぶどう」はどっちなのか、果物屋が真剣に考えてみた

本日は以上です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
ときわオンラインのヨシハマでした。
それでは〜!

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