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果物語(くだものがたり)

梅と桃の違いって何?果物屋が花・実・時期をわかりやすく解説

こんにちは、ときわオンラインのヨシハマです。

突然ですが、みなさん春になると道端や公園でピンクや白の花が咲いているのを見かけますよね。

「あれ、梅かな?それとも桃かな?」

って思ったこと、一度はあるんじゃないでしょうか。

実は、梅と桃の花って本当によく似ているんですよ。

僕も果物屋として毎年この時期になると農家さんの畑にお邪魔するんですが、「これ、梅ですか?桃ですか?」って聞いてしまうことがあるんです(笑)。

農家さんには毎回笑われます。

なので今日は「梅と桃の違い」をテーマに、花のこと、実のこと、時期のこと、まるっと解説していこうと思います。

「知ってるよ!」という方も「全然わからない!」という方も、ぜひお付き合いいただければうれしいです。


梅と桃、そもそも何が似ているの?

まずはじめに、なぜ梅と桃がこんなに混乱されやすいのか。

理由は単純で、どちらもバラ科サクラ属の植物だからなんですね。

桜も同じバラ科サクラ属ですが、桜は花びらの先が二股に割れているので慣れればすぐわかります。

でも梅と桃は、ちょっと見ただけではわかりにくい。

同じ属の植物なので、確かによく似ているんですよね。

でも、よくよく見ていくと違うポイントがいくつかあります。

一つずつ見ていきましょう。


1. 開花時期の違い

まず、咲く時期が違います。

梅と桃、どちらが先に咲くか知っていますか?

正解は、梅が先です。

  • :1月下旬〜4月下旬ごろ
  • :3月中旬〜4月下旬ごろ

梅は1月下旬から咲き始めて、早い品種は12月中旬に咲くこともあるんです。

「こんな寒い時期に咲くの!?」って感じですよね。

それだけ梅は寒さに強い花なんです。

一方で桃は、春めいてきた3月中旬ごろから咲き始めます。

なので、真冬に花が咲いていたら「これは梅だな」と思って間違いないです。

逆に「桜と同じ時期に咲いているな」と思ったら、それは桃かもしれないですね。


2. 花びらの形の違い

これが、一番の見分けポイントだと思います。

梅:花びらの先が丸い

桃:花びらの先がやや尖っている

この違いを知っているだけで、花を見るだけでかなり見分けやすくなります。

丸くてころんとした感じなら梅、先がちょっとシュッとなっていたら桃。

次に花を見るときは、ぜひ花びらの先に注目してみてください。


3. 花のつき方の違い

花びらの形に加えて、枝への花のつき方も違います。

  • :1つの節(枝の一点)に花が1つ
  • :1つの節に花が2つ

桃は同じ場所から2輪の花が顔を出すので、梅と比べると全体的に華やかでボリュームがあります。

「なんかこっちの方がわさわさしているな」と感じる方が桃だったりしますね。


4. 花柄(枝と花の間の軸)の違い

ちょっとマニアックな見分け方ですが、花柄の長さも違います。

  • :花柄がほぼない。枝に直接くっついて咲く
  • :花柄が短い

梅の花は本当に枝にペタッとくっついているような感じで咲いているんですよ。

桃はそこからちょっと離れて、小さい軸を持って咲いている感じです。


5. 葉が出るタイミングの違い

これも大事なポイントです。

  • :花が終わってから、葉が出てくる
  • :花と葉が同時に出てくる

なので、花と一緒に葉っぱが見えていたら「これは桃だな」と判断できます。

梅の花は「葉っぱが出る前の、枯れた枝に咲く」というイメージですね。

これは個人的に、梅の花がより趣深く感じる理由でもあります。


6. 幹(樹皮)の違い

木の幹を見るのも、見分け方の一つです。

  • :黒っぽくて、ゴツゴツ・ザラザラしている
  • :白っぽくて、ツルツルしていて斑点模様がある

幹の色と質感で、けっこうはっきり違いがわかります。

「木の幹なんて気にしたことなかった」という方も、ぜひ一度触って比べてみてください(笑)。


7. 香りの違い

これが個人的には一番わかりやすい違いかもしれません。

  • :ジャスミンに似た、甘くて上品な香りがある
  • :ほとんど香りがない

梅の花の近くに行くと、ふわっといい匂いがするんですよ。

「梅の香り」は古くから日本人に愛されてきた香りですよね。

逆に桃の花は、見た目は華やかですがほとんど香りはありません。

「花は香りで梅、華やかさで桃」という感じですかね。


果実としての梅と桃の違い

さて、花のことはわかりましたが、果物屋的には果実の話もしておかないといけません(笑)。

梅の実の特徴

梅の実は、そのまま食べることはほぼありません

生の梅には強い酸味と渋みがあって、硬くてそのまま食べるには向いていないんですね。

梅の実の使い方といえば、

  • 梅干し
  • 梅酒
  • 梅シロップ
  • 梅ジャム

こういった加工食品が主になります。

「梅の酸っぱさをいかした加工品」が梅の世界の楽しみ方ですね。

※【参考】梅酒・梅シロップ・梅ジャム・カリカリ梅・梅干しなど、梅の加工レシピをまとめて紹介しています。梅の活用方法をもっと知りたい方はぜひ参考にしてみてください。
→ 梅のレシピ一覧|ときわオンラインブログ

ちなみに、梅には「花梅(かんばい)」と「実梅(みうめ)」があります。

観賞用に品種改良された花梅は花は豪華ですが実はほとんどなりません。

食用の実を収穫したいなら、「実梅」の品種を選ぶ必要があります。

※【参考】実は梅には品種がたくさんあります。梅の品種について知りたい方はこちらでまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください。
→ 梅の品種を徹底解説!種類ごとの特徴まとめ

桃の実の特徴

桃は、梅と全然違います。

そのまま食べるのが最高の果物ですね。

あのみずみずしさと甘さ、ふわっとした香り…。

桃ほど「そのまま食べてください!」という果物も珍しいと思います。

桃も梅と同じように、「花桃(はなもも)」と「実桃(みもも)」があります。

公園などでよく見かけるピンクの桃の木は、だいたいが観賞用の花桃です。

食べられる実をつける実桃とは別物なので、公園の桃を取って食べようとしないようにしてください(笑)。


まとめ:梅と桃の違い一覧

最後に、今回お伝えした梅と桃の違いをまとめます。

開花時期 1月下旬〜4月下旬 3月中旬〜4月下旬
花びら 先が丸い 先がやや尖る
1節の花の数 1つ 2つ
花柄 ほぼなし(枝に密着) 短い
葉の出るタイミング 花の後に出る 花と同時に出る
黒くゴツゴツ 白くツルツル
香り 強い(甘くいい香り) ほぼなし
果実の使い方 梅干し・梅酒など加工品 生食がメイン

「花びらの先が丸ければ梅、尖っていれば桃」

これだけ覚えておいてもらえれば、春のお花見でかなり役立ちますよ。

ぜひ今シーズン、実際に花を見て試してみてください。

「あ、これ梅だ!」ってわかると、なんかうれしいんですよね。

本日は以上です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
ときわオンラインのヨシハマでした。
それでは〜!

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