フルーツショップ「ときわオンライン」の店長日記。旬のフルーツ、カット方法、保存方法、などフルーツ情報を書いています

果物語(くだものがたり)

「デコポン」=「不知火」その違いは?その秘密を大公開!

「デコポン」=「不知火」その違いは?その秘密を大公開!

 ときわオンラインのヨシハマです。

今日は「不知火」のお話をしたいと思います。

「不知火?忍者の必殺技?」

そんなふうに思った方もいるかもしれませんが、実はこれ、みかん界のエリート柑橘「デコポン」なんです。

デコポンは商品名で、不知火は品種名です。

つまり、「デコポン」=「不知火」なんですね。

今回は、デコポンの誕生秘話や栄養、そしてさらに進化した品種についてお話しします。

デコポン好きの方は、ぜひ最後までお付き合いください!

なんで?デコポン?

「デコポン」は、熊本県で生まれたブランド名(商品名)なんです。

最初に熊本県宇土郡不知火町で栽培されたことから、「不知火」という品種名がつけられました。

実は「不知火」の中でも、選ばれし者だけが「デコポン」を名乗れるんです。

デコポンは、清見オレンジとポンカンを掛け合わせて誕生しました。

「清見」と「ポンカン」のかけ合わせってことで、育種に関わった人は相当期待していたのだと思いますが、 実際に生まれたのは、頭(ヘタ)がポコっと盛り上がったユニークなフォルム。

「おいおい!変なのが生まれてきたじゃないか!」と当時の育種に関わった人は思ったかもしれません(笑)

でも、このデコがあることで、「デコポン」という、何ともシンプルなネーミングですが、インパクトのある商品名になったんですね

しかし、 どんな「不知火」でも「デコポン」になれるわけではありません。

糖度13度以上、クエン酸1.0%以下という厳しい基準をクリアし、 さらに商標使用の許可を得たものだけが、「デコポン」として世に出られるのです。

つまり、 「甘さと酸味のバランスを極めた者だけがデコポンの名を得る」 という、まるで武道の段位認定みたいな世界なんですね。

不知火の美味しさの秘密

不知火の魅力は、味の濃さとジューシーさ! 甘みだけじゃなく、しっかり酸味も味わえます。

そして果肉はプルプルで薄皮だから、袋ごと食べやすいのもポイント。

ひと口食べると「ジュワッ」と果汁があふれ出し、 「みかんより味が濃く、オレンジより手軽!」と大人気。

ただし、収穫直後は酸味が強いので、 1ヶ月ほど「寝かせて」甘さを引き出してから出荷されるんです。

 

不知火の仲間たち

不知火の兄弟・親戚にはこんな品種があります。

【肥の豊(ひのゆたか)】
デコポンの弟分。デコが控えめでシュッとしたイケメンタイプ。 果皮もなめらかで、見た目がスタイリッシュ。

 

【大将季(だいまさき)】
先日も別の記事で紹介しましたが、鹿児島生まれの突然変異児。 不知火よりも糖度が高く、果肉が赤みがかっていて、食感はとろけるほどジューシー。 「なんでこの子、こんなに甘いの?」と驚かれる存在。

大将季の記事

 

【はるみ】
不知火と同じ親を持つ「姉妹品種」。 プチプチ食感と濃厚な甘さが魅力で、 「おいしいのに知名度が低すぎる…」と個人的には思っています。

 

不知火の栄養と健康効果

不知火は美味しいだけじゃない! 栄養もたっぷり詰まったスーパー柑橘です。

【ビタミンC】 「美容と健康の守護神」。 風邪予防&美肌効果に期待大!

【クエン酸】 「疲れ知らずのエネルギーチャージャー」。 運動後や仕事疲れにピッタリ。

【食物繊維】 「お腹スッキリの救世主」。 腸内環境を整えて、お通じも快調♪

 

【最後にお知らせ】 当店で「不知火」が始まります!

先日、愛媛に行っていたのですが、その時に「オレンジライン」さんという農家さんを紹介してもらいました。

驚いたのは、通常「不知火」は露地栽培が多いのに、 オレンジラインさんは「ハウス栽培」しているということ!

「露地とハウス、何が違うの?」という方のために簡単に説明すると、

・露地栽培:  → 風や虫の影響で外見がゴツゴツしがち

・ハウス栽培:  → 風の影響なし、虫の被害少なめ、めっちゃキレイ

つまり、ハウス栽培の不知火は「エステ帰りの柑橘」みたいにツヤツヤなんです。

しかも! オレンジラインさんは「農薬をなるべく減らしたい!」という思いから、 ハウス栽培で虫の被害を抑え、農薬の使用頻度を少なく育てています。

オレンジラインさんのハウスの中を見せてもらった時に、雑草が結構生えていたので「もしや・・」と思って除草剤の使用を聞いてみました。

するとやはり、園主の津田さんは除草剤を使わず、草は手作業で刈っているそうです。

「すぐ草が生えてくるので大変ですが、頑張ってます!」

とのこと、素晴らしい!

食べる方の安心安全を考えて、なるべく農薬は使いたくない。

という思いで育てている素晴らしい農家さんなんですね。

このこだわり、まるで職人が一本一本手作りする和包丁のよう。 「不知火」に対する愛と情熱を感じますね。

そんなオレンジラインさんの「不知火」、来週には受付開始予定です!

2025/02/26追記

オレンジラインさんの不知火が受付開始となりました。
→ここで詳細を見る

最後に

ということで、 本日は「不知火」、別名デコポンの秘密についてお話しました。

柑橘界のエリート「デコポン」

「見た目のインパクト抜群、味も折り紙付き」

そんな不知火を、ぜひチェックしてみてください!

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

ときわオンラインのヨシハマでした。

それではー!

 

【スーパーにはないフルーツ】
ときわオンラインは農家直送のフルーツショップです。スーパーに出回っていない新品種や、無農薬で育てた安心安全なフルーツなど取り揃えています。ご興味があれば見にきて下さい。

ときわオンライン(ショップ)はこちら