フルーツショップ「ときわオンライン」の店長日記。旬のフルーツ、カット方法、保存方法、などフルーツ情報を書いています

果物語(くだものがたり)

奇跡のみかん「はるか」食べ方や、収穫時期、値段、特徴を紹介します!

奇跡のみかん「はるか」の特徴「食べ方、収穫時期」って?

 

愛媛で柑橘栽培をしている木下農園さんの「はるか」が当店の商品ラインナップに新しく入りました。

はるかは「奇跡のみかん」と言われていて、見た目はレモンみたいに真っ黄色で、見るからに酸っぱそうですが、食べると驚きの甘さがある品種なんです。

僕も初めて食べた時は「え!酸味がなくてメチャメチャ甘い!なんだこれ!」と驚きました。

そんな、いい意味で見た目を裏切ってくれる不思議なみかん「はるか」がときわオンラインのラインナップに加わったんですね。

ということで、

今日は奇跡の柑橘「はるか」はどんな柑橘なのか、旬の時期や、栽培地域、掛け合わせなどの品種のことも含めて、その特徴を詳しく紹介していこうと思います。

そして、

今回当店に加わった「はるか」を育てている愛媛の木下農園さんのことについても、後半でお話していくので、よかったら最後までお付き合いください。

それではいきましょう!

1. はるかの時期

はるかは、1月下旬から2月頃に収穫が始まり、2月〜3月くらいまでが旬の時期です。

春先まで楽しめる柑橘なので、冬みかんのシーズンが落ち着いてきた頃に出回り始めます。

酸味がほとんどなく、爽やかな甘さを堪能できるので、暖かくなり始めた頃でも食べやすいのが特徴です。

 

2. 皮は手で剥けるの?

外皮はゴツゴツしていて、一見手で剥きにくそうですが簡単に剥けます。

皮は厚いですが、一度指が入ると皮が連なってバリバリと剥けるので、女性やお年寄りでも比較的に簡単です。

初めの指を入れるところだけ少し硬いので、ナイフで切り目を入れてから剥くほうがいいかもしれないですね。

3. 食べ方は?

皮は比較的剥きやすいので、剥いてそのまま食べられます。

ただ、身を包んでいる薄皮(じょうのう膜といいます)が厚く、若干口に残るので気になる方はナイフでカットして身だけにした方がいいですね。

小さいこどもが食べる時は、身だけにしてあげた方が食べやすいかもしれません。

 

4. はるかはどこで育てているの?

特に愛媛、広島、で主に育てられていて、この2つで全国の7割が栽培されています。あとは長崎県、和歌山県、高知県と続いて栽培されています

順位 都道府県 生産量 (トン) 割合 (%)
1 位 愛媛県 799 39.16
2 位 広島県 710 34.78
3 位 長崎県 141 6.9
4 位 和歌山県 117 5.72
5 位 高知県 72.5 3.55

(参考:果物情報サイト果物ナビ

 

5.品種のこと、 昔からあるの?

はるかは、比較的新しい柑橘です。

日向夏(ヒュウガナツ)の自然交雑実生(偶然種から生まれたこと)から育成された品種。また、日向夏自体も宮崎県で偶然発見された突然変異の品種なんです

なので、はるかは偶然の偶然で誕生した品種なんですね。そのことから「奇跡のみかん」と言われているのではないでしょうか?(おそらく、、何かの記事で読んだ気がします。。)

1980年に福岡県の石井徳雄氏の庭で発見されたと言われていて、「はるか」という名前での品種登録は1996年(平成8年)頃とされています。

ほかの伝統的な柑橘類に比べると歴史は浅いものの、酸味の少ないやさしい甘みが評価され、徐々に人気が高まってきた品種ですね

 

6. どこで手に入るの?スーパーで売ってる?

百貨店、道の駅などでシーズンになると見かけることが多いですが、流通量はまだまだ多くないため、近所のスーパーでは取り扱いが少ない場合もありますね。

最近だと生産者のオンラインショップや、産直のサイトで取り扱っていることが多いので手に入りやすいです。もちろん当店(ときわオンライン)でも手に入ります。

 

7. 値段は?

はるかは、販売店やサイズによって価格が異なります。

一般的には1kgあたり500円〜800円程度で販売されることが多いですが、品質やブランド化されたものだと1,000円を超える場合もあります。

ネット通販やギフト用の箱売り(3kg〜5kg)だと3,000〜5,000円前後になることが多い印象です。

 

栽培の好条件は「西海岸と段畑?」

冒頭でも言いましたが、この「はるか」が当ショップのラインナップに加わることになったので、育てている木下農園さんを紹介します。

今回、木下農園さんに声をかけたのか?と言うことなんですが、

結論から言うと、木下農園さんは地理的に栽培環境が好条件だったからです。それも圧倒的に好条件です。

数ヶ月前、当ショップで愛媛のオリジナル品種「紅まどんな(品種名:愛媛果試第28号)」を、無農薬もしくは減農薬で育てている農家さんを探していたんです。

そこでなんとなく、訪れたサイトにこんなことが書かれていたんです。

“柑橘栽培にとって好条件な立地は、西海岸で海からすぐに山があり、段畑が作れるところ。そして気流の流れが良い場所”

「そうなの?本当かな?」と思って、気になったので名産地と言われる地域や、収穫量が多い地域をGoogleマップを見て調べてみたところ、確かにそのような場所は多いんですね。

たとえば。愛媛県八幡浜市や松山市、和歌山有田市、静岡県沼津市、熊本県八代市・天草市も、西側が海に面しています。

なんと、柑橘の収穫量トップ6の地域は、いずれも西側に海がある産地でした。

すごいですよね?驚きました。

もちろん、そうじゃない地域でも名産地になっている場所はあります。

たとえば、南側が海の地域や、静岡の三ヶ日みかんのように海ではなく湖のそばの地域もあります

共通して言えることは、海でも湖でも川でもいいんですが、とにかく「水が近くにある」という部分は共通しているということがわかりました。

なぜなんでしょう?

1番の理由は「日光」

今回、調べた結果を僕なりに分析して、「柑橘栽培に適した環境」の結論は

『西側もしくは南側に海(または湖、川)があって、海からすぐに山があり、段畑が作れる立地が柑橘を育てる環境として好条件』

ということ。

なぜ好条件なのか、理由を簡単にまとめると

海(湖、川)が近くにあると、空からの日光だけではなく、海(湖、川)からの照り返しの日光も浴びることができますよね?

また、海からすぐに山になることで段畑が作れます。段畑だと、平地の畑より全体的に効率よく日光を浴びることができるんですね

(みかんの名産地は、山の斜面でほぼ育てています)

また西向き、南向きの畑だと日照時間が長く、柑橘が長時間日光を浴びることができるので、しっかり光合成できます。

さらにさらに、

海が近いと塩分、ミネラルを多く含んだ風を受けられます。ミネラル豊富な風を受けることで柑橘の糖度が上がり、コクが出てきます。

(このことは多くの農家さんが言っています)

こういった背景から、

『西側もしくは南側に海(または湖、川)があって、海からすぐに山があり段畑が作れる地域が、柑橘を育てる好条件の環境』

という結論に辿り着きました

そして、

今回、こういった条件で農家さんを探していたところ、まさにピッタリの農家さんが木下農園さんなんです。

条件の整った「木下農園

木下農園さんは、愛媛県西予市三瓶町にあって西側が宇和海があります。しかも木下さんの畑は海から150メートルほどの位置にあってメチャメチャ近いんです。

そして、もちろん海からすぐ山になっていてその山の斜面で柑橘を栽培しています。

さらに、木下農園さんは栽培技術も高く、現在の園主・木下徳之さんで4代目になる歴史ある農園代々受け継がれてきた栽培ノウハウがあり、全国に木下農園さんのファンが大勢いらっしゃいます。

それに加えて、安心安全にも意識が高く、減農薬栽培、防腐剤やワックスは使用しない。というこだわりを強く持っています。

どうですか?完璧だと思いませんか?

木下さんに、こういった考えを伝えて取り扱いをお願いしたところ、「ぜひ、お願いします」と快諾してくださり、メチャメチャ嬉しかったです。

そんな木下農園さんが育てた、奇跡のみかん「はるか」が当店のラインナップに加わりました。

酸っぱそうな見た目を裏切る、ほとんど酸味のない甘いみかんなので、「みかんは好きだけど酸味が苦手」という方はどハマりするのではないでしょうか?

「はるか」を知っている方も、知らない方もぜひ一度、木下農園さんのはるかを食べてみてください。

それでは、本日は以上です。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

ときわオンラインのヨシハマでした。

それでは〜、、、

 

木下農園さんの「はるか」はこちら

 

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